星空に代わって
夜照らす 街の光
時が来たとばかりに
昼よりも まばゆくさえ
AM 2:04
眠らないこの街の中
いったい何人が
眠りに着き
いったい何人が
闇を知らない夜を謳歌しているのか
小 ....
この詩を読もうとしてくだっているかたに はじめに 申し上げておきます。
この詩には 少女の自殺がモチーフとして 扱われております。
そのような内容のものは、精神的に負担がかかるという自覚のある方は ....
黒夜を作っている
欲しがる者が
あまりに多いから
黒夜に混ざって
溶け込めばいい
祭りの中へ
素になる黒夜を
好んでくれるから
今日も作っている
真空と混ざって
合流す ....
この夜はあかるすぎる
きみが上手に眠るには
だからぼくは
月も星も
希望もしまってしまおう
明日も
あさっても
きみのみえないところへ
しまってしまおう
アフリカの大地に曙光がおとずれた朝
遥かなるネグロイドの神が大地にいのちをあたえ
僕たちの元初の曾祖母がおごそかに懐胎して
DNAの長いながい旅が始まった
ユーラシアに流れ出た ....
夏休みを、なんとか、
2日取って、
土日とくっつけて、
4連休の、二泊三日で、
軽井沢へ行った。
彼女と行った。
新幹線で行ったの。
たった1時間でつくのさ。
なんだかわか ....
開きかけた、その唇の奥の闇の中に
あなたは何を押し止めたのだろう
流星群を期待してベランダで見上げた夜空の下で
私は見つけられなかったね、と
それしか言えなかった
夏の湿り気をおびた ....
あなたは誰になろうとしてるのか
振る舞いに他人を感じる時がある
あなたに与えられた名前
その意味をさぐるように
敬愛をこめて、あなたを呼びたい
素のままのあなたを
あなたは誰にな ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む
いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに
俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....
あっ
風の軋む音がします
※
母となれなかった女の子供が母となる
子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて
幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
膝の上の猫
まるで愛おしい生き物でも見るような目で
わたしを見てにゃーと鳴くの
通り雨降る、夏の午後
その視線を
すり寄ってくる体温を
振り払いたくてそっぽを向いた
うっとう ....
薄雲る空のおかげで
暑さもほどよい今日の昼下がりに
僕はリルケを買いにくり出した
風はゆるやかに吹いて
立ち枯れる紫陽花の儚さに
詩のような匂いを吸いながら
夏は光の浸透を細や ....
丘の上に立つと
夜空にはたくさんの発光体が
空に向って地上から降り注いでいるのが見える。
一様に
ボーっと輝いているが
明るさにはほど遠く
夜空に闇に吸い込まれて行く
....
車で4時間 炎天の墓苑 「おかあさん来たよ」
祝す事なき 日々なれど 景色移り 木々の色 鮮やか
雨音の 皮膚に落ち ただひとりの人 想われる
あたいの心は茜色
つっかけ蹴り上げたら
明日は、きっと晴れ
薄れは 日々速さヲ増し
浮かブ言葉も崩れて逝って
思イ出ハ 欠片を残さずに
過去ハ ただ黒い壁の様デ
全テヲ選ばず飲み込ンでユく
「君ヘノ思いハ消えナイで」
....
今日死体の写真をみた みてしまった
人の形をしているのにどこか違う
胃袋のあたりがぐっとなった
ひいおばあちゃんのことを思い出す
あんなに優しかったひいおばあちゃん
でも
四角い窓ご ....
うちのみっちゃんのことは別として
近頃 詩に題名がつけれらない
無題#
無題#
無題#
……
前は詩の題名がぽんと思いついたのに
私の言葉は名前を失ったかのようにぽつんとしている
....
神さまあなたは理不尽だ!
それは 透明な砂だった
すこし おおきな石は ふたつあわせて叩くと 火花が散った
そんな 透明な砂の上に
あなたの フィンがあった
瑠璃の穴を飛ぶ鳥のように
泳いだ証の あなた ....
本当の名前なんて
一度も書いてあったことがない名刺を
感じ良く差し出す空っぽな指先
本当に行きたい場所へ
一度も連れていってくれたことがない
少しくたびれた空っぽな向う脛
どん ....
はじめて情事を体験したときそれは情事じゃなかった。情事と交尾はちがうことだとすぐにわかったし、わたしの体験するそれが情事ではないこともすぐにわかった。だから早く子供を作ろうと思った。交尾ならば結果をつ ....
わたしたちのあいだには
うたが、ながれている。
あ、過去がいきてる、っておもった、しゅんかん、
こどもがくれたCDのなかから
浅井健一の声を聴いたとき
あの日
なにもかもが ....
言葉「う、った、うったたった、撃った!」
駄々駄々駄々扱いた!(揺り篭→うつろ)
「公然猥褻」看板!
「それ」「あれ」公開!
「これ」どこ言った?(笑窪のクレーター、すれば?)
....
わたしが死んだら
なるべく生き物がたくさんいるところへ
なるべくそのままの状態で
置いておいてください
土にかえったり
誰かの一部になったりして
わたしはわたしの
いのちを分解したい ....
冷たく懐かれた
幾星霜の旅をさまよってたどり着いた
流れ星の
ふる夜は
君の面影をやさしく
思い出すだろう
この世が無常な
仮の宿りだとしても
僕は永遠に
手紙を書き ....
甲羅を脱げない亀でよい 脱皮の空に泣く蝉よりも
ワンパタンアニメ アンパンマンの歌詞で泣く
「ソーラーで回ってるのよ」 ショーケースのガラスに映るひと
ひとの定型をさがして
どうぶつのにく
や
しょくぶつのかじつ
が犠牲になっていく
ひとのなかで
らしさ
は買えない
貝をお金で買うのが
どれだけナンセンスか
ポストモダン世代にわか ....
知らない内に致命傷
知らないのに致命傷
触れるな
危険
しかし治らん
悲しいかな
考えてしまう
風の音の向 ....
太陽直下屋上の熱風 吹き返せ吹き上げろ 空調屋外機の孤独
残されたものは何時だって 地を這う 雑草の草いきれ
古本「遠き落日」 まんが喫茶にて読む 一生の歯車の中
捨てられた ゴミ袋 ....
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