ひとつの言葉で生まれるものと死んでゆくもの
 音から文字へ文字から声へ声から言葉へと
 言葉は深い底をさまよう
 形のない海であり雨であり雪のようで
 光りへと暗闇へと
 文字を拾い集めた ....
濡れた足で汚してしまうとしても
恐れることはないはず
そう信じたくて
貴方に話しかけようとする

はじけてしまう言葉を
ただ見送る
見送り続ける

君の後ろ姿など目に焼き付けるものか ....
心を石にしなければならないときもある
そんな言葉を聞いて 今がそうなのかと
石になって押し黙っていたら
でくのぼうと罵られた

欺いたり盗んだり蹴り上げたり
でもそれは愛しているからなのだ ....
粉雪の 一つ一つの 結晶を 散りばめた夜 ひっそりと泣く



降り積もる 雪の上には 足跡を 静かな中に 奇跡を信じ



星空に 列車の車体 凍てついて 彼の童話に 思いを馳せる
 ....
かえってはいけないのだと

そう、気付きました

かわってゆくのだと

そう、気付きました

母をなくした子どものように

一度だけ泣いて彼は

振り返らずに去ってゆきました
恋人はまぶしい午後の光に
パウダースノーとなって朽ちた
彼女を運んで行った同じ風が
僕の窓際にサルビアの香りを連れてきた

季節がめぐって僕は知らない場所に行き着いて
生活はいつの間にか地 ....
赤い屋根のお庭には、
たくさんの死骸が
ごろごろと横たわっていました
胴体を切られた者達が、

七重八重になって、乱雑に
ひしゃげた腕が
その間に差し出されては、
修羅場をいっそう ....
誰かが見ていた夢を
僕は追いかけて来たっけ
本当はもっと楽しいことを
思いついてたのに

切ないや寂しいに頼って
どんだけ人を傷つけても
治ってくのは自尊心だけ

二日酔いがこわくて ....
頭のネジ一本

理想や空想にたよりっきりで

何も行動を起こすことはない

体が重く元気がないのは

もともとこんな感じだったから

耳鳴りがいつもして体は雨で濡れたように重い
 ....
永遠を求めるな
子供達よ
それは麻薬だ

永遠を追い駆けろ
中毒者タチよ
たとえ幻覚だとしても
お前達には見えているのだろう
台所で泣いた日
世界が動いた


小さな部屋が広く感じて
台所で泣いた日
出かける前にビールを飲んで
「さよなら」の覚悟でメールを送ったら
「よろしく」とばかりに返ってきたの


 ....
僕が林檎をかじっているこの世界は
銀色の象の胃袋の中にあって
銀色の象が星を喰う世界は
英語を話す蛇の海馬のあたりに浮かんでる

英語を話す蛇が
日本語を解読しようとする世界は
すべてが ....
うすももいろの{ルビ襦袢=じゅばん}の
冬に{ルビ纏=まと}えば
きぬの{ルビ温=ぬく}さ

衿をくいと抜き
腰ひもをきゅうと締める
そのうえに伊達〆をきゅうと締める

足元に着やすく ....
炬燵の下の泉に集まる小人たち


本棚の下 隠し階段 希望の泉


頭頂部から自噴する泉は美しい


マンションに濁りなき泉下界へ落ちて


睡蓮の池にひたすら風が起こる

 ....
鋳型に鉄を
溶かし込む

除かれた雑分は蒸発し
冷めて固まるあらたな
ものにまとわりついた

みがいて輝き取り戻す
依然と同じ硬度を保つ
石のかたちに似せた鉄

その誇りゆえ ....
自分は間違っちゃいないんだと
そんなことを言うのは難しくて
そういう感覚の儘
腕の傷は消えないな
わたしの肌の下に埋まった青い言葉たちが
解読出来るほどに器用じゃない頭で
恋してる、世界中 ....
片栗粉をといて麻婆豆腐にいれる
たっぷりネギが甘くなって
挽き肉のだしもでて
最後にまとめる片栗粉

火があればまとまるよね
誰かやんわり私をまとめて
平坦な道をとぼとぼ歩いていくことが
いつしか当たり前になっていて
地図にない道を通ろうとすることを
鼻で笑うことが多くなった

冗談を言うつもりはさらさらない
仮にそうであったとしても
 ....
今夜の月が黄色なら
綺麗に身支度を整えて
遠くに旅へ
小さな奇跡が
起きますように
ピアノのラの音を頂戴

たくさんの荷物は要らないの
そう
好きな音楽だけでいいかも
思い出なんて ....
今日もこの街はなんにもかわりはしないね
たいくつだね
イチョウがきれいな色をしてる
もう冬だね

くだらないことを考えていても一日はあっというま
くだらないことを考えなくても、あっというま ....
過去未来形でわだかまっていく
後悔の連鎖反応は
僕の肩越しに風が
運んできたものだった

まなざしは魔法を持っているので
今は瞳を閉じ何も目にすることなく
嵐をやり過ごすようにそっと
 ....
アカルクアカルク
ウスッペラク
風とおしよく
かるくかるくかるく


トクベツなんていらないよ
専売特許もイラナイよ
いつまでも握りしめてても
腹の足しにもなりゃしない
空 ....
実家に帰ると
母は今の母で
わたしが思っているお母さんとは違う
いろいろあったもんね
川の形だって水の流れで変わるんだもんね

でもわたしの頭のなかのお母さんはやっぱりいつも不幸で
あた ....
この肉体が僕の名で呼ばれている不思議
思うが侭に動かし
あるいは歌い 
横たえ

歯の並びにさえ
造化の神の丹念な
作業のあとを見ることが出来るのだから
この精密さには祝福が与えられて ....
花のなくて12月の太陽


ビルの林立と車窓 都市生きて


朝霧ひっそりと都市は遠景


うつらうつらまどろみの泉湧く


夢博士淡い樹木と補虫網


読書してシナプス ....
うつむきながら
老婆があゆむ
右の手にしたほそい杖
すりきれたコートにつつまれて
冬の濡れた芝の上を
さまようように
あきらめたように

差し出す雑誌に
日本のことがかいてあるの ....
新月

月が新たに生まれ変わる夜

世界は何処も彼処も

静かなる闇夜



時計の針が12時を回って

私の眼はますます冴えてゆく


カップには

黒真珠のように ....
水族館が好きだった
おおきな魚が好きだった
わたしはまだちいさくて
背伸びして水槽に額をくっつけた
ガラスは冷たかった
わたしの目を奪う
彼の名前をわたしは知らなかった

ピラルクーが ....
荷造りをしようとものをどかしたら
なにがあったかわかるみたいにホコリが積もっていた
まんまるのホコリの輪
「たしかに君はここにあったんだよ」
鉛筆立てに向かってわたしはそんなことを言ってみる
 ....
つなぐことより
繋がないことがだいじ
間違いは誰でもできる
過ちは、ほんとは、たやすい

ですっつーの、てか俺かいまたかよ、ってな言い訳
空中配線 衝突の別の形
寒ければ眠いのだ
 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スペル- 湖月自由詩209-12-5
濡れた足で汚してしまうとしても- kauz ...自由詩9*09-12-5
石になる- 佐野みお自由詩309-12-5
- ミツバチ短歌5*09-12-5
家忘れ- 雨流れ。自由詩2*09-12-5
教室に向かって歩いていく- 瀬崎 虎 ...自由詩409-12-5
X_29.50- 月乃助自由詩5*09-12-5
ゆめがみれるのはいつもよる- 竜門勇気自由詩1*09-12-5
頭のネジ一本- こめ自由詩1109-12-5
永遠と絶望- within自由詩6*09-12-4
台所で泣いた日- 夕切り自由詩409-12-4
火星に生命がいた可能性- 瑠王携帯写真+ ...7*09-12-4
仕度- 笠原 ち ...自由詩18*09-12-4
DKに泉- アハウ俳句309-12-4
可能性- ふるみ自由詩309-12-4
機関銃を抱いて- あぐり自由詩5*09-12-3
まとめて- 夕切り自由詩209-12-3
あまのじゃく- 中原 那 ...自由詩17+*09-12-3
moon- ミツバチ自由詩17*09-12-3
息をしてる- 森未自由詩5*09-12-3
おやすみなさいという- 瀬崎 虎 ...自由詩509-12-3
アカルクカルク- 笠原 ち ...携帯写真+ ...309-12-2
未だうまれぬわたしのこども- 笠原 ち ...携帯写真+ ...909-12-2
骨の上で逡巡する- 瀬崎 虎 ...自由詩409-12-2
やさしさの調べ- アハウ俳句409-12-2
Maria- 月乃助自由詩7*09-12-2
珈琲と黒真珠- 楽恵自由詩3*09-12-2
ピラルクーがゆく- 蠍星自由詩7*09-12-1
引越し- 森未自由詩4*09-12-1
poin-poin,- 竜門勇気自由詩1*09-12-1

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