遠足の前の日は、眠れない子供だったのかどうか、
忘れてしまったけれど、
遠足の前の日には、眠れない大人になってしまった。
朝の4時に目が覚める。
ああ、情けない。
すると、彼女にせっかく会っ ....
この街に雨なんていらなかったはずなのに
梅雨が来たからってだれひとり喜ぶ術もなかったのに


転ぶようにして降りる戸越公園駅のみじかいホームは
いつも苦手だった
ドアカットがなかったころの ....
港町を
女の子と歩いていた
正直、
まったく楽しくない
第一、話がまったく噛み合わない
彼女は体育大学出の
ばりばりの体育会系で
本などほとんど読んだことがないという
その点、俺ときた ....
※婿島のアホウドリ 小笠原
 羽毛採取の乱獲100年
 個体数2000ほど
 鳥島から雛を避難

海面に浮き上がった獲物を
風を味方にして
長駆滑空して捕らえる
海の女王

羽ばた ....
パンダの育児放棄
野放しのチビが{ルビ這=は}い{ルビ蹲=つくば}る
人工飼育はよく育ちます

エゴの刷り込み林檎
箱入り娘に丸飲みさせる
うちの子は従順です

叱るを忘れた小さな大人 ....
{引用=Mrs.Venus

幸せを呼ぶキリン
上空に 白虹 halo

いつか あなたと見たい
幻月環 現実感

南極の夕暮れ
寂しさも忘れるほど包み込んで
ミセス ヴィーナス
 ....
本を買う。
本を、買う、という行為は、
とてもとても、難しい。

立ち読みでよいのか。
古本ではだめなのか。
古本なのに、どうしてこんなに高いのか。
ハードカヴァーが、文庫本まで待つのか ....
気のせいなら良いのだけど
こころなしか自分勝手なひと増えたような

今朝もわたしの背中を押し退けていった若い女性
謝るでもなく当然な顔してたっけ

あの日からなのかな

誰もが涙して
 ....
{引用=いつまでも眠ってるフリして
芝居が下手な君
普段よりも綺麗でしょ?
と語りかけるような唇

人差し指に水を晒し それを乾いた唇に引く
少しクセのある髪を 手グシで直してあげる
僕 ....
妻と伝道に歩く

午前は持病の為
病院に
蒸し暑い、しんどい
妻は一人で伝道に
午後は会衆のホールの
清掃に妻と行く
午後三時に終了
草刈りをした、ちょっとしんどい

四時から妻 ....
               赤く開いた傷口に

           橙の光をなすりつけ合って

       黄ばんだ言葉を交わしながらも

    緑葉であり続けようとした僕達は
 ....
答えって一つなのかなぁ
答えは一つしかないのかなぁ
それって ホント探したの?

ホントにホント??

百人に問いて 九十九人が不正解
千人に問いて 九百九十九人が不正解
一億人に問い ....
誰がいちばんめにキスを
しただとか





誰々が付き合って5日で
セックスをしただとか





そんな話が大好きな女子高生たち


毎日毎日がご苦労様でした ....
{画像=110612024826.jpg}

日焼けに火照った肌が大理石を求める
君の肌えを求める
つやつやした冷ややかさがぼくを貶める
こころが求めている君の冷たい瞳を凝視めながら
ズブ ....
あれから、
彼女に、会っていないのは、
土曜日は、用事があるらしかったから、
落語に行って来なよ、と言われて、
ぼくは大手町の落語会へ行ってきた。
きのう、
電話をしたのに、
つながらず ....
箍を外すとほうていがへいていしましたが霊気でぬれそぼりました
、箍を外すとらららん星団がシャチのあいだをながれていきまし
た、箍を外すとすでにありづかの収益構造ができあがっていま
した、箍を外す ....
川の流れは清冽
岩に激突した飛沫の中
一服の涼を見るが

飛翔する山鳥
容姿は狡猾で
空腹を満たそうと
水中の魚群を窺う

山猫もまた、
山鳥を捕獲しようと
首擡(もた)げ見上げ ....
あの日あなたは
この世からこぼれてしまって

涙が止まらないのはなぜだろう
瞳があって
涙腺があって
涙がこぼれて
そのことと悲しみにどんな関係があるんだろう


あの夜
寒い ....
金がないのに、
女を呼ぶ。
仕事が、あまりにも、
立場上、沈んでしまっていて、
ぼくは、
性格なのか、
やはり、
優秀ではないのか、
なにも、
サラリーマンとしての処世や、
策を弄 ....
 紫陽花を食べながら

 あなたを待つ午後

 雨はまだあがらない

 太陽はもう沈まない
{画像=110609020839.jpg}

誰もが想いを求めて立ち止る時
人は静かに息を継ぎ
少しく肩を落として振り返る

回りの木々は色彩を落とし
静かにあなたの瞳を見守るだろう
 ....
粘っこい足跡なんて
振り返りたくはないし
遠くへ行くつもりもないから
マイペースの匍匐前進

アンテナは柔らかいけれど
難しい言葉は受信できないし
とてつもなく臆病だから
ツノもヤ ....
何度も曇るガラスを拭いています
何度も涙を拭ってます

さすけね 人前では強く生きています
さすけね 一人でも強く生きて・・・います

さすけね 他の言葉を捜索願い
さすけね それしか見 ....
あなたに会えない日は 外に出て

あなたの好きな月を さがすのです


だから 月の見えない夜は よけいに切ないのです
引き出し奥の赤の母子手帳
いくつかの頁が外れかかって
ホッチキスで繋いであげる

畳に寝転びながら黙読
出生時刻 午前9時26分
素通りしていた時刻を意識する

おめでとう!と言おう
 ....
41歳になって、
生まれて初めて、彼女はできたけれど、
土曜日も、
上野の鈴本へ、寄席に連れてったけれど。
ポッキー右手でつまみながら、
左手で、彼女のふとももをつまんでたけれど。
お寿司 ....
閑散の通行人に
血染めのおっちゃんは
鮮血はラズベリージュースほどの
出来過ぎの綺麗と知らしめる白ジャージで
泥酔した禿げ頭の小さな切り創から
ぼたぼたとアスファルトに零れる
動脈血の量は ....
ちびっ子がちびっ子だった頃


男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた

いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ....
春と修羅について「修羅」という言葉をキーワードとして思うところを書いてみました。

1924年 宮沢賢治27歳の処女詩集

「春と修羅」 自費出版のこの詩集の中の2編に賢治は己の姿を描写してい ....
どこにでもある平凡な幼稚園に
桃色ペリカンが園庭に降り立った

言葉が話せなくても
心と心が繋がっている
電車の連結のように

桃色の背中に園児の両手が
園児の背中に園児の両手が
ド ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落語ベストナイン- はだいろ自由詩4+11-6-18
午後の雨脚- たま自由詩20*11-6-17
女の子と歩く- 真山義一 ...自由詩2211-6-17
詩_あほうどり- ……とあ ...自由詩1111-6-17
流行- subaru★自由詩11*11-6-14
Mrs.Venus_(かわいいアナタへ)- 北大路京 ...自由詩13*11-6-13
本を買う- はだいろ自由詩3+11-6-13
漂泊のひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-6-13
眠ってる君- subaru★自由詩11*11-6-13
妻と伝道に歩く- 生田 稔自由詩711-6-12
- nonya自由詩18*11-6-12
答えは一つじゃない- subaru★自由詩6*11-6-12
天の邪鬼- サワメ自由詩111-6-12
薔薇_/_陽の当たる暗闇で- beebee自由詩1211-6-12
会えない女- はだいろ自由詩511-6-11
モニュメント・エックス_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩22*11-6-11
上流- ……とあ ...自由詩11*11-6-11
永遠- 真山義一 ...自由詩1611-6-10
頭でっかちな女- はだいろ自由詩211-6-9
fiction- 投稿者自由詩311-6-9
立ち止る影_/_人生の痛みこそ- beebee自由詩11*11-6-9
カタツムリ- nonya自由詩18*11-6-8
さ・す・け・ね- subaru★自由詩8*11-6-8
月の見えない夜は- 北大路京 ...自由詩12*11-6-7
一日一回の祝福- subaru★自由詩8*11-6-7
恋人はできたけど- はだいろ自由詩511-6-6
杖刑- salco自由詩5*11-6-6
夕暮れのひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*11-6-6
「春と修羅」についての短い散文- ……とあ ...散文(批評 ...611-6-6
ありがとう_桃色ペリカン- subaru★自由詩11*11-6-6

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