ずっと昔、夜、天から水が…… 


……記の底に溢れている 憶
地名を襲う大洪水
聖穢なく
隆起しながら鼻筋を形成していく
雨の島
渇きながら灼熱を求めていた
亜種、獣
めくら ....
雨に流された街は、
洗礼を受け
軽妙なステップを踏む猫が
聞き覚えのある昔の歌を
口ずさんでいる
 

秋はもう病んでしまっていたのです
倒れたショウカセンは、
( どんな英語の綴り ....
石段に座り込み
カレンダー/13714な
んてみるから
あのね
背中が泣いてるよ
赤い鼻あげよう
ほら 笑って
やさしくなれるだろう
思い出せばいいのさ
手を引かれ ....
忘れない られないひとを一人きり
行方知れずに いつも思って



兄は云う 大事な愛との遠近は
距離がある分 法則に似て



わたしたち どこにも逃げる場所が無い
鏡のなかの ....
還暦になりたる人の臓物はカーボンの色 朝すすり泣く
大気圧耐えるS字の脊椎は儚き生のエピタフに似る
年月を長き指にて掻きむしり爪老い侘びぬ月面映し
平穏は耳鳴りだよと腕時計外し目を揉む薄日の読書 ....
遠く時空を超えると
幼い君がいた
「おとーたん、どうじょ」
ぷつんと もいだ野紺菊を
ぷるぷるふるえる手で差し出す
薄紫の舌状花をつけた花
稲藁のにおいがする午後の柔らかい日差しの中
君 ....
私は何も持っていない
私は何でもできる。
私は自由だ
私は孤独だ

トリモモも
ショートケーキも
シャンパンも
飲んだことがない。
いつも納豆玉子ご飯。

コタツに入り
みかん ....
ハーリーガニ が高らかに鳴り響けば
雨が上がったばかりの濡れた砂利道を
南風にまぎれてサトウキビの匂いをまとう
誰もが浜辺に集まって来る
普段は森の奥に潜んでいる精霊や屋敷神さえ
肩を組 ....
望月

謡うもの。
遥か彼方より天が下まで。降れて。
方位は陽の沈んだ場所より東であり
影から岬の先端まで。
いつか必ず絶えるからこその
願い。
月を枕にし給いて
気の踊り。
 ....
【くちなしの実】

夏のわたしの 誕生日、その朝 発した言葉は
おはようでも こんにちわでもなく
「くちなし」 だった
 
喋れなくなるほどに
薫る高貴な色彩の白
雫 ....
「仕事に貴賎なし」で渡りあるく


暗証とID
待機室はいくつものセキュリティチェックをくぐった先にある
「夢のバイト。ジャンボ機ですよね」
マニアは聞けばいろいろ教えてくれるが
夜の羽 ....
滝の駐車場前ひょこひょこと

破れ傘にジャージ姿 

相模のかっぱが、現れる

器用に操る軽自動車から

爺が降りるが 相模のかっぱ

先の見えないトンネルを

越えると足下に ....
{引用=
壊れてしまった
停留所で
細々と
息を潜めていた

寒さで
空気が張り詰めていた
吐く息が
白くなって
白くなった

僕らが想像していたよりも早く
バスは出てしまっ ....
高崎線に乗り換えると
電車の調子が悪いのか
モーター音がいつもより大きい
回転数の上昇に合わせて甲高くなり
惰行から力行に入れるとまた悲鳴をあげる

あぁ懐かしい
吊り掛け駆動だ

 ....
日陰に咲く木蓮の種子
春に咲かせた花は過ぎて
朱色の珠がもたれている

白い月が 青い空にかすむ頃
がさがさと荒く 深緑の大きな葉に
一羽の鴉が忍ぶ

落とされた さやの朝露ごと
く ....
真っ直ぐな道は歩きづらい
かと言って迷路みたいでも困るのだけど
適度に曲がりくねっていて
ちょうど昔ながらの畦道のように
赤い帽子によだれかけしたお地蔵さんが祀られているとか
時には肥だめみ ....
覚えていますか
あのぬいぐるみのこと

楽しく遊んだときも
喧嘩をして帰ったときも
眠くてぐずったときも
いつも一緒にいたぬいぐるみ

ふわふわしてた
笑ってくれた
話してくれた
 ....
うちが一度は惚れたあんたや

男やったら一生守ってみせて

彼女は、うちのダチやから
 「骨音」

 その森の中のまぶたは
 たいへんうつくしい

 背骨を失った世界よりずっと

 まぶたに広がる昼下がり
 湖のほとりで
 老人は 骨を拾う

 露の輝く草を分け
 ....
背中にくっついてるこれは

飾りなんかじゃないんだぜ



おっきくなってカモメになって

空飛び回って 世界一周旅行。



人間の間はたぶんいけそうにないなぁ

 ....
 親分が死んだ
 翌日は
 空がどんよりしずみこんでいて
 さかんに落ちる公園の黄葉たちをみていた
 車内の
 十月


 か。


 なやまされていた
 か。
 ....
ゆるめのローションたらした指
耳の中
かきまわす音
骨の音

今日
小さな失敗して
心折れて
昔の男との思い出の曲聴いて
立ち直ってやる
OLだから

知らずに口ずさむ彼氏に
 ....
未来には まだ誰も居ない

存在は過去と今だけ

未来には まだ誰も居ない
 
一昨年の冬

中学生はミニスカカーディガンで
統一される季節。  



一個下の女子たちは
やけに便所にたまりたがる。



便所にあんのは、屋根が潰れた
ゴキブリホイホイ ....
私は全へ帰る

それが

淘汰と呼ばれるものでも構わない

柵よ左様なら

私は全へ帰る
 
燭台に突き刺した月を育てる
見ろ
昔燃やしたものがゆっくりと蘇る

こうなる六ヶ月前
舌は正常さについてを繰り返し
そしていつの間にか燃える事なくただ焦げていった

深い森を想う
舌 ....
 母が私の靴をはいて出てしまった。
『せちがらい世の中です。どうか探さないでください』
 朝起きると母の書き置きがあった。あまりにも淡白なセンテンスだった。私は泣きながらトーストをかじり、泣きなが ....
ぽにょぽにょ
弛んだ
腹の肉

ギュギュッと
ベルトを
締める。

不思議な御伽の世界
走り出して止らない
おねえちゃん〜待ってー!

無視をして
拒否して
逃げ出して
 ....
古来から、憎い相手に呪術をかける一大メジャーといえば、『丑の刻参り(うしのこくまいり)』

毎晩 毎晩 真夜中 丑の刻
白装束に身を包み、髪を乱し、黒くした歯に櫛をくわえ、
3本のローソク ....
無口な風に誘われて

ろんど

昔誰かいたの
追憶の匂いがする


じっと見つめたまま

ゆらゆらと胡蝶が舞います

広い世界とはうらはらに

わたし
暢気なお庭で遊 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蛇は死ぬ直前に皮を脱ぎ捨て生き返る- 楽恵自由詩610-10-14
Cloudy,14℃- 月乃助自由詩20*10-10-14
ピエロ- アラガイ ...自由詩2*10-10-14
或る観念- 佐和短歌110-10-14
バ_〰_カ- salco短歌3*10-10-14
野紺菊の咲く頃- 山人自由詩22*10-10-13
シングル・クリスマス- ペポパン ...自由詩6*10-10-12
爬龍船- 楽恵自由詩8*10-10-12
月と不死- 楽恵自由詩6*10-10-12
くちなしの実- るるりら携帯写真+ ...13*10-10-12
そこに笑顔はあるか- 乾 加津 ...自由詩14*10-10-12
さがみの河童- ……とあ ...自由詩8*10-10-12
死者はもう行ってしまったよ- 真島正人自由詩7*10-10-12
最新車両から旧型車両を透視する- kauz ...自由詩9*10-10-11
朱色の記憶- 砂木自由詩3+*10-10-11
木漏れ日のひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*10-10-11
ヌイグルミ- うずら豆自由詩6*10-10-11
守ってみせて- 殿上 童自由詩9*10-10-10
骨音_他二篇- 豊島ケイ ...自由詩16*10-10-10
カモメになりたい女子の言い分- サワメ自由詩110-10-10
赦されるの蚊、この殺戮は。- 石川敬大自由詩1810-10-9
親父と恋- ともちゃ ...自由詩7*10-10-8
- 徘徊メガ ...自由詩410-10-8
反抗期女子便所- サワメ自由詩210-10-7
処分- 徘徊メガ ...自由詩110-10-7
静物画- テシノ自由詩110-10-6
母の靴、私の靴- 豊島ケイ ...散文(批評 ...18*10-10-6
魚の子- ペポパン ...自由詩5*10-10-5
『丑の刻参り』は_もう古い!_最近流行の呪いをかける方法_- 北大路京 ...自由詩12*10-10-5
幻窓- アラガイ ...携帯写真+ ...7*10-10-5

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