その日ジリはキリカの部屋の近所の居酒屋で、キリカと一緒に夕食がてらビールを飲んでいた。
 近くに住む常連客が集まる、気取りの無い賑やかな店だ。

「なあ、キリカ一緒に住まないか?」
 アルコ ....
 ジリが山手通りを自転車で飛ばしている頃、キリカは水を張ったバスタブに腰まで浸かってぼんやり天井を見上げていた。
「ジリのヤツ遅いなあ。」
 ジリは山手通りを右折して、かむろ坂を登り始めたところだ ....
昨日まで君と呼ばれた肉塊をを小刻みにしてトイレに流す

コンクリで足首巻かれ沈む海溺死ランドのJAZZが聞こえる

側溝に死んだカラスがつんのめる僕らの歩くいつもの舗道

ドブ照らす場末の ....
                  100604




ぐてんと鳴く
河の中から
立ち上がるのは
誰なのか
代表選挙が始まると
弾かれたように
元気になったのは
誰なのか
 ....
噛み付いた歯の先から、刺激


微笑みの国タイランド
とにかくひどく蒸し暑くて
立っているだけで背中を汗がつたう
ホテルの側で借りた自転車には
鹿児島県の防犯登録証が張り付いていた

 ....
お前の母ちゃんの子宮にはアリゾナの青い空があって
乾いたハイウェイ沿いにただ1軒あるガソリンスタンドで
お前の父ちゃんが働いていたんだよ。
ただお前は地下に埋設されたガソリンタンクからではなく
 ....
真っ白く
真っすぐになりたかった

どう見えるかなんて
どうでもいい


私は私を演じるのではなく真っすぐに
真っ白になりたいのだ


黒く見える染みのような汚れさえ
真っすぐ ....
*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
もしかして美佐江さんだったのかな

週末の都営新宿線本八幡行き
朝方はお出かけの人たちでそこそこに混んでいて
視線に気付かなかった
それとも無意識に気付くことを避けてしまっていたのか
私の ....
 
 
ときのほとりで
さかなつりをした
たくさんつれたけれど
いっぴきもつれないひもあった
さかなはつまがりょうりした
おいしいとつたえた
たべないひもあったから
あいしてるとつけ ....
それよりまえにふみこんでくれるな
ゆったりとのらりゆらり
ハンモックにつつまれているのさ
母性をもとめるようちゅうみたい

はずかしいかい


ギリシャ神話のみえな ....
泣きながら走る時は雨の日がいい
首を抑えて注射を打って穴を掘って埋める

昨日は4000頭


叫びながら走る時は雨の日がいい
10km圏内じゃもん判ってる

今日は5000頭

 ....
一目見ただけで
たった一度
すれ違っただけで
あなたに恋をした

ときめく
胸の鼓動が
それからというもの
鳴り続いて
なかなか治まらない

あなただけを
好きでいたい
あな ....
 屈折率がちがうので
 液体があるのだとわかった


 ひんやりとした
 理科室が好きだった


 フラスコやビーカーやアルコールランプの橙色をしたたましいみたいな火
  ....
   +  +  +  +

  ワイヤーの入った
  硝子の向こう
  街の暗闇を
  雨粒がはしる
  必ずしも重力方向という訳でなく

   +  +  +  +

  夜が ....
空飛びたいってゆうからさ

『手』貸してやるのさ










泣きたいってゆうからさ

笑いたいってゆうからさ

帰りたいってゆう ....
朝の風気持ちよく吹き庭に在り妻のことを考えている

光満ち彩りの良き花々を眺めて今朝は過ぎてゆきつつ

頬にふる光とかぜの圧力に春が夏へと向かうを知れり

微かなる鳥の声して風そよ ....
微かに発泡する空気の後味と
聞き覚えのない鳥のさえずりが
夢の波打際を漂う意識の
頼りない輪郭をなぞっていった

縺れ合った昨日までの経緯が
きれいに解けたような錯覚を
心地良く引き ....
ボーリング           ビリヤード          ダーツ

摩天楼             この俺が           ダーツの矢
ボーリングボール        突きたいものは  ....
薄い頬紅に赤い口紅
大丈夫これできっと綺麗に見える
大丈夫これで誰にも気付かれない
人の目を見て話すことだってできるさ
今日は何人に嘘をつこうか

大丈夫きっと誰も気付かない
 ....
眠らない窓の瞼を無理矢理閉じてから
物干し竿に明日の天気を聞いてみる

コンビニで買ったビニール傘は
骨が一本折れてしまい
それでも黙って使い続けるせいなのか

答えを教えてはくれなかっ ....
  (前奏)

難攻不落のハム・ソーセージ
は、ちぎれない
噛み切れない
はち切れんばかりの薄皮の中
モグモグ、ムガムガ口の中
そいつはあんまり膨張し
延々と
シーツの宇宙に連なって ....
ぱらぱらと降りそそぐ
オレンジ色の十字星     / ジュウジボシ
軽やかに土を跳ね
思い思いの居場所に
身を委ねる
 
 ....
ぼんやりと浮腫んだ月が
夜空の底から覗いていた
見透かしたような月光が
書きかけの溜息を嘲っていた

出かけたっきり帰ってこない
セツナサを待ちあぐねていたら
黙りこくったキーボードを
飼い猫が悠々 ....
神様が ドロップスの缶 シェイクして 巻き散らかした 薔薇の花園 よーいドン
ピストルが鳴る
まるで花火のよう

今日は
運動会
元気な
子供たちの
応援の
掛け声が聞こえる

元気に
走っている姿は
とても
たくましく思う

赤勝て ....
生きていく事がひどく
滑稽に思えてきたのです

紡いでいく朝
邪な思いを甘やかす小部屋

この道の先にあるものは
高が知れているだろうに

私は今日も滑稽な光に
身を委ねる

怒声が聞こえない
クラ ....
仲間に金髪のアイルランドから来た奴が居るんだ
おもしろいくらい若い女の子達が携帯もって群がって来るのさ
昔は無口な奴だったけど今はいつの間にか知らない女の子と消えていく
教授も居 ....
理由は分からない。でも突然、あの人
の事が気にかかった。何もしないで遠
くから眺めている私は、どこか自信が
ない事をイイワケにして、諦めている
みたいだった・・・・。でも今は、恋をし
た ....
風なき日 湖底に沈む オルゴオル 目覚めたらしい やさしき波紋^^
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カバとキリカ- 松本 涼散文(批評 ...710-6-4
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17歳のエニオン- 夏嶋 真 ...自由詩45+*10-5-31
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時のほとり- 小川 葉自由詩610-5-31
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アフターレイン- 中原 那 ...自由詩810-5-27
International_Anthem_Of__Ham_a ...- salco自由詩11*10-5-27
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スランプ- nonya携帯写真+ ...7*10-5-26
サクマ式- ハイドパ ...短歌5*10-5-26
運動会- そよ風さ ...自由詩4*10-5-26
斑(まだら)- 三奈携帯写真+ ...10*10-5-26
おんな- ベルヤ自由詩4+*10-5-25
コイヲシタ- 豊原瑞穂自由詩210-5-25
波紋- ハイドパ ...短歌2*10-5-25

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