ジャブジャブ歩いていける
砂浜から続く海
うすい砂色の皿に
浅い海の色のスープをそそぐ
(鶴は飲めない狐のスープ)

ふかい空から
ひたむきに
飛び込む姿勢で
(ウミネコの視線で)
 ....
ある日憎しみが空から降ってきた 皆は窒息した

虫かごを下げて草むらを這いずり回っていた頃があったろう
誰もが共有する思い出だ すべての思い出なら無意味だ
わたしはりんりんと鳴く虫を肩から下げ ....
「ありがとう」を

上手に言えない自分が 


人に何かしてもらったら

「ありがとう」とちゃんと言いなさい。

と、我が子に教える


「ごめんなさい」を

素直に口に出 ....
「はじめまして よろしく」と

「さようなら」の数は

イコールじゃないぜ

「幸せ」と「不幸せ」の数も

イコールじゃない

どちらが多いか少ないか

それは

運 不運 ....
輪郭の街が
徐々に織りをなし
時計はだらりと腕をさげ
ほぅい ほぅい と歌う
海にでると
肌がちりちりと
焼ける心地よさが
足跡にたまって
潮に吹かれた
8mmフィルムが
からくり ....
私は独りで自慰をするしかなかった
匂いなら今もそこここに
残っている
けれど
本当はそんなもの
もう
何の意味もない


忘れない
ぬるい風が頬を撫でていた
あの真昼
二 ....
あんまり上手ではないね
すぐに 散らかしてしまうもの ね



タプン
跳ねる音を合図にして
東京のすみっこ
ふたつ
重ねた
ひらひらと尾をふって
水泡を吐いて
重ねて
しま ....
午睡が
目蓋をあとにして 引いた頃
残された畳は
幾重もの夕刻で磨耗して
いつしか
青みを失っていた


かつて 
お伽噺の 
わざとらしい色合いの湿度を
痒がって むず ....
巨大な石版にきざまれた
柘榴石の星座がきしむ
西の方に5分ほど
かちりと音を立てて静止していた時が進む

一億光年の夜が流れ
廃棄物処理場に水たまりのような鏡
割れた月が赤々と燃えている ....
 

さららの東風をうなじをかすめた
ブルーシートの波
織目は日の印象を受けとっては流していた
くすんだゴム蛇は胸に垂れ下がり
ふくらはぎを通りこして
ジャリにまみれてずるずると
電柱 ....
冷ややかな朝に
渡る風の行方を見つめていると
どこかで古いレコードが回りだす
草原の朝もやの中から
湿った石の階段が現れる
五段ばかりで
他には何もないのだが
時を経て少し苔むしたまま
 ....
明日は燃えないゴミの日だから

人をまとめて

玄関に置いておく


翌朝

人はバラバラになっていた

どうも統率に欠けている

これでは回収してもらえない


結局 ....
自らのおぼつかない足どりに
黙って下を向いてたら

「歩けるかなぁ ・・・
 じゃなくて、歩くのよ!」

隣で僕を支える君が
猫背をたたき
ぬくもった平手で「気」を入れた

 ....
 エムと出会ったのは、ちょうど海の標識が立つ四つ角を曲がった交差点だったと思っているのは記憶違いなのかもしれない。御影石が欲しいというので三つ拾ってあげたところまでは、覚えているのだけれども、その先は .... この融通の利かない空間がどうしても
この手を通してくれないの

とんがった頭も、四角く曲がった右ひざも
まあるく崩れたウエストも
ゆるやかな拒絶に動けない

受容、だとか、寛容、だとか
 ....
この先
いきどまりです


木陰の看板を
すぎてゆく雲


誰かの何かが持ち去られ
小さなものひとつ分だけ足りない世界の
午後のガラスの路を歩む


春は銀 ....
                       きゃらめる 9


  うた

  1

きれいなこえを
ひろったので
はねをつけて
そらにはなちました
らら
きれいなこえで ....
ピンクのレモンと

すっぱい 角砂糖 には

ただ ただ 拍手をおくるよ


そして


君に サヨナラを告げた

この 僕にも
 あなたの胸に頬をあずけ
 うっとりと夢見心地で
 すき、って言おうとしたんだよ

 するとなんだか可笑しくなって
 よだれがこぼれそうになり
 あわてて口をついた 言葉は

 しゅき ....
ぼくらは電波に乗って。


つい揺れて悔いて後退るぼくの間違いも、変化する内側を訴えるきみの気まぐれも、あけすけで譲らない誰かの嘘も。電波に乗って、浮かんでは飛び交うそれらがもし、全て空気中にう ....
1

正直、高校を卒業した時の成績はよくなかった
偏差値にして40前後
空を飛ぶ試験にうかるには絶望的な数字だった

なにしろそのころ
空を飛ぶための試験を通過するには
偏差値にして6 ....
何故戦争をするのか
あたまがわるいからだ
つまり人間が、起ってほしくないことについてばかり考えているからだ
創造しなくなった

日和見は全員銃を持つ
日本男児はアジアの幼女をレイプ ....
(1)

僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。



(2 ....
  夜
  きれた煙草を買いにコンビニにいったら
  店員である友人のBが
  マルボロ新しいの入ったよ
  とレジ打ちしながら眼の前に立つ
  ぶす・でぶの大学生らしき女を ....
たまらずに叫び階段かけ降りるスカートが邪魔 放課後スタート

あの角を曲がれば君が先輩に手を握られてるの知ってるって罰

退屈と憂鬱の違いは画数と春思う頃の湿った溜息

白球を追って過ごし ....
空に標識がないのに
飛行機がぶつからないのは不思議だ
と母がつぶやく

風のはじまりはどこなんだろうねえ
風はどこで終わるんだろうねえ

お母さん
あなたと同じように
私も
いつの ....
 かたくなな心にも
 差し入れる
 隙き間はあって

 たとえば胸元は
 案外そうで

 防備するための
 ことばの固い服

 分け入って

 ぱさり、と落ちる
  
   ....
減寝具 原-sin-供して 幻視する。 不揃いな足音は鳩 鳩 鳩の
何かを象徴して下さることを願った赤い皴の寄る足でした
逸らした塞いだ目に耳に染み付いた 赤の皴 皴 皴に
自らの底面の砂利を明け渡す為ベンチの上面へ足を抱え上 ....
わたしの夜のとなりに
ことばがたくさん住んでいて
ときどきベランダで
お話をする
こどものかたちをしてる

一緒にトマトを食べたり
くっついてみたり
ゴミを片付けたり

たのしいね ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浅い海の色- まんぼう自由詩6*04-4-23
近所の汚れた川に肩まで浸かって待ち伏せた鴨を殺して食べたいよ- 黒川排除 ...自由詩704-4-23
親になるとは- 望月 ゆ ...自由詩2*04-4-23
☆115_デアイ…ワカレ- 貴水 水 ...自由詩3*04-4-23
潮風- 湾鶴自由詩804-4-23
それからの孤島- 石畑由紀 ...自由詩704-4-22
みなわ- 自由詩504-4-22
お伽、隠滅- A道化自由詩504-4-22
フォーマルハウト- ダーザイ ...自由詩15*04-4-22
迷散- 湾鶴自由詩104-4-22
階段- 岡村明子自由詩904-4-22
人ごみ- あとら自由詩7*04-4-21
向日葵- 服部 剛自由詩6*04-4-21
やがてぼくらは輪郭のない自由になる- ワタナb ...自由詩1204-4-21
融通の利かない- 光 七清自由詩204-4-21
凹光路- 木立 悟自由詩804-4-21
きゃらめる_9- アンテ自由詩7*04-4-21
称賛- 望月 ゆ ...自由詩3*04-4-20
しゅき- umineko自由詩704-4-20
モバイル100- nm6自由詩804-4-20
自由をめぐる空想- ワタナベ自由詩17*04-4-20
戦争詩- 馬野ミキ自由詩904-4-20
おはなし_1〜50- Monk自由詩53*04-4-20
マルボロ(リミテッド・エディション)- 高田夙児自由詩1004-4-20
放課後スタート- yozo短歌204-4-19
標識_2- 岡村明子自由詩8*04-4-19
ピスタチオ- umineko自由詩204-4-19
gen-sin-gu- 六崎杏介俳句104-4-19
偏光病- A道化自由詩504-4-19
夜のとなり- チアーヌ自由詩7*04-4-19

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