さよならの 帰りぎわまで一緒だね
分かれ道さゑ なければいいのに
近いのに 果てなく遠い君の距離
手さゑ繋げぬ 透きとおる白
寒空に 冴えた月が凍てついて
....
無一物 性惰の輩が辻説法
反体制気取りがおめく「訴える!」
ルサンチマン落ち穂拾いの手前味噌
人厭い 言いつつ相手されたがり
ひと厭い 言いつつ絡む粘着痰
つきまとい佳人の衣に唾を吐く
狂 ....
駅前のメインストリートには
すずかけの木を等間隔にはめ込んだ
ビルディングは高さをそろえて
白色と茶色と灰色に塗りわけた
踏切の遮断機は配線が切れているから
決して開くことはないけれ ....
誕生日おめでとうと、わたしは今年も思う
毎年ひとつ
あなたの詩を書く
思い出は遠くなりすぎて
もう痛くないよ
ただ優しいだけで
ただ綺麗なだけで
ありがとう
さみしいです
昨 ....
お兄ちゃんは アッキー
妹は あっちゅ
ふたりとも「あ」から はじまる
あっちゅの舌たらずを
利発で達者な女の子にかまわれて
いつのまにか ついていたあだ名
「あっちゅ」
語 ....
君のために
鶴を折ってたり
するんだけど
ねぇ
君は何色が
好きなんだろうか
わたしは
何も知らないんだ
ごめんね
本当にごめんねと
謝ることしかできない
わたしを
憎いと思う ....
瞳孔の暗黒の中に 太陽が一粒落ちて 沈んでゆく
狂気へと たそがれる 一筋の緊迫した神経
暗闇にもたれて 電磁波の凶音を 非難場所の平原
音符が草々と香り 鎖雨と ひっそりと 通じ合い ....
はらはらと舞う葉の上に
私はいます
誰にも気付いてはもらえないけれど
私は葉に、落ちて欲しくはありません
ずっと、木の栄養分を吸って
木と一緒にいたいのです
ほうきで掃かれ ....
体の歯車が歪んで噛み合った
満腹中枢もぶっ壊れ
喰い漁る その手
まだ まだ まだ
足りない 満たされない
そして
余計なカロリーを摂取し
醜い自分に戻るのを恐れ
なかったことにしようと して
....
どこかが漏れているらしい
だらしなく垂れ流しているらしい
絶縁したはずの友人に
性懲りもなくメールしてしまう
甘さが原因なのか
胸の奥が少し揺らいだだけで
塩辛い水を滲ませてし ....
若松城を後にし
飯森山を迂回して
白虎隊古戦場跡を右手に
猪苗代湖畔に至る
湖畔北側の翁島手前の高台に
天鏡閣が現れる。
李白の句「明湖落天鏡」から
天鏡閣
天鏡閣脇 雑木 ....
叫びたい 夜の街
緊張と不安とを
逃げ帰った後悔を
終らせてやる
終らせてやる
緊張と不安とを
逃げ帰った後悔を
明滅する スクランブル交差点
吐き出される人の群れは
ぼろぼろと名のかけらを 落とす
熟れ過ぎた柿を食おうと
台所の明かりをつける
歩道橋の上 夢想する
そろえて置かれ ....
あなたの想いが緑なら
今 枯れて風に飛ぶのでしょうか
ひらりひらり秋の空は
すぐに黒に変わる
あなたの今が移ろうのなら
どこへいっても落ち着かないのね
かたりかたり秋の風は
すべて動 ....
敷地のすぐ南側に土蔵がある
今や歴史はすっかり耄碌し
殆ど零れ落ちた漆喰のそこを
しかし私は依然として
こよなく愛でる
穏やかに晴れた日は
土壁の体温が心地いい
昼下 ....
僕は
ギリシアの神
エロスの
敬虔なる信者である
という信仰告白から
物々しく始まるこの詩
エロスって
エロ本の神だよね?
と言う疑問はさておいて
ゆうこりんと
ほしのあき ....
雨に濡れた頬も現実味を失い
胸に残る
鋭さを増した痛み
確かな傷痕
手の届かない方へ消えていく
長く伸びた影に
小さくさよならを
世界を欺いて
偽物の愛に
身を焦がし ....
(檸檬)
哀しみを知りすぎた瞳の奥には波のない水平線がひろがるばかりで
宛てもなく旅をさすらう絵葉書のように
文字は薄れ消え失せてゆきました
わたしはレモンをひとつ皿にのせ
....
{引用=わたしら製菓は社長(渡白弥三郎 59歳 魚座)以下6人の零細企業である。
今日は上半期を振り返っての反省会をした(於やきとり小政)。}
議題? 陰毛サブレ
= サブレ生地に若い女 ....
背のちっちゃな女の子
男好きのする笑顔が印象的で
逢う度に違う男の子と一緒だった
背のちっちゃな女の子
いつも彼氏の背中に隠れてた
風が吹けば彼氏の体を風避けに
雨が降れば彼氏の差した ....
いつかは死ぬのにね
母が言ったからどきりとした
いなくなった恋人を
そろそろまた恨み始めていたから
母は
死ぬということと
家の中のあれこれとを
同じところに平気で並べる
....
所沢航空公園で昼寝していた犬と目が合ったからにゃんと挨拶してミドリの窓口から森へムンクの森へ備えないから憂いもある改造屋からにげます
逃げるげるげるげるげる荷げるげるげるげるげる逃げるげるげるげるげ ....
(小舟)
季節の風がわたしを追い越してゆく
夏のてまえで緩んだロープを解いてしまいました
桟橋に浮かぶ小舟はぷかり〜ぷかりとながされ
もう後戻りはできません
あなたから両 ....
北風が冷たい
夏にセミがいたなんて
すっかり忘れてしまう
すっかり気弱な太陽
それでもマンションの窓に反射して
自分の分身を生み出している
カラカラと枯れ葉が舞っている
吹き溜ま ....
弾けもしないキーボードに指を添え
弾けもしないはずなのにコードを押さえ
弾きもしないはずなのにコードを鳴らす
知りもしない唄を思い浮かべ
知りもしないはずなのに唄を口ずさみ
知りも ....
必死に現実逃避
君の噛んだ指が
赤黒い蜜を垂らして
愛を染めてゆく
一途な創造など
望んだのが間違いでもいいや
必死に現実逃避
君の噛んだ指が
....
午後2時43分の光
とろけた白い蝋
傷だらけのソファー 肘掛の隙間に詰まった
粉っぽい埃に染み込んでゆく
強姦されたんだ ぼくは自分に
犯されたんだ 俺はぼくに
やり終えた奴 ....
日本が何だって?
満身そこひの野良犬が
その薄ぎたねえ馬鹿ヅラPCに突っ込んで
正体不明の偉物ぶってガタガタ抜かすのは
楽でいいよなチンカス野郎
国民が何だって?
ヌカスてめえの神経が大し ....
やすりをかけ
ちりちりと落とした窪みに
たたずめば 格子が黒く
白い障子が ざわざわと打ち寄せる
張り紙に のびた犬歯
月の輝きが あぶりだす獲物
小鳥は眠り
....
村田さんと 大谷さん(17歳〜27歳の女子2人組)
『 ヒーローインタビュー 』
* : * : * : * : *
村:もし男に生まれてたら 何になりたい?
大 ....
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