夏の盛りの
透明な記憶の破片

縁側のよしずの陰の
幼すぎた沈黙

君のちっちゃい手が
大人びた仕草で
泡立つコップを
気まずさの真ん中に
ふたつ置いた

言葉の結び目が
 ....
薄い雲に覆われ
目視できる
ギリギリの明るさで
太陽が唸っている

目を閉じると
破裂した光の飴玉が
痛みなく脳髄に
突き刺さってくる

その色は最初
透明な初乳のようで
やが ....
わたしM子
様々な姿を見せるけど
青空は一番好き
実は八等身でフリーのモデル
いま就活中だけど、自尊心だけは高いのよね 。
試しに一時間だけプラカード下げて立っていたら(ほらほら) ....
鳥の恋花粉の蜂鳥丸まりて睡る
蛇呑む棘の露草の水辺

遅き時計早き時計を追ふ
免罪符掲ぐ奇跡の
十字架に刺疵

暗殺の基督
生まれなき絶望をして死せり
レマ・サバクタリと叫び ....
雲をながめたり
雨をながめたり
次第におおいかぶさる
暗闇の手をながめたり

そのたびに
母に
「またぼんやりして」
と言われた

私は
実にぼんやりした子どもだったのだろう
 ....
 
いつになれば
大人になれる
 
いくつになっても
あの頃思い描いていた
大人とは違くて
 
お酒を飲んでも
車を買っても
お母さんになっても
 
いつまでも
大人になれな ....
 
わたしを救いたいなら

あの月を涙でくるんで

そして、ピアスにしてください



 
薄暗い銀色の雲は
何か巨大なものを
隠している
山よりも大きい
何か
空よりも大きな
何か
この胸をさいなむ
蟻の行列のような
何かを
捕虫網右手に持ってアテナ狩り

静かなる主従関係金魚玉

兵隊の餌食にされる夏芝居

背徳と呼ばれる行為日焼けあと

十五夜に蠢くオンナ蟻地獄

膨らんだ妄想隠し夕涼み
 ....
わたしたちの細胞は
毎日少しずつ
死んでいる
そこには
痛みもなく
悲しみもなく
怖れもない
どんなからくりなのか

思えば
自分の身体なのに
知らないことだらけだ
いや、違う ....
雨の日の憂鬱の原因が
洗濯物が乾かないせいだと
今、気付いた
湿っけた洗濯物が
部屋中に吊るされて
うっとうしい
ベランダに干された洗濯物も
いつ乾くか分からず
さらに絶望的気分になる ....
すこし太った と
しわだらけのあなたが言う

たしかに 
しわの数はへっていないけれど
わずかに 浅くはなっている
一年ぶりに 団地にUターンしたのが良かったのか
また 
独居 ....
ねぇ
クローバーの
花言葉って
知ってる?



be mine

私のものになって
私を思ってください



そんな言葉を贈ったら
あなたはなんて
答えてくれるだろう ....
私自身をいつも
卑下する私が

誰かに発する
褒め言葉なんて

結局口先だけの
ものとなり
とうてい心から
喜ばれるはずがない

一人は辛いと
誰より感じて生きてきた
はずな ....
金があれば と言うけれど
あったらあったで目先のものに使ってしまう

時間があれば と言うけれど
あったらあったで無駄な時間も増やしてしまう

もっと自由があれば とも言うが
自由の ....
でんでろでんでろ
はしりゆく

おおきなはこの
わびしさを

おとでごまかし
すましてる

どこまでゆくのか
しらないが

きょうはすがたを
あらわさぬ

でんでろでんで ....
わが一歩 一応は一歩進む
道に穴だ 二歩さがる
すこしずらして 一歩進む
空気がない すごすご引き返す
しゃがんで一歩 こっそり出す
いきなり水の中だ 鰓がなくて溺死

科学は日進月歩  ....
{画像=120624184853.jpg}


突然の雨に読みかけの新聞を掲げ
歩き出すと
ポタポタ
新聞紙に残る雨痕は
不思議に一定方向に跳ねが伸びて
跳んで
僕は誘われて歩いて行 ....
月面に地球がのぼるのを見たことがあるかい

虹彩異色症の奥菜惠ちゃん デビッドボウイ

片目が金目でもう片方が銀目の猫

ちょっとだけちがうものが無数に存在するが

有限個ならば統計学 ....
電車の
先頭車両の
運転席の
後ろに陣取って
景色の中に
割り込むように
のびていくレールを
眺めるのが好きだった

クハ モハ クモハ サハ

駅に
着くたびに
一息入 ....
暗闇の中に
包み込まれた
オレンジ色の
シャーベット

じわじわと
味わいながら
黒い舌が舐める

勢い余って
こぼした雫は
三日月になった
美人にもブスにも無言皐月富士

軸足に体重のせて茄子の花

ケータイが鳴らないままで梅雨入りす

焼酎を焼酎で割り狭い部屋

ビードロに息を吹き込む人魚姫

境内のいたるところに蝉 ....
愛する雨 自由を解釈させる雨

掘り下げても 憂鬱になんてさせない 自由を解釈させる

愛する雨

問えない芸術が化けてる細胞の核 

幸い瞬きに 遅いと感じる瞳

愛する雨 物語 ....
静寂の中に落ちる 一滴の夢を
両の手ですくいあげる 私たち

温まって行く互いの胸の何かを
言葉に写すことの出来ない
このもどかしさを
愛という祭壇に捧げる朝


目の前に起きるすべ ....
日傘を差した女の影が


歩道の凹凸を滑って行く



            踵を返す青い熱帯魚
            フルートの鋭い閃光
            アイスピックを ....
優しいだけで十分だ 窘めを含んだ雨よ
優しすぎる
それだけで 十分だ

怒りの下らなさにだけ 煩わしさを感じる

年輪の結界に守られている
層が優しさの環になって 窘めを含んだ雨よ

 ....
 
思い出の国に目覚める眠り姫

映画を観たり、キスしたり、

その度、僕の胸はキュッと痛くなる



 
水飛沫だけは一人前の
まるで推進力がないバタ足で
取り付く島を探し回る毎日

学校の水泳授業を
見学してばかりいたツケが
今頃回ってくるとは思わなかった

後輩の回遊魚達には
軽 ....
ジャポニカには謎がたくさん。

みんな騙されたまんまだ。

政治家は賢こくって、卑怯なんだ。

人が捕まって、人が死ぬ。

そうすると会議で頑張るんだ。

みんなが嫌な事を ....
汚れちまった悲しみに……
中也の悲しみは
なんだったんだろう?

彼は孤独人
人を欲っしながら
人を拒絶していた

誰にも理解されない
運命を受け入れた
その引き換えに
神から創 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サイダア- nonya自由詩24*12-6-27
透明な初乳- 和田カマ ...自由詩5*12-6-27
婚活なし就活中- アラガイ ...自由詩9+*12-6-27
無題- 高濱短歌212-6-27
ぼんやり- そらの珊 ...自由詩24*12-6-26
いつになれば- 次元☆★自由詩6*12-6-26
救いたいなら- 殿上 童自由詩27*12-6-25
不安- 和田カマ ...自由詩4*12-6-25
#百句悶々- 北大路京 ...自由詩11*12-6-25
貸し家- そらの珊 ...自由詩1012-6-25
【_乾燥機問答_】- 泡沫恋歌自由詩17+*12-6-25
M_2012- たま自由詩35*12-6-25
花言葉- 日向なつ自由詩212-6-25
生きていく辛さ- 日向なつ自由詩412-6-25
欲するものと必要なもの- ただのみ ...自由詩22*12-6-25
でんしゃちえん- kauz ...自由詩5*12-6-24
無駄な一歩か否か- 木原東子自由詩19*12-6-24
雨にあるこう- beebee自由詩25*12-6-24
地球照- 梅昆布茶自由詩2212-6-24
クハ_モハ_クモハ_サハ- nonya自由詩24*12-6-23
シャーベット__スカイ- 和田カマ ...自由詩4*12-6-22
俳句2012_6月中旬- 北大路京 ...俳句12*12-6-21
雨連なる- 朝焼彩茜 ...自由詩15*12-6-21
Beginning- 南 さや ...携帯写真+ ...8*12-6-21
白昼夢- ただのみ ...自由詩25+*12-6-19
結界- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-6-19
眠り姫- 殿上 童自由詩20*12-6-18
バタ足- nonya自由詩23*12-6-17
ニッポン国- 自由詩312-6-15
【_プラスチックな夜_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-6-15

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