投げ捨てるように

陽がしずむ

衝動さながらに性急な 紅く去る欣求

栓をときはなち、器に受けとめれば 波は

ぞめき うねりとなり

すべての陽と海の 混交体は、

鮮 ....
橙色に照らされた木造二階建てのアパート
蹴飛ばせば簡単に壊れてしまいそうな垣根から
紅色の白粉花がその艶やかな顔を出す


やがて来る闇に飲み込まれてしまう前に
黒くて固い種子をてのひらに ....
うっかり鰐がのみ込んでしまったのは

薄緑色の胎動


  耳をすませば夢まみれ

  なめらかで脆い夢まみれ

  耳をすませば種うまれ

  まどろむ奥に種うまれ

   ....
過ぎていくだけの
愚かな日々
憂うだけの感情で
私は何を
掴むというの

求める人の温もりが
私の心を刺す
俯いた背中に
涙した心は
不器用故に
素直になれず
自分を押し殺した ....
光来の海に
想うまま 焼けた砂を飛ばせば
来歴は誘われ
まばゆい白波が綾なす 潮騒の天覧模様
小さな島の
漁師の若者と海女の娘の
恋物語

しのつく雨がたたく嵐の午后は、導きの 
 ....
指が触れると
草の実がはじける
ふるえる心の動きを
あなたは知ってか知らずか


見つめるあなたの瞳に
青い空が映り
その青に溶けてしまいたいと思う
その青はいつか見た風
その青は ....
あなたに会いたくて
あなたを忘れられなくて
わたしは海へ
でもあなたは
だんだんと薄らいでいた
さようなら
と優しく呟いている

わたしの涙は
風にさらわれて
赤い太陽も
どこか ....
水晶を垂らすと地球が凹む


地面に円書いてテレポートする


石蹴って石に聞く帰り道

私の本当の名前はスマコというらしいです
だけど父も母も兄弟もみんなスマと呼ぶので
いつの間にか私はスマになってしまいました
ときどき本当の名前について考えます
コというのはどういう漢字な ....
学校のグループで行う

キスの授業のテストは

一番嫌いな教科になった

パニックパラダイスパークは

いつになくこみあっていた

なにかと忙しいけど

飴が降っているならしょ ....
深夜、裸、横たわったまま
きみに電話をかけられるので
わたしは科学に感謝するが
その超軽量・収載辞書数世界一の
電子辞書は捨てなさい
わたしは高度を欲しない
ベル音は
ベルが発明した瞬間 ....
長女の生徒手帳は
しばしば行方不明になる

いや行方不明ではなくて
友人知人の家にある

繋がりたい友人からの
カラフルなメッセージ
で埋められた白紙のページ

僕が学生の頃
生 ....
音楽を聞かせてよ
深みに嵌まりたいの
甘い時間を舐めるように
流し目で誘惑して

耳元で囁いて欲しい
どんな意地悪な言葉でもいいから
吐息混じりで
音階をなぞって

うっとりするよ ....
部屋の明かりに夏忘れの虫が誘われてくる。お前たちが帰るであろう場所を、私は何年も前に見てきたよ。お前たちにとって遥か遥かの先祖の時代に。
「いい湯加減だよ」
指が畳のへりをなぞって、座布団の埃に一 ....
夏 愛着のタオルのように使い込まれたよ


夏をカバンに入れて持ち去る


曇天に街が映り込む電飾 キラリ


都市が閃いて詩文が海溝に積もる


アスファルト・鉄筋・車軸 振 ....
はいりなよ
いっしょにかえろう 

ずっと制服に閉じ込めた
光るボタンは、すなおになって
想いを告げる
雨の放課後

目をかわしたら きっと
また、何もいえなくなるから
少し見 ....
飛翔する鳥は駝鳥を馬鹿にしていた。
飛べない鳥は鳥では無いという彼らの傲慢さ

飛翔する鳥は自由だという。
飛翔すること自体が美だと。
彼らは美を体現していると自ら誇る。
それを群れの中の ....
装飾は銀でされていて
その姿に見とれていた
純銀の玉がたくさん入っていた
サバには逃げられるが

深海の中を
魚はさまよう砂の中に潜って
タイの捕獲できた世界を
女性ダイバーがひとり
 ....
まちは自殺にみちあふれている

例えば、東京駅

階段は一つ一つが絶妙にとんがっているから

僕にはその角に頭を打ちつけるくらいしか使い道が分からなかった。

そして、ホームも ....
    テキストと
    貴方は無関係
    ほんとに

    本と一緒になるから
    全てが色褪せて
    変に醒める
 
    ほんと
    キスをしても
   ....
うつろな姿に 果てる
自然を消耗し 切り崩す手で
織り成し 製造してきた
驕りのあまたの 過去世につづった史暦を
科学と呼ぶなら
未来圏に向かって 誰も知らぬはずの新たな
法則の検索

 ....
季節外れの
逃げ水を追いかけるように
伸びては
落ちる
あの夕暮れの
ふたりの影に
シャッターを切った
その瞬間を
名づけることに
いまだ
迷わずにいられない
夜の気配ににじ ....
繭の中身を確かめに
ヴェランダからするんと
カーテンを伝って降り
君の夢へ移動する

月無き夜のこと
君の小さな体に
無数に穿たれた
秘密の森のこと

心に生い茂る銀色の
すすき ....
hearken to the wind of will

曇り空の下にひろがる
見慣れた世界に雨が落ちる頃
君は花のように風に髪を梳いた

言い訳ばかり机の上に
積み上げてつまんない大人 ....
「百」


百のざわめきを虫取り網で追い回して

百のつぶやきに釣り糸を垂らして

百のウソと百のホントを掻き分けて

たったひとつの詩の言葉を探し求める




「鬼 ....
うたた寝のあとに
頬についた畳のあとに気づく

ミンミン蝉の声が
ひぐらしの声に変わる

18時の空の色が
橙をを帯びた紺になる

宿題なんてないのに
妙な焦りを感じてい ....
囁く言葉は
いつしか熱い吐息に変わり
君が隠した赤が
熟れゆく速さで熱を帯て
教室と体育館の裏側で
目眩が生じれば
僕はそれを侵し
正しい世界がにらんでいる

やがて窓から陽が差して ....
灰色の岩には
なめらかな
体に 見とれていると
緑の海草がゆれる
赤い卵を産卵するという



深夜には
不気味に
広がる 群青色だった
サバの群れも泳いでいく

海を泳い ....
誰もが言葉を失っているのだ
失ってはいけないのだが いったい何をするのだ
アイスクリームを食べた誰もが 言葉を失っているのだ

何をしているのだ 消しゴムだ
手など入れようともしているよ
 ....
このような詩を書き続けていくのは大変でも言葉を書き続けたい
書いていこうと思った びっちりとしたこの音楽をできるだけ奏でていこうと思うのだ
血の言葉になったみたいだった そして誰にもわからないであ ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
藍色の海- 月乃助自由詩4*09-9-4
夕化粧- あ。自由詩19*09-9-3
鰐梨に見る夢- 瑠王携帯写真+ ...4*09-9-3
秋風- ミツバチ自由詩3*09-9-3
「潮騒」- 月乃助自由詩6*09-9-3
草の実はじけて- 石瀬琳々自由詩9*09-9-3
さようなら- ミツバチ自由詩4*09-9-3
- アハウ俳句409-9-3
或る少女の生涯について- 吉田ぐん ...自由詩2609-9-3
キスの授業のテスト- こめ自由詩709-9-2
空耳の夜- 伊月りさ自由詩10*09-9-2
生徒手帳=サイン帳- kauz ...自由詩7*09-9-2
王子様- ミツバチ自由詩3*09-9-2
アポカテラロ_lite- 人 さわ ...散文(批評 ...109-9-2
街を聴く- アハウ俳句5*09-9-2
砂糖人形- 月乃助自由詩6*09-9-2
駝鳥と鳥ー突然群れから離れた君へ-- ……とあ ...自由詩10*09-9-2
宝箱から深海でもなく- 番田 自由詩109-9-2
ちょっとだけみかたをかえれば、てきにも、みかたにもなる、とう ...- ひとなつ自由詩2*09-9-2
古物商- zihan自由詩3*09-9-2
「未来紀」- 月乃助自由詩2*09-9-2
にじむ- かんな自由詩4*09-9-2
月鳴夜- 瀬崎 虎 ...自由詩17*09-9-2
hearken_to_the_wind_of_will- 瀬崎 虎 ...自由詩709-9-2
四行詩四態_<5>- nonya自由詩8*09-9-1
デイドリーム・ビリーバー- かとうゆ ...自由詩6*09-9-1
二人の世界- ミツバチ自由詩3*09-9-1
海のダイブ- 番田 自由詩209-9-1
魚とは鉛筆だ- 番田 自由詩209-9-1
出てみたよ渋谷に今日は- 番田 自由詩209-9-1

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