130819
酷暑の首都高渋滞発生中
エアコン壊れたオンボロ車の中で
熱風扇ぎ炎熱地獄を味わいながら
イライラしても始まらな ....
くびれ白く膨らんだ夢
濃く陰りうごめく野心
頬を染め淡く恋ごころ
わんわん泣いた幼子の
なみだ上った夕暮れの
隙間に射した金の細糸
重なり競う夏の雲たち
空も狭しと見 ....
ドキがむねむね
毎日コーヒーショップに来ては
テーブルにノートPCと書類を広げて
何やら書いたり考えたりしている
メスのニワトリがいる
近くのオフィスに勤めているのだろう
赤 ....
うちわであおがれひざ枕
これにまさる涼はなし
お礼に西瓜でも切ろうかしら
住む人の居ない
山の墓地
お盆には賑やかに花々が供えられている
生まれ故郷を訪れた人の形跡が
風に揺れる
たった今まで
誰かがそこにいた証拠
ロウソクの炎が
消え残り
線香の ....
下町の団地の小さな台所で
母が作ってくれたホットケーキには
必ず人参のすりおろしが入っていた
海を隔てた異国の地で
日曜日の朝私が作るパンケーキも
やはりほんのり柑子(こうじ)色
....
くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む
キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って
きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくな ....
白いコーヒーカップが
モジモジしている様子なので
どこか痒いのかと思い
指先でひとしきり掻いてやった
すると紫色の煙が立ち昇り
ケータイの着信音みたいな
安っぽいファンファーレと共に
....
この悲しみに負けない。
そうやって生きる
そうやってずっと生かされてきたから
負けない
怒りに変えたり
憎しみに変えたりしたけど
そうじゃな ....
テシ坊が死んだ
たまたま声が聞きたくなって携帯に電話をかけたら彼女が出て
去年亡くなったという
東京の西葛西に住んでいた頃膀胱がんになった
煙草もやめて摂生していたのだが
その後名古 ....
ドーバーの霧から、アンプラグド
見渡す霧の奥 彼方まで 異国の大陸まで 世界中まで
くるりと打つ あの音を鳴らす 手の先の分身
発祥の地 DNAしか成せない 芸術の一角 センス
その国 ....
海原は果てを知らない だって地球を何周したって終わりが無いんだもの
地球は平面でその果てに大瀑布があるって そっちのほうがよっぽどスペクタクルで面白いが
空は蒼くその果ては悠久に続いている ....
福音を伝えよう
三月十一日
「こうして,わたしの愛する兄弟たち,あなた方の労苦が主にあって無駄
でないことを知っているのですから,堅く立って,動かされることなく,主
の業においてなすべき事 ....
父と子が同じポーズで寝ているよ
写真の裏を見ると75年8月とある
セピア色の時間が流れている
若き日の自分と対面する
少しは成長してきたのだろうか
自分に問いかける
かなり厳しい時代もあったが ....
鶴見の高架駅から電車に乗る
走り始めたと思ったらホーム跡
下り階段も残るその場所は
七十年前に廃止された本山駅の跡
未だ遺構が残っている
こと自体に驚いてしまう
侘しい高架駅の ....
空の青があまりにもひどかったので
わたしは死んだ
飛んでいったのは
たぶん長すぎたシャーペンの芯だ
下心があまりにもすけすけで
あけすけなわたしの刺胞が飛ぶ
チクリ、と ....
貴方は美しい
貴方は太陽を胸いっぱい受け取る素直さが美しい
貴方は美しい
貴方の優しさは苦しみを溶かしたもので沁みる 美しい
貴方は美しい
貴方は生まれ持った能を活かし巧 ....
あの蘭の背骨 老婆の屈み 顔は幾何学じみていて
あの蘭のようなエッセンスを持たない 好み転じて白か黒か
あいまいな境界線を踏む必要もない 好きか嫌いか 好きになれない
....
【恋するシーラカンス】
次ニ カラダガ アクノハ イツ?
湿った瞳で 体の中をのぞいても さあ
青天も 深海なのよ
るりいろが ひるがえるパチンコ屋の銀の壁面 巨大魚に想える
あ ....
白鳥はこの世を去るとき
美しい歌のように啼くという
その歌しか聴こえない国がいまある
2001年にはジャスミン革命の影響を受け
少し前には“春”とも呼ばれたふたつの国だ
ひとつの国は ....
よく異性との友情は有りかという質問がなされる 僕は有りだとおもう
僕の女友達はみんな魅力的で大好きな人達だ
いつもカラオケ仲間の昭子姉さんは体格は力士性格もそのまま豪放磊落だ
夏絵嬢 ....
しばらく秩父高原牧場は 訪れていないが 僕の星の故郷である
若かりし頃同好会の仲間と泊りがけで星見に行ったものだ 標高はさして高くない高原であるが
まわりが暗いこともあって かなりの星が見 ....
喉元を過ぎた熱さは
記憶の端に刻まれることもなく
ボトル半分の濁り水とともに
朝焼けの彼方に消えていく
問題と解答を丸暗記するだけの
退屈な学習にも飽きて
何度も同じ過ちを繰り返し ....
ねえ お味噌汁の具って なにがいいと思う 君が尋ねる
そうだなあ なめこや納豆汁 かぶなんかもいいね
僕は味噌汁の中に青汁をいれて飲んでいる 青臭さが消えてのみやすいから
そんな ....
おとこに捨てられた、
だからノラ猫になった
夜空をみあげにゃあと啼いては
まんまるお目目に三日月うつし
うろついた夜の街には
千鳥足の奴らがい ....
仰向けに憩い柔らかな漂う空気が降りる
爪を研ぎながら清水の滝から醸し出す口づけを貰う
小癪な煩いを植えさせない 穏やかなる囁きを歩く
間接照明の声さえ聴こえてくる 遥かなる温 ....
藍色の夜空は存外に明るい
満月に掛かる雲の存在感
けれど写真には写せない
人の目の能力に
追いつけない機械
進歩とは何だろうと思う
思えば人は
生物が作った細胞という種がないと
....
きみのゆかた姿が見たくって 誘った夏の金魚花火 まつりの雑踏の中に 大好きなきみのうなじ
手と手をつないでぶらぶら歩く でも知ってるんだ きみが想いをよせてるひとは俺じゃないって
いとしの ....
憂いでも
蔑むな
笑っても
嘲るな
怒っても
憎悪を飼うな
泣いても
己ばかりを憐れむな
楽しめ存分に
できることなら誰かと一緒に
叫べ
耳は塞がずに
....
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