ふ、
と、きづくと腕やら腹やら裸足のあしのうらやらに、
うっすらと血のにじむ傷がむすうに
花の咲く木のしたに裸足の幽霊がつまさきをそろえて
べつになんでもかまわへん、とゆうような顔をしてたって ....
いまそこにピアノ教室があったの、って
水銀のけむりのようなわらいかた

こどものバイエル 残酷な風景に寄り添う
音楽
あなたが舌のうえのやわらかいスイッチを押す

(どんどんだめになる) ....
眩しい空を 眺め過ぎた僕は
涙のように 暖かい 目薬を差しながら
 「タマを探しています。」の
張り紙を 貼った
3丁目の電信柱の 角を曲がる

湿った目に もうすぐ気持ち良い刺激が
訪 ....
電車
に、轢かれた。

踏んだら、噛まれて逃げてった
草むらの中に逃げてった
ら、モグラの穴に落ちて別世界
そこでは裸の男女が夜通し踊り明かしていた
暗闇なのに、ぶつからずに踊ってる
 ....
静かな夏休みが終わった


波の音や
山の木々の葉ずれの音
動物の鳴き声
テニスボールがぶつかる音
のんびりした鈍行の行く音
渓流のせせらぎ
それからなんだっけ
釣りをしているおじ ....
夢の中で土左衛門を土葬にした。

土葬にしたのは火葬にする費用がないからで
金が有れば火葬にする。

火葬にすれば墓が湿らなくて良いし
燐が燃えたりしないので気持ちが悪いこともない ....
始点


まだ、精製されない月が、なめされてゆく朝、
わたしの瞳は、真っ白なままの夏の果実だ。
ながめるままに、わたしのからだは、白く締まり、
背中には、灰のまじった、蓑毛が生える。
も ....
髪の毛が黒いからって
卑屈になることはないわよ
金色の美しい髪をなびかせて
女神がささやく
ふらふらと付いて行こうとしたら
いつのまにか小川の向こうの小径を
すたすたと歩いている
ぼ ....
洗濯したてのジーンズのポケットから

紙くずが出て来た

しわくちゃだけどそれはレシートで

おとといスーパーで夕飯の買い物をした時のだった

そこに名前を列ねる食品達は今はもうただの ....
散歩の途中で
くしゃみをすると
塀の向こうから犬に見つめられて、困った
立ち止まって見つめ合ってみるけれど
悪いことをした
わけではなく

少しだけ難しいことを
難しく考えてしまうから ....
読もう。というのは結論ではありますが、その前に私的事情を・・・
ワタクシ、恋愛と読書がドクターストップになった女でございます。
「恋愛は分かるけど、読書!?」という声が聞こえてきそうですね。
二 ....
流れ込むように
止まれない足元は
回転する音を
通り過ぎた重みを含ませながら
響かせている

夏に
焼ける
アスファルトが靴底を溶かしている
積みあがる積木の街
冷めないままで
 ....
体を抱きしめる
一つ残らず 手も足も首もお尻も
骨折するほど 窒息するほど

ずっとずっとずっと
吸い付いていたい 足の裏もわきの下も鼻の下も耳の裏も
唇が腫れるほど

 今だけなのよ ....
  鳩が いっせいに 飛びたって
  まっさらな 秋が やってきた
  
  マロングラッセの やわらかな 日差しが
  やさしく そよぐ

  にんげんより すこしだけ
  透きとおっ ....
  雨の日には
  誰かの心がおわる

  かつて夏の日に
  鳥がいなくなってしまった
  残された鳥籠のヴィジョン

  死滅した都市だけが
  優しい思考を生きてゆく
火曜日には
お気に入りのアクアバイクに跨がって
積めるだけ積んだジャスミンの花束を届けに
海上に浮かぶ列車整備駅まで出かけていく

海に囲まれたプラットホームで陽に灼かれて
彼は私を待 ....
ご亭主、これ、おもしろいね
面白い味だしているねえ
失礼な表現とも気づかずに
平らげてしまう今日のお客さん

一切の証拠は残さない
レシピは私の頭の中に書いてあり
お客さんには知らせ ....
 卵を産もうとするシャケは身が白くなる。
まずまず白くなっても味は変わらないと思
うのだが、それでも紅いほうが美味しそう
に見えると、おじさんは卵を取り去った腹
に紅麹をなぶりつけて、 ....
アジにスルメに練り羊羹
酒か肴か北海道の膝枕
あっというまにお客さん
クリオネびっくり跳ね起きて
宿題ないのか春休み

氷の割れ目に陽が射して
ケサランパサランやってきた
ふるふ ....
日だまりに
ねこいらず
ねずみいらずに
ハンバーグ
武器を持たない
ミズスマシ
下水工事で浅間山
ドカンと一発ぶちかまし
ねこの仕事をかっぱらう
知らんふりする社会人
みか ....
台風一過、朝寝坊をひっぱって、眠りの水面から浮上、ざばっと目蓋を開いたら、
窓には洗いたての青空一枚(梢のふしゃふしゃした陰影と、ひとひらの雲も泡立てたばっかり、といったところを添えて)光って遠くに ....
 点は、よく見れば丸であった。角度を変え見ても丸は丸だったから、実は球に違いなかった。この詐欺師め。

 完全な球体がありまして、その内側は継ぎ目も傷もない鏡張りであります。もちろん光がありません ....
うす紫に、きれいに染め上がった、
放課後の、
(優しい文脈を結んで)
ぼくは 図書館で、
大好きなきみの名前を、
水文字で書く。

水文字。
右でもなく、
左でもなく、
遠いほうの ....
僕は夜に少しだけ飛べる

会ったことはないけれど他にも飛べる人はいるはずだ
僕が飛べる距離は30m
ホントはもっと飛べるけど
進むにつれてどういう具合か高度を増すので
高度3mくらいになっ ....
透明に
張り詰めた
ガラス窓から
朝日が零れているよ
覗き込むと
昨日が
音も立てずに沈んでいくところで

空間
四角く区切ったそれを
大勢の息で共有しながら
積み上げられている ....
狭い店内は布の匂いで音がしません

最初に来たのは男の子

扉を開けるなり中身のある帽子下さい

って言った

なのでニット帽の中に 余ってた黄色のフェルトを詰めてあげた

次に来 ....
光の細粒が漂っていた
涼しい空気が絶え間なく流れ
そこからかすかに花のような人工物の匂いがする
薄暗い室内には暗澹とした幸福が漂い
天井からはときおり夢のようなものが降っていた
だれか人間の ....
振り向くと沖に知らない人ばかりになってこわい

貝の表面についてる回虫みたいな模様がこわい

高波が何でも持っていこうとするからこわい

クラゲが知らないうちに沢山わいてこわい

あが ....
全自動じいさんは全自動ですが、梅干しを混
入させると、寂びてしまう恐れがありす。
そこで、改良されたグレート全自動じいさん
は耐性が強く、決して寂びることも侘びるこ
ともないのですが、面白味は ....
プレゼントしよう

占領された暗い地図に
閉ざされてある
吹雪の愛を

あてどない水の記憶に
映っている
銀色の伝説を

それとも遠い空で
黙殺された
真実の吃音を

いい ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
埋葬幽霊- なを自由詩504-9-11
こどものバイエル- なを自由詩1204-9-11
タマ、秋に出会う。- 千月 話 ...自由詩3*04-9-11
ねこ、そしてふっかつ- Aye-Shaluga自由詩4*04-9-9
静かな夏休みが終わった- チアーヌ自由詩1204-9-9
火葬がいい- あおば自由詩9*04-9-9
始点- 青色銀河 ...未詩・独白504-9-9
小川の小径- あおば自由詩2*04-9-8
_- びわ自由詩304-9-7
そこに当てはまっていく、そのために- 霜天自由詩2604-9-7
読めない人へのラブコール- 木葉 揺散文(批評 ...17*04-9-6
ロールオーバー- 霜天自由詩804-9-6
愛するカワイコちゃんたちへ- 初代ドリ ...自由詩3*04-9-5
ショーウィンドー- 青色銀河 ...携帯写真+ ...404-9-5
ヴィジョン- 青色銀河 ...携帯写真+ ...704-9-5
愚者の楽園(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩504-9-5
おもしろ饅頭- あおば自由詩1*04-9-5
デリシャス・ピンク- AB(な ...自由詩404-9-4
透明人間- あおば自由詩3*04-9-4
いただきますの朝- あおば自由詩1*04-9-4
空の名前- エズミ自由詩604-9-4
- 生田散文(批評 ...304-9-3
水文字- 青色銀河 ...自由詩12*04-9-2
夜間飛行- クリ未詩・独白4*04-9-1
記憶に並んで- 霜天自由詩1104-9-1
_- びわ自由詩204-8-31
_- Aye-Shaluga自由詩504-8-31
海はこわい- ふるる未詩・独白42*04-8-31
全自動じいさん- AB(な ...未詩・独白704-8-31
そして愛の歌- みつべえ自由詩504-8-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130