力の抜け感に 心地よく応えてくれる スミレ色の風
我の張る もろい盾をすり抜ける 経験値の皺くちゃ

階段の装飾を磨いて あなたが上がりやすく
踊り場の窓には スミレ色の風が心も透き通るように ....
煌めく星々の彼方に伸びるきざはしを今まさに昇ってゆこうとしている君。
地上の僕は君の後ろ姿を必死に追いかけてこの手を思い切り伸ばす。
けれども君の金色の長い髪が暗闇の中鋭い光線を放ち僕の行く手 ....
 
向日葵がすっくと一本

お天道さまにごあいさつ

わたしも真似てごあいさつ



 
薄いピンク色 果肉より食い気に成り下がる

ハーゲンのストロベリーアイスクリーム

愛してやまない 

 庶民のシュートができた時の喜びのような幸せを

 感じて 薄いピンク色 濃くあ ....
きょう美術館でシャガール展は観なかった

美しい青が踊り

悲しくなって微笑んだ

僕は僕の人生とミスマッチしている

一人の時にだけ呼吸する

奇妙な半魚人だ

夏に生まれな ....
その計画は1991年に始まった
世界でも優秀な研究者が6ヵ国から集められた

その計画の名前はヒトゲノム計画
ヒト1人分の遺伝子の配列を解読するのが目的だった

より簡単に述べるならヒトの ....
都会の喧騒から逃れるようにこの村へ来た、新たな道程。
久しく見なかった青い空は高く眩しい。
なんて清涼な空気、美しい山々の稜線。
私は自分の在るべき場所をようやく見つけた嬉しさに浸る。

 ....
夜の繁華街のざわめきにあらゆる欲求が漂っている。
散らばるポン引き達の蜘蛛の巣が張り巡らされている。
しどけない女たちは性欲の看板をぶら下げている。
狡猾な男たちはホテルの裏で駆け引きと取引 ....
夜の鏡に化粧を落とした道化者の喜怒哀楽の無い表情が映る。
上からの圧力と下からの形だけの信頼の間のクッションとして、
日々を淡々と送るあなたは悲しき道化者。
あなたの昼間の顔にも本当の笑みが ....
幅の広い
プラスティックの襟を
唐突に立てて
上目遣いで
僕を見つめる君は
結婚しなかったエリザベス?世ではなくて
去勢されたうずまき猫

好奇心のまま
何処かに突っ込んだ
左 ....
夜の無人島は試金石のようだ

あなたの口が おさかなみたいに 
「ほら みてごらん海蛍だよ」とうごいて
漆黒に さよふく海の限りの無さを
その生き物は 敬虔な光りで流れる

潮に洗われて ....
朝日を受けて、今旅立ちの時を迎えようとする者よ。あなたの選択は正しい。
あなたはまだほんのエメラルドの原石かもしれないが、この道をゆくことによってそれは磨き抜かれ、本物の硬質なエメラルドとなるの ....
ポプラ並木をあなたと歩く。
優しい日差しが降り注ぎ、穏やかな風がゆったりと流れてゆく。
僕はあなたの胸の内を知りたくなって、ほんの少しドギマギする。
意地悪な雲が僕の心を見透かしたように、時 ....
時空を超えて今あなたの心に新たな気付きが目覚める。
けれど平和を求めるあなたの心にも邪悪の神は鎮座している。
あなたの為を思って、などという薄っぺらな言葉はいらない。
私が求めるのは今この瞬 ....
ある人物がこの世を去った
享年58歳 若過ぎる死だ
彼は組織人だった

その組織人が独断で命令に背き自分が為すべきだと信じたことを
中枢部の命令に従うと嘘を付いて進めた行為

もし彼が命 ....
病みてなお

ひとり暮らしの

自由を愛す
            130711




微振動と微笑みながらも
注意深く
居住まいを正す
夾竹桃の花が散ると
涼しくなるのだ
祈るよう ....
あなたはあなたのとっておきの古ぼけたカメラを手に取り、
にやにやしながらその背中を開けて一本のフイルムを装填する。
あなたの細く美しいその指で、とてもやさしく、繊細に。
私は暖かい暖炉の前で ....
太陽のしたり顔を避けて
君の水辺へ下って行きなさい
蜉蝣の翅のように影を透かしながら
夏の斧で頭を割られるその前に

美しく人目を避けながら
地下のカフェへ逃げ込みなさい
壁画を歩く蛇の ....
【みずのように】


蛇口を くぃと ひねると 水が拡散し 飛び散る
靴裏が もえる じっとしてると 背が暑い
のびをすると 山間の風は 水の匂いがして

いままで 聞いたことの ....
足首ひねり激痛ひろがる青空
君のいえまで後すこし
文学すてて
お祝いしましょう
今日は君のたんじょうび

コンクリートぬらす通り雨
言葉でつくられた虹ひねり潰し
現代詩すてて
お祝い ....
 
変わっていくことが くやしくて

何もできない自分が なさけなくて

こっそり すねてみた



 
父の死後 葬式が終わった次の日から
働きに出た私を 奇異の目で見る人もいた
供養が足りないと 言う
しかし 私は働きにでて良かったと思う

泣いてもわめいてもどうにもならないのだ
日常を取 ....
 

何時の頃からか詩が化けている
病身の助けになればと書いてみた
介護詩は気味の悪い怪語詩に
看護詩はよく解らない漢語詩に
理学療法詩はまさかの自爆消防詩だ
イガ栗養蜂詩になりたいと打 ....
  
「はい」その一


はい!はい!はい!はい!はい!

はいは一回!


{引用=はい}



「はい」その二


はい、はい、

はいは一回!


{引 ....
父は修行中らしい
はじめての経験だから
父も大変なのだ
だから みんなで助けて
供養して下さいと
和尚様が言う

およばずながら
いちの子分 長女 私
そのに 長男 次男
そのつれ ....
乾いてる軒下暮らし梅雨の日もそれが定めとうな垂れて

ほんとうに美しい玉葱の芯どうしてもほら泣いてしまいます

玉葱の玉を採ったら葱だらけでもそれは夢{ルビ二兎=にと}を追うひと

玉葱の ....
竜骨座の主星カノープス 大小のマゼラン星雲 月に遊ぶ人魚 南天の星々は僕を魅惑する

散文的な日常 それも嫌いではないのだが 僕はほんらい空の生き物らしい

ただ地上では羽をもがれたバッタのよ ....
毬藻なら目に優しいし苔ティッシュ美脚モデルの仮想変装 夏の香りをコバルトに立ち 足跡はどこへ辿る

慕う人の鮮明な記憶なしに 足跡はどこへ辿る

 これからは通り過ぎる 切なさえ 斬る 泣きながら前へ突き落とす 護衛
 これからが貫き過ぎ 安堵 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スミレ色の風- 朝焼彩茜 ...自由詩613-7-15
Always- ヒヤシン ...自由詩6*13-7-15
ごあいさつ- 殿上 童自由詩22*13-7-14
ひんやりピンク色- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-7-14
きょう美術館で- ただのみ ...自由詩28*13-7-14
ヒトは神になり得るか- HAL自由詩5*13-7-14
美しい村- ヒヤシン ...自由詩9*13-7-13
欲求の果て- ヒヤシン ...自由詩5*13-7-13
道化である必要なんてない- ヒヤシン ...自由詩4*13-7-13
エリザベス- nonya自由詩18*13-7-13
滑らかな試金石- るるりら自由詩13*13-7-13
若い人たちへ- ヒヤシン ...自由詩5*13-7-12
妻へ- ヒヤシン ...自由詩8*13-7-12
遥かなる気付き- ヒヤシン ...自由詩5*13-7-12
彼と彼らの献身に- HAL自由詩3*13-7-12
半病みの床より- めれんげ川柳2*13-7-11
滑らかな試金石- あおば自由詩21*13-7-11
朝方の嫉妬- ヒヤシン ...自由詩7*13-7-11
地下のカフェで- ただのみ ...自由詩24*13-7-10
みずのように- るるりら自由詩21*13-7-10
99年前- 左屋百色自由詩8*13-7-8
すねてみた- 殿上 童自由詩12*13-7-7
父さん- 砂木自由詩26*13-7-7
詩人の孤独死- ただのみ ...自由詩31*13-7-6
「はい」三編- 殿上 童自由詩14*13-7-1
空の鳥- 砂木自由詩18*13-6-30
玉葱なひと- たま短歌25*13-6-29
南十字星- 梅昆布茶自由詩1413-6-26
毬藻なら目に優しいし苔ティッシュ美脚モデルの仮想変装- 北大路京 ...短歌313-6-25
夏の護衛- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-6-25

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