子どものころに左手を切った
人差し指と親指の間から掌の中央にむけて
傷口から桃色の肉が見える
手を動かすと痛い

消毒するために
ヨードチンキを垂らす
滲みて痛くて
畳の上を海苔巻きに ....
緑化動物園に
人間の家族が押し寄せた
本物の動物はなんて面白い!

牝ライオンは遠くを見ていた
シマウマはみじろぎもしない
フラミンゴは小さな池で小さな群れ
家族持ちは、像、猿、キリン
 ....
わけもなく暴れたくなる衝動を
行動に代え、妄想に変え
夢想の内で暴動と成す

自分勝手に沸き立つ{ルビ悶=モン}を
暴言に代え、無言に変え
無声の内に雑言を尽くす

お安い御用さ
も ....
【さっぱり】
さっぱりとした後味のタイカレー そんな男になりたい私

【至】
舌肥えた彼女の心掴むため腕によりかけ至高のメニュー

【寿】
寿の文字が遠くへ消えていく おひとりさまに慣れ ....
どこかで誰かが泣いていた

悲しくて
それとも恋しくて




悲しさに理由なんていらないけど
流した涙はしょっぱくて
それでいて仄かな甘さなんて感じてしまう

なぜって
 ....
きみが覆いつくした 世紀は輝く

きみは高らかに筆を降ろし 画布から水面につたう

きみは光と水を 調合する

きみは招待で

振向くきみは侵食のようだ

きみは廃棄物マニフェスト ....
セフィロト堕天使偽者黙示録肉体

両の手の血を見よ縊れたる兔の血

密告した、密告した!!! あなたがおそろしい

捕縛者イエス・キリストを見よあなたがたが葬る真実を

桜草裂け ....
月夜の晩
森の駄菓子屋で
自由を買ったら
孤独がおまけでついてきた

晴れた朝
海の駄菓子屋で
自由を買ったら
涙がおまけでついてきた


月夜の晩
森の駄菓子屋で
束縛を買 ....
車椅子を押す老人
毛布に包まれ
それに乗る老婆

誰の目にもとまらず
過ぎて行く人 人 人

悪いのではない
ただ寂しさだけが駆け巡ったんだ

未来から目を背け
まだ先の話だと
 ....
猫 呑気にたんすの上
バスケットの縁に首をのせ
顔だけ見せてご挨拶
声にならない鳴き声で

名前を呼ぶとニャンと鳴く
小さな口でニャンと鳴く
小さな声でニャンと鳴く

今日も呑気の ....
肋骨の奥
さざめく{ルビ内海=うちうみ}
水面には
破砕された斜陽が撒かれていて
大都会みたい、
いつか つながっているという証明すらあった
いらない町みたいだね、
と つぶやくにも莫大 ....
 
あなたに刺さるだけの棘

あたいは花の咲かない薔薇だから

花の咲かない紅い薔薇だから


 
わたしはあなたを殺したかったので
音楽をつくった
わたしはあなたを殺したかったので
いちばん美しい言葉をさがした
わたしはあなたを殺したかったので
台所に立って刃を研いだ
わたしはあな ....
眠気眼のサラリーマンは
今日も大きなあくびをする
長いコートに包まれた
少し猫背なその背中

「いってらっしゃい」と声をかけたら
「いってきます」と言って
背筋をピンとのばした

 ....
夜空の雲の切れ間に
黄色い月が光る
何も期待せずに
視界に留めておこう

秋の四畳半
ささくれた畳が
ちょっと冷たいね

厚い雲が滑って来て
月の顔を覆うから
 ....
鼓動は いつも我と共にあり
孤独や不安も 共に受け止めた
うごめく感情も すべて
そこにいたんだね

感情ってどこにあるんだろう?
見えやしない心の傷を
どう癒せばいいのだろ ....
書き溜めた理想が
燃やされて、
吹き飛んで、
わたしは扉も満足に閉められない
検体になる

眼球の
背びれ、胸びれ、尾ひれ、の連動がなす
鱗の反射にいち早く気づく若者よ
両肩が雪崩る ....
真っ白い紙が好きだった
四つ折りにして切り離し
たくさん集めて綴じつけて
カバーに布を貼りつけた

憧れを描いて書いた
何十年過ぎても

たとえば生垣のプラン
今は構成中
東の庭は ....
場が照りつける炎天下

文学は言語の恐ろしく立体的なホモトピーだよとぼやいていた
あの方達はお元気か

あついあついこんなに暑くてはかき氷も冷めてしまうよ
しかし衝突が起こりますなあ

 ....
冬の気配を感じる日

信号待ちの足元に

からから枯れ葉が舞っている



まるで君の言葉のよう

冷たい風に吹き負けて

枯れてしまった君の言の葉



 ....
吉野川から 鳴門海峡も側溝のように横たわり
淡路島で途切れる
地平線は揺れない
地平線をさがす
わたしを切り離しているのはどの海峡か
どの法則か

(浮いているという錯覚)
(あるがま ....
お空にうかぶお月様
まあるい大きな傘さして
明日はすねて出てこない

足元で咲く小さな花は
精いっぱいに背伸びして
きれいでしょ?と自慢顔

隣のあの子は憂鬱そうに
あくびと一緒に涙 ....
呼吸のように
代謝のように
君と僕を
当り前につなぐもの

歯磨きのように
晩御飯のように
君と僕を
さりげなくつなぐもの

無理矢理つなごうとしても
呆気なく解けてしまうも ....
海沿いを走る列車が
波飛沫を浴び
潮風を{ルビ喰=く}らってサビまみれだ

通りすがるたびに
このリビングに{ルビ軋=きし}む音が
クロスに跳ね返ってこだました

生活の一部となった音 ....
やっちゃいけない 誰かが悲しむから
ちっとも前を向けない時に 導いた手が悪さをする

鋭い音とかそういうものは全然怖くなくて
ただただ今は自分が生きている事が怖い

生きることはつまり ....
{画像=111110214109.jpg}



打ち寄せる砂浜に
文字を書いている

崩れ消えて行く文字達

流木を持ち
強く刻み付ける

水際に暗く強く ....
良く晴れた秋の日の朝
力強い日差しが
窓辺へと降り注ぐ
働く人々は
そんなことは気にせず
うつむいてペンを
走らせているが
その表情のない顔には
窓辺からの光が
輝いている
身 ....
靖国通りの先に大きく聳える
東京スカイツリーの展望台から上部ユニット
メタル素材の三つの顔が浮かんでいます
陽光を反射するでもなく
ぎらりぎらぎら照り光っています。

ゆっく ....
複葉天使記録植物ムクサレス

飛行船破裂メタノール灯煮沸

実験動物ラット皮膜補綴針

海星燃焼機関飛行機史消失

擬人万象即ち人為淘汰

終末論空洞天使セラフリム

六対 ....
電線のすき間に光る欠け月
本当の私は いつも煙草を手に思いを口にしてた
風のあたたかさや
寒さ
楽しさ切なさを
今朝の風はあの日に似ていたよ 悲しみの模倣のように
冷たく
日差しゆるく
 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
終りから射す光- 殿岡秀秋自由詩711-11-14
地球家族- 木原東子自由詩4*11-11-14
エゴデタイツルレクイエム- faik自由詩3*11-11-14
題詠blog2011_041-050- 北大路京 ...短歌17*11-11-14
秋空のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-11-14
アイビー_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩13*11-11-14
トマスの視線- 高濱俳句111-11-14
いらない- 舞狐自由詩8*11-11-13
きっと私もそうだろう- 徘徊メガ ...自由詩711-11-13
猫と昼寝- ……とあ ...自由詩1211-11-13
揺曳- 伊月りさ自由詩1111-11-13
薔薇だから- 殿上 童自由詩14*11-11-13
わたしはあなたを殺したかったので- はるな自由詩511-11-13
いってらっしゃい、いってきます- 三奈自由詩1511-11-13
月と四畳半- 御笠川マ ...自由詩311-11-12
迷走- 菜穂自由詩5*11-11-12
被験- 伊月りさ自由詩411-11-12
小さな計画- 木原東子自由詩9*11-11-12
星図としての家系図- 宮岡絵美自由詩311-11-12
枯れ葉- COCO自由詩1311-11-11
架空〜closs-linking〜- 伊月りさ自由詩4*11-11-11
歩き方- 森未自由詩14*11-11-11
えにし- nonya自由詩20*11-11-11
廃線- subaru★自由詩24*11-11-10
- アヤメ自由詩411-11-10
波に消される文字に_/_自分よ、心のままにあれ- beebee自由詩33*11-11-10
光の窓辺- 自由詩111-11-9
靖国通点描- ……とあ ...自由詩1611-11-9
セラフリム- 高濱俳句111-11-9
欠け月- 凛々椿自由詩1811-11-9

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