社会をはみ出し
坊主とやくざ
空(くう)に
般若心経撒き散らし
それ 有り難がたや
有り難がたや
老若男女が踊り狂
え〜どえ〜どの断末魔
江戸八百八町
と言える都心は ....
白以外の精神で安定した毎日を
森は隠れるのに適している
しかし七人の人殺しが現れて
かつての白雪姫が息を吹き返したのだと伝えると
木々の色は頼りなく薄れ
ああ、私はまた別 ....
濡れたままで立ちすくむ
シャワーがザァザァと音を立てている
頭から水に撃たれたまま僕は
君の記憶すらも流してしまおうとしている
モウドウデモイイヤ
光を感じることができなくて
荒む ....
星空をみてた
指で細い線を描いた
流れ星をみた
折れた花の茎のように
頭を垂れた
空が白む頃
帰りそびれた月が
少しだけ
....
やさしさが舞い降りる夜には
てのひらの温度が少しだけ
高くなるのかもしれないね
指の透き間から流れて行く光たちは
零れて終わってしまうのでは無くて
それぞれの辛い道のりを
....
氷の粒で描かれた
白い真一文字は
いつかの憧れに
まっすぐ向けられた
誰かの眼差しに似ていた
すぐに解れてしまう
白い真一文字は
いつかの過ちに
未練たらしく絡みついた
誰かの言い訳に似ていた
....
何してる? クソ犬を 何してる!
デッドエンドに
アスファルト爪で 追いつめて ....
眠れずに
話し続けて窓から見えた白い月
集合場所は明かされぬ森の中
獣達は眠らない
獣のような人間も眠らない
人間もまた獣のように目を光らせる
夜にメスを入れる ....
黒人の肌 ぎらつき 呼吸に波打つ筋
それを照らす 白金の太陽
槍の尖 限りなく零に近い 一点に灯る
定められた使命 狩りの前の舞踏
散る 汗の
白人のガレージに隠された ス ....
あなたの詩を読むと
あたしはあたしのことが少し嫌いになってしまうのです
あたしの脳内が創る言葉は美しくないから
それでもあたしは
濡れた髪のままドライヤーさえ忘れて
....
空き部屋になって久しい一階奥の角部屋
いっこうに入居の気配感じられなくて
郵便受けはチラシとかで溢れている
ポスティングするのが仕事なんだろうけど
声をかけたとしても臆すること無く
ほん ....
{引用=猫讃仰フェスティバル参加謹呈}
ライオンちゃんは喉が渇いて大変だ。
サバンナでは半年も雨が降らないので、揺らめく陽炎に口を開けて待つ顔
があまり可哀相にも見えないのは、渇望と失望の間で ....
竜王が指す一手
棋聖が顔色を窺いながら
『どうだ?こんなのキツイだろう』って
パチンと鳴らした勝負手を
『マジか?』と思う
....
40歳になったので
煙草を覚えることにした
からだにわるいことをなにもしてこなかったから
何だか申し訳ないような気がして
ベランダで星をみた
あおい煙が目にしみた
すこしもおいしくはな ....
街を貫く
高層ビルに
まだ間に合うかな
私は橋をかけて走っていく
今夜
ね
綺麗な星がきらきら光っているよ
空にも大地にも
私が今
確かにここにいることを
知っ ....
白きバラ垣根に咲きて皐月昼妻と伝道奉仕に励む
二人して風邪をひきたり今日もまた庭のテラスに紅茶とケーキ
針箱に赤白黄の糸巻きが妻は手縫いで衣服をかがる
食欲がない
おなかは グーグーなって
いるのに
目が頭が食べ物を
欲しない
ストレスでここまで
やられるのか
そうだ
子供たちが小さいとき
発熱して
食欲のないとき ....
君は風船だ
空高く昇って行くのだ
目一杯膨らんで昇って行くのだ
しかし、
パチンと割れたらもうおしまい
だが
君は空の高さを思うのだ
内なる圧力を思うのだ。
僕はポンプだ
君を目 ....
つまんないだいは、やめてくれ。
つまるだいって どんなの?
まあ乗りたくなる奴、だ。
199 ....
触り心地、なんて
求められても困るのよ
今日も私はきみの手に
小さな小さな傷をつける
いたい、と小さく泣いた声
そっぽを向いて
聞こえないふりをした
うさぎさんの所で ....
夕焼けの教室を
赤く染めて
冷たい海水を
青く染める
最後の瞬間まで荷物を集める私は
美しさを奪っているのだろう
Eu sou amavel uma pessoa distan ....
偽りにきみをつないだ
海岸は
もう恋人のなきがらのよう
第一幕 (森の妖精たち)
矢継早に、四方より登場
わたしは、碧――
贅沢に華を散らして
眩しい朝の陽を浴びた葉桜のように
濃淡の影も爽やかなみどり
わたしは、黄色―― ....
堆積した都市の底で
雨が流れる音だけが
きこえていた
錆び鉄の壁に
ケーブルで接続されたコンソールの
身体が明滅している
エピローグ
いつか見つけるきみの姿に
想像力がとど ....
俊太郎の詩集を読んだ
俊太郎の詩集を読んで
なにか気のきいたことを書いてやろうとおもったのだけれど
なんの感興も泡沫のようにはたちのぼってこなかった
きのう
街の昔の写真 ....
<天の支配>
天邪鬼が見落とした
のぞき穴の向こう側で
支離滅裂に見えるように
配置された狂気
<まちるだ ・ まざあ>
巻毛の彼女の
乳房の黒子を
ルーペで焦 ....
何故ならオレは血だ
血の疾風怒濤だ
猛り狂って世界を巡る風の叫びだ
だから至高の女を組み敷いて犯す前に
やる事がある。
尻肉が胡桃みてーに硬直するほど押し広げられた全開脚の
腱の立った白い ....
その意図あなたへ
丹精こめて織りました
今のわたしの全力です
受け取ってください
春がめぐる
Tシャツ一枚で飛び出した
始まりを予感させる陽気のただなかに
死んだ季節の影法師
....
兄貴が結婚した
10年ぶりに家族がそろった
俺は金が無いから、川に行ってハエンピンを70匹釣ってから揚げにした
お袋は唐芋の天ぷらを沢山作った
宴もたけなわ
親父がじいちゃんのゴ ....
理由あって 理由あって 理由あって
出世の階段 神社の階段 女と階段
踏み外し 後ろ向き ....
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