coda.
にかわるまで、
そこまでは、いいんじゃない。
いいんじゃない。
不安と、安心と、
よろこびとかなしみと…エトセトラエトセトラ。
色々な ....
「熱帯夜」
窓を開けても風がないから空気が留まっている
モンスーンが南方から官能や昏いものの香りを
運んできたのだけれどそのリズムはこの部屋で
止まって
澱んで
行き詰 ....
誰だって あって当たり前なんて耐えられない
誰だって なくてはならない存在でありたいから
互いを伝えあうんだよ それを 選んだんだよ
与える 与えられる その繰り返しなんだね
理想は気配を ....
アスファルトの道を歩いていたら
急に波打ってしまったので
なんだろうと首をかしげていたら
そういえばこのところの猛暑で
線路が歪んでしまったことを
思い出していた
ミニィは
アス ....
あの日見つけた
二人の道
先に諦めたのは君
でも、君の手を離したのは僕
迷って
悩んで
それでも
二人
ずっと一緒だと 思ってた
いつからだろう ....
空を見上げて
「綺麗…」
とつぶやく人を見た
つられて空を見上げる
雲ひとつない空は真っ青で
「悲しみの青」
そんなことを思わせた
下を向いてため息をつく
....
小さなうみねこが
街灯の上で恋をする
おもちゃみたいな波の音
テトラポッドにぶつかって
消える
苦しみのない海に
貝殻たちは寝転がる
わたしは桃の果汁を
うすい雲にわけてあげた ....
昨日の喧嘩で
あなたに 冷めて
そのことを思い出して
思わず目が 覚めて
私よ さめて
こんな 色が褪めた現実なんて
きっと幻なんだって
気 ....
あるいは儀式のある世にて
貴方と向かい合って誓った
として
何を?
恐らくは
くるぶしが溶け合って生まれた
ということ
を誓う何に?
分かたれた孤独に
もしくは
私という資 ....
パンの いる 午後
滑るように わたるように 遠投...
その 距離は 長く 零の領域で 黙秘 して いた
コバルトの 蜃気楼の むこう から
泣きながら 出て い ....
耳元で囁くように
一番遠いところから
叫ぶように
声は、聞こえている
土の上に横たわった
私の頬に、そっと
それは静かに目を閉じながら
ひとつ
口付けを交わす
限り ....
ねえ
皆から離れちゃって
淋しくないの?
もし、君の上に
生命体が存在していないのなら
正真正銘の独りぼっち
ねえ
皆から離れちゃって
怖くないの?
もし、君の先に
生 ....
遥か、遠く。
資格を剥脱された冥王星、
よりも、
遠く。
耳をつんざく衝撃で、閉ざした心を叩く。
空を超えて届き、
パンドラの箱を開こうとする、
振動する衛星。
....
見上げれば 猛暑の獅子が じりじりと
路面から 陽炎あがり 蜃気楼
心から 想う人では なかったが
遠い日の 記憶のままの お爺ちゃん
幻は 儚く去った 夕暮れに
....
真夏の日が差す。
私の膝小僧は燃える。
車の窓から視線を投げると、
擦れ違った自転車マンの背中に
一抹の懐かしさ。
枯れた朝顔に巻き取られてゆく昨日
遅い昼寝から目覚めたくない
風鈴が溶かす熱
大人に成り過ぎた私には
もう新学期は来ないのに
いつか 夏を 見たので 夏のことを ものがたり
旅を したので 旅のことを ものがたる...
やまと 吉野の 山なか で
灼熱した 午後 数刻の 焦点は ひび割れて
....
夕凪にざわりと
ちいさな君の髪
真っ赤にしたその表情の下に
たくさんの宝石を隠して
何度かの孵化を繰り返しながら
その心を美しく成長させてくれれば
それは私を
百年眠らせてくれる
....
退化を始めた水掻きの
薄い膜が、そっと
私の身体を動かしては
その感触を
柔らかくしていく
反射した光と
屈折した光の交点は
ゆっくりと揺らぎながら
ただ、全てを
受け止めてい ....
気が付けば ポイント減ってる 辞めないで
ご機嫌斜めの横隔膜と 瞼の重そうな君を横に
見上げる夜空は格別で でも素直になれなくて
まだ ちゃんと 見つめられないでいる
幸せになる方法 愛の確かめ方
平和への方程式 煩悩の消しかた
....
太陽に顔向け育つすくすくと私を抜かして伸びるでないぞ
落ち込んで下向く君の哀愁漂う姿に目を奪われた
君の名を忘れた人に出会ったら『地上の太陽』と教えよう
向日 ....
髪を 切った 襟足の ひみつ から
娘たちは 飛んで ゆくと いう
純朴な 神話が 解かれて いる
風祭を 孕んだ {ルビ帆用飛行艇=はんようひこうてい}の 陶酔は
....
夏は涙を流してくれない
秋
瑞々しい草木の
しなやかな手に雫を落とす
冬
食卓のある窓の
鈍色ガラスに雫を垂れる
自分たちの体温に気づいた時
季節は泣いてくれる
....
あおいそらと
しろいくもと
とうめいなひかりが
わたしのあたまの
はるかうえで
たのしそうに
おどっていた
すん、と
せすじをのばしていない
そらとくもとひかりは
ほんとうに
たのしそうで
....
世界中を見たくなり
船を作ることにした
一代目は攫われた
取り戻したときには壊れてた
二代目は勝手に船出した
アメリカで大成功したとかしないとか
三代目は普通にした
見たこと ....
僕の生れつき茶色い髪に
指を絡ませるあなた
だけど僕は空回り
僕はいつでも空回り
昔はよく髪のことで男の子にからかわれた
いじわる言われて下を向き
またからかわれて空回り
今 ....
一瞬より長い。
でも永遠より短い。
何年経っても
きっとずっと忘れない、
そんな夏の思い出がある。
夭折者への挽歌−私だったかも知れないあなたとの対話 -
http://www.geocities.jp/kanshi44/G-LIST/open.htm
若くしてお亡くなりになった方々の詩や ....
夏ですね、
そうですね、
何とはなしに
呟き合えることの
愛しさ。
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