朝、空を見て
なったばかりの蛙は思う!
高くて広い。
ジャンプしても届かない。

何が空の上澄みなのか?
知りもしないでジャンプすることをあきらめた,

空の高みをあきらめて
下ば ....
先天的な性質
どんなに抗おうとも
それはシーツの上での舞踏に過ぎない
反響する命の別名を半分だけ受け継ぎ
残りの半分は空気との親和にくれてやる

後天的な性質
魂である影を捨ててまで欲す ....
空港の
ポストに入れた
絵葉書は
きみに会うより
あとにとどくね
今日は特別
背中が重くて
息がしづらい
吐きそうだ
はやく
神棚に向かって
イノリたい

会社の中なので
商売繁盛の戎様しか
いらっしゃらないが
それでもイノリたい
神様はどな ....
{引用=「果てのない孤独を感じるのは、まだ私が弱いからでしょうか。
私が未だ、言いようのない既視に打ち拉がれては瞼に幕を引こうとし、
触感を拒むのは、もう世に何がしかの光明をも信じていないからでし ....
 青い顔をした老人は路地裏を杖をついて歩いていた。どこからか漏れてきた白い蒸気が路地全体を雨上がりの草叢のように湿らせている。
 白と茶のまだら猫が前を駆け抜けていった。人の気配はない。この辺りにも ....
一か月が過ぎて
空高く 雲は流れる
体育の授業

私は
眼を閉じたまま
風を感じる

春を走り
やわらかい
風を切る感触

ふみきり台に向かって
歩幅をあわせ
最後の一歩で ....
運命の日まで あと4日

”がんの疑いがあります”

そう 医師から聞いたとき
いたって平静だった
あたし

休みの間も
好きなところ行き
ひとり ホテルに泊まり

自分の時間 ....
石と夜の間に 硬質な 大気が宿る
焔の中に描かれた 淡い筋 その熱
鏡の水面に 風が揺れる 針のように
黄金の雨に 濡れながら 光る
蝋燭が 泣いて 熱い涙 生命を融かして
 ....
次の物語も
まっ白い煙、通すガラス製のダクト
口に突っ込み撒き散らかした
白い宝石の舞う竜巻
朝日に照らされてキラキラする
船員はみな、眠っている
額に汗を浮かべて
夜を越えたから

 ....
        5

成り成りして成り会わないところと
成り成りして成り余っているところを
刺しふさぐ

ため

類人猿は歩きながら
歩きながら
空腹を覚え
傍らの虫を食 ....
酒を飲みすぎた後で

生活が憎たらしくなる

虚ろな眼をして

日の光を見やるときには


仕事らしい仕事はすべて

白々しく見えるものだ

それは酒に飲まれても

飲ま ....
ゴールデンウィークの風物詩として、潮干狩りがニュースで取り上げら
れる。
国交省の無策と建設省ならびに道路交通公団の嫌がらせによって、長ら
く鎌倉時代よりも寂れていた木更津も、本末転倒的無用の長 ....
女性器に            肛門に            男根に
ピンクローズの         ピンクローズの        ピンクローズの
ルージュ引き          ルージュ引き   ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる

自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
中洲に立ち止まった時間

初めてなのに何故だか懐かしくて
辿った記憶の終着点には
少年が笑いながら花を引きちぎっていた
涙腺をどこかに落っことしてしまったことで
確かに愛は死体となった
 ....
春色慕情


無関無色といえること
五月の夜に悟れり

本を買わず
本を失わず
酒食を節し
心の赴くさまに
生きて禍なし
完成はせず
技を磨かざるべからず
常に研さんして
 ....
母さんがオナベをしてブクロに住んでくれた
小林商事つぶれたろうとヘッセと安室ちゃん
古着屋の需要はまだ高い赤耳のリーヴァイス
(後略)
                猿渡群馬

この詩を ....
赤黒き              赤黒き            赤黒き
ワインのような          夕陽のような         ザクロのような
血を啜り             血を啜り  ....
回線は切らずに
口を閉じた

私信は返さずに
目を瞑った

耳にはイヤホンを
捻じ込んであるから
君の声は椎名林檎だ

鼻は塞ぎようがないから
自分の愛しい臭いを
嗅ぎ過ぎて吐いた

誤解を解こうと ....
一つ、人より真面目でいれば

二つ、不遇はされまいと

三つ、身を粉にして働いてみたが

四つ、世の中がつまらなく

五つ、六つ、七つ
いつも虚しいと泣いていた

八つ、ようや ....
かび臭い二月に始まる
情けない恋のうたをサチコに

ぼくはある日
茶色い少女に恋をする 髪も制服も靴下も
少女は教室で教科書をカバンに詰め
僕は黒板のようにそれを見ていた

せっかくの ....
おい!おまえ、そこをどけ!
なんだコイツ、足がない
ひっぱってやろう
あ、腕が取れた!
なんだコイツ、腕がない
なんだコイツ、眼もない
なんだコイツ、鼻もない
なんだコイツ

失礼だ ....
青い色、胸底でからむ
糸は しんなりよわよわしく
しかしどうやったら、というほどに
むすぼれてしまって
ほどけようもなく

手と手をとるとき
ふたりは
どこにいても
山の奥を感じる
 ....
出口は
何処だ

痛いほど清潔で
正確すぎる石段の先に
出口はない

光合成を忘れかけた
従順な街路樹の陰に
出口はない

濾過された光を孕んだ
まがい物のガレリアの果てに
出口はない

小綺麗なラ ....
日曜日 桜ははけて 古城を囲うお堀の濁水が媚びさえ売らずぬるく照り返す水面の気がよく晴れた正午すぎ
ごくごくささやかに 家庭的なもののなぐさめを求めてスーパーマーケットへペダルを漕いで行く

わ ....
エスカレーターに乗ったらAKB48の特大ポスターだらけ
メンバーそれぞれがアイドルらしさ決めている
化粧品でもと立ち寄っただけなのに

ちょっとびっくしだよね

私かわいいでしょって屈託の ....
コンクリートの谷底に
ぼんやり突っ立って
たくさんの季節と人を
やり過ごしてきたオマエの
歌を聞いた者はいないはずだ
それでもオマエは
歌い続けているらしい

コンクリートの谷底に
ぼんやり突っ立っ ....
成り成りして成り会わないところと
成り成りして成り余っているところを
刺しふさぎて

霧に包まれた丘の上に浮かぶ洋館
その二階の出窓は開け放たれ
類人猿の咆哮が丘の下まで響き渡る

す ....
飛行機雲の航跡が
壊されていく
四角い空

紺碧色

天へと続く
巨きな螺旋形のオブジェにもたれ
名も知れぬ女が歌う
くたびれたシャツをまとい
ガラスのビルに閉じ込められた
小さ ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蛙の復習- ……とあ ...自由詩14*10-5-7
コーラルの森- 瑠王自由詩9*10-5-7
postcard- mizunomadoka短歌110-5-6
イノリたい- ハイドパ ...自由詩5*10-5-6
手紙- 高梁サト ...自由詩7+*10-5-6
薄暮- within散文(批評 ...3*10-5-6
走り幅跳び- 夜恋自由詩110-5-6
不安- 森の猫自由詩4*10-5-6
寂然の果てに帰す_/_****_'02- 小野 一 ...自由詩5*10-5-5
夜を越えても- ぽこぽこ ...自由詩3*10-5-5
月の嗤うさき5〜6- ……とあ ...自由詩6*10-5-5
茶前酒後- 久亜麻ジ ...自由詩310-5-5
潮干狩り- salco散文(批評 ...6*10-5-5
ルージュのトリプティク- ハイドパ ...短歌5*10-5-5
絶対零度- 高梁サト ...自由詩14*10-5-5
東梅田駅8番出口- 中原 那 ...自由詩810-5-4
春色慕情- 生田 稔自由詩1010-5-4
観照なのか過干渉なのか不感症なのか性感染症はない私_;- salco散文(批評 ...15+*10-5-4
tasting- ハイドパ ...短歌3*10-5-4
ひとり- nonya携帯写真+ ...8*10-5-4
数え歌- トキハ  ...自由詩4*10-5-3
恋のうた(サチコに)- オイタル自由詩4*10-5-3
全部、聴こえている- トキハ  ...自由詩4*10-5-3
彼女と彼女- 美砂自由詩4*10-5-3
出口- nonya携帯写真+ ...3*10-5-3
マーケットプライスレス- メチター ...自由詩7*10-5-2
49番目のひと- 恋月 ぴ ...自由詩27+*10-5-2
歌う男- nonya携帯写真+ ...7*10-5-2
月の嗤うさき7- ……とあ ...自由詩7*10-5-2
「歌姫」- 月乃助自由詩11*10-5-2

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