{引用=
つぶやけば忘れてしまえるものとして明日の雨には傘がいらない
運命の人はやっぱりいりません。 (今日の孤独をしりたくないので)
むずかしい ....
今夜わたしが泣くための哀しみのレシピは
あなたが神様であることです。
(こまやかにその肌をついばむ)
中身はわたしとおなじであるのに
慈しみだけですべてをゆるされて ....
しらない人が
にやにやしながら
ついてくる
ああ
わたしは
人を殺しつつ
誕生に感涙し
星空にふるえながら
少女の処女をうばう
わたしの命から
意味が剥がれおち
あな ....
かたかたと
長い帯
シュレッダーの
跳躍
....
横顔にぴしぴしグマアミグヮー
濡れぼそりながら
私たち家族おまえの骨を探して歩くさぁ
野原道を彷徨うよ
さっきまでね、
青く尖った蘇鉄が生い茂る庭先にいた
玉虫は突き刺されて
空に ....
居酒屋の深夜2時
バイト上がった後の
30や19や27の
集まりに わたくし15
参戦して おっきくなるため
副流煙 お腹 ....
(てらてら笑うニンゲンはたいがい……)
ずっとむかし叔父のいった
そのつづきを思い出そうとする
(てらてら笑うニンゲンは)
(たいがい……)
(たいがい……)
....
あんたはカスカス
うちはスカスカ
ふたりそろおて、ほな、さいなら
あんなことこんなこととかあったねと笑いたいけどまだ無理かもね
つい先日わかったことだ板チョコは二人で分けたほうがおいしい
日曜はカレーの日って決まってて玉ねぎ相手に痛み分け ....
*
ビブラートに揺らぐ空の裂け目を
幻視の鳥が飛ぶ
*
明滅をくりかえすビル群が剥がれ落ちる
((NYという記号を描くその一点として わたしが燃やされる))
....
オタマジャクシが
ぼくのまぶたの裏側に棲みついてしまった
けれど、だれからもみえない
ぼくにも
影の輪郭しかみえないが
たしかに棲みついて動きまわっている
....
たぶんあいつは生きている。
ニッポンにノラの黒猫なんてんのは
あふれてるんだろうけど。
あいつはちがってた、 ごめんよ。
....
愛は優しさだけじゃないって教えてくれた
激情とも言うべき気持ちのぶつかりあいが必要だって
でももういいんだよ
穏やかな気持ちでいれば
闘わなくていいんだよ
空は広く
そして何処まで ....
人の声がしていた
気のせいかもしれない
聞かなければ、
聞かずにすむのかもしれない
鬱蒼とした密林の獣道らしかった
薄日の差し込むそこは、鳥が時折 過ぎていく
朝ならばもう、あたしは学 ....
台湾人がやっている置物屋で買った
誕生石にまつわるブレスレットを腕に巻いていたら
霊能者にさんざん罵倒され
軒下に巣食っていた日除けの蜘蛛
ジリジリ逃げる
堕胎した子を洞穴まで連れて ....
真夜中に揺り起こされた
見知らぬ男が側にいた
男は声を潜めて、島を焼く、と短く言った
これから島を焼くのだという
どこへでも好きなところへ逃げろ、そう呟いて ....
弟と拾ってきた仔犬
団地では飼えないからと母にきつく言われ
泣く泣く拾った場所へ戻してきた次の日
くんくんと悲しそうな鳴き声忘れられなくて
自転車に乗り夢見ヶ崎まで
小高い丘の上には ....
眩いばかりの夜景
愛を語らう恋人の横で
血を流してる男がいる
腐った内臓から異臭を放ち
神経の切れた手首は紅く染まっている
誰も気にかけない
苦しみは男だけのもの
夏の蝉のよ ....
泣き止んで幼い心ともにあれ
小さな日々に戻れないなら
ゴム長を引っ張り出した夏の午後
君は来る来るあの日の傘で
戯れに一段上げた跳び箱を
君が跳ぶまで帰らせないよ
....
溶け出す恋は
まるでチョコレート
甘い香りに酔ってしまう
君のハートは
まるでアイスクリーム
甘いくせにツンツン冷たい
一口舐めて溶かしてやろう
とろとろと流れ出すまで
感 ....
真に円いものなど
何一つとしてありえない
にもかかわらず
孤独を円く円く
よりやすらかなかたちへ
よりあたたかなかたちへと
僕はひどく愚かだった
とはいえ限りなく球体に近く
蹴っても投 ....
お菓子はね、子供や、それから男のためにあるのよ。
甘いお菓子のにおいに騙された子供は従うようになります。
とろけるようなめまいの中で男は幸せになります。
子供も男も基本は同じです。
ホームメイ ....
足音は雨音に紛れ
身体は真夜中に紛れる
微かな人とすれ違うが
みな傘を手に雨よけに夢中で
真っ直ぐ歩いていく
傘を手に飛び出てはみたが
差す差さないで迷ってしまう
肩へ着地した滴 ....
柔らかな緑の草で
指を切ったら毒
血に書いて 流れた塊
草の水脈を焼く
告白すべき晴れ渡った青空の下
汗に隠れた熱の音
茂る 土の影
崩れる 白い月
湖で
魚を1匹
つりました・・
分からない
何も分かりたくないしニータニータいたい、たしくわらっていたい口元の傷隠して笑っていたい
頭でっかちの前向きが窮屈に耐えかね鈴生り走ってった夏
青白く誘う街灯に触れ指紋が1つ消えた ....
{引用=
( 乾いた木のままでは つらいのです )
( 秋がやってくるなら なおさら )
通り雨の大粒な なみだのような冷たい滴に
もうこれで 夏が終わるのを知りました
すぐにや ....
見上げれば一番星
こいつは絶対降ってこない
降ってくるのは飛行機ばかり
そして魂が登っていく
『一番星よ 降ってこい』
滅びを望んで夜空に願う
みんな一緒に天に登ろう
重力か ....
いっぴきの蝉が
務めを終えたように
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い
おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
....
ひとりの物になる為につくり込まれているわたしは
その為に負う孤独には強くあるよう鍛えられている
それはとても危険なことで
....
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