送電塔の下のスフィンクス
草むらの中にペットボトル
少し目を 離した隙に
そこにあった意味
そっと動かして
首をかしげては
石のほほえみをなげかけた

うずくまる女の子
ゆっくりと流 ....
きみは少し気付いていた。

もう、あたしがきみに恋してないことを。





久しぶりに部屋にやってきたきみは





うちの壁に飾る

シャツや写真や手紙とか

 ....
?                       ?

いつだって馴れないんだ         駅を降りて
麻痺していく            牛飯屋に入って
フェイドアウトしていく感覚     ....
過去にどんな人がいただろうか

過去にどんなことがあったのだろうか

そんなことは知らない

知りたくもない

ただ ユメを見ている

狂っていても

それが 今で ....
実はたいしたことなど言っていないのだ。
言っていたとしてもそれは言っていただけであるのだね。
決定力と説得力が伴わなければ誰もだあれも惹きつけられないし、傷つける事すら出来やしない。
逆にそれさ ....
幸せをもたらす 光さえも
今日も僕を
照らしてはくれなくってね
夕日に向かい 飛び込んでいくよ

でも 今から
思えば 幼いような日々です
夢見心地の真ん中で
でも あの日 ....
(祈望)


ひとみに焼け着いた君の故郷も
見知らぬぼくの
澄み渡る戦場も最早ひと巡りして
帰る場所はみな同じ
なのになぜ、こんなにも唇は乾き喉が
二度と会えないようにつかえるのだろう ....
一日の勤めを終え
宿舎に帰る
窓を開け放ち
外気を誘う


青き空 山々を眺め
麦酒を飲む
微酔四肢を巡り
暫し憩わん


前山に流るる白雲
益々風情を深め
山水ここに極ま ....
るるるるる
るるるるるるる
るるるるる
崩壊するる

保育園のオルガンは息があらい
足踏みがねばついている
牛乳をこぼした
園児は花とともに卒園して
入学する前に死んだ

夜のこ ....
或る大学教授
「神話みたいな世の中なのです
私たちが生きた証も
いつかは神話に変わるのです」

すべて実際のことが本に記されてるって云うの?

或るビルの清掃員
「いつか地上に戻れると ....
わかってんの お宅
俺の方が立場が上なんだよ?
舌撃ちを噛み殺し
回らないろれつで飲む酒は
ストレス性の発疹を腫らし
切り揃えられた爪は
シラフからの警告
明日も仕事 明日も仕事
差し ....
鮭よ 鮭よ
幾多の艱難辛苦を超えて
生まれた川に帰りつく
この寒い川に帰りつく

君よ 君よ
傷つき鱗の剥がれた君よ
私のところへ帰るがよい
君の布団はいつでも空いている


鮭 ....
動物はゴミを捨てない
手にゴミを捨てない 足に
土を蹴るだけ 動物は
捨てない 何も 自然の中で

人間はゴミを捨てる
体じゅうからゴミを捨てる
青いトラックの巨大な後ろから
幾千数も ....
ゴトっと落としたエレクトリックギターで
緩んでさえぎられた肩掛けに
白く鳴った譜面に気づかなかった
流れる視線をした瞳

長方形のシングルジャケットたちが脳裏に
並ぶ 年内に必ず
オリコ ....
+ うららかな午後 +

体温が地熱と交わる午後に
ミントチョコをくわえるケダモノは
あたためたミルクを一口飲んで
青ざめた頬をバラ色にそめる


+ キラキラの夜 +

遠くのイ ....
買い物に出かけた初冬の街角で
あのひとの姿を見かけた
両の手のひらをパンツのポケットに入れ

開店前のパチンコ屋に並んでいた
私の姿に気付くこと無く

他愛も無い夢と引換えに大切なものを ....
路線名どおり
東京を東西に貫く電車
地下鉄のくせに半分近くが高架線で
快速電車も走る らしくない路線

学生のころ
思いたって全線を乗り潰してみようと
中野駅から西船橋駅まで
無意味に ....
わからない脚で
ほら歩くと 棒にコツリと
気を付けても 何かを知ろうとする脚は
…にごりの病む闇 体の中

遠くのところで生きようとすると
いるにはいるのに溶解に病む
月 街灯にふれると ....
あれが海


生まれたり

奪い去ったりして


やさしくて、こわいね



手を振るよ

さざ波の向こう


あなたが見つけられるように

いつか帰って来られる ....
思うところ
わたしにとって
手は、わたしの手


いつからか、この白い手が
小さいと知ったのは


知らなかった

やわらかな
ピンク色の

教えてくれた

血が通う
 ....
背伸びしてゆく町で

小さな家さえも失くした僕らは

エジプト行きの風に乗って

三日坊主の逃避行 
  
からみついた嘘を
   
口八丁できりさいて  
   ....
朝起きる。
バナナの栄養を信じて三本食す。
西荻窪、西荻窪、西荻窪、西荻窪、西荻窪、と、呪文のように呟き続ける。
そうでないと辿り着けない気がした。

ハーイ!

何を大事にしてる? ....
つまらないわがままの後
ふいに上向いた気分と
言葉を飲み込んでしまい
二度と口をきけなくなって
ずいぶん経った

元気ですか
姿なき車に怯えていたあなたが蹲っていた場所を
久しぶりに通 ....
ビーバップ・みのるが好きだ。
ビーバップ・みのるはAV監督だ。
ビーバップ・みのるはすこししゃくれている。
ビーバップ・みのるの声が好きだ。
ビーバップ・みのるはドMだから、
自分のしてほし ....
 
 
 
 
 
  生きることは

  死ぬことである



  出会うことは

  別れることである



  産むことは

  殺すことでもある


 ....
あなたの肩越しには
そっと燃やされた虫のひとみ
氷点下のやさしい冬の陽
夕闇すきとおる薄紫も
青白いミルクにできた膜が
弟だと教えられたまるい小さな手足さえ
やがてすっかり被い隠してしまう ....
あまりにも
光に満ち満ちていた
昨夜の夢のなか


日差しを浴びない
私の躰は
白く眩しく

小麦色の彼の躰は
誇らしげに
光り輝いて

やさしいキスから始まった
至福 ....
高崎線のドアは必ずしも自動じゃない

特急/快速の待避で5分停車ともなると
駅に着いてもドアが開かなくて
都心の電車に乗り慣れている人が戸惑って
ドアの前で立ち尽くしてしまう

開閉スイ ....
六花は冬に生まれた。
濃いグレーの背中に白い斑点が6つ散らばって
りっか と呼ぶ。

六花はすっきり背を伸ばして、両足を揃えて座った。
爪を出すような不様は見せなかった。
新しい水が好 ....
二週目の太陽に
準備中の札をかける
気ままな獣を蹴飛ばす

殺気立った喉をくすぐり
布団でまどろむ
豊かな溝を覗く
あまがみ あまがみ
犬歯による抱擁
つま先に空いた ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スフィンクス- かとり自由詩3*08-12-10
キスの理由- 高杉芹香自由詩3*08-12-9
行方/不明- kauz ...自由詩5*08-12-9
now_and_then- 瀬田行生自由詩208-12-9
シザース- BOOKEND散文(批評 ...1*08-12-8
in_my_life- 瀬田行生自由詩108-12-7
祈望/歌声- 梶谷あや ...自由詩508-12-6
祖谷山賛歌__(里山暮らし)- 青い風自由詩2*08-12-6
- ともちゃ ...自由詩21*08-12-5
創られたのだから。- セルフレ ...自由詩3+*08-12-4
総どろぼー- 佐々木妖 ...自由詩8*08-12-1
【鮭よ】- つむじま ...自由詩2*08-11-27
掃除せよ- K.SATO自由詩1*08-11-27
オリコンの夢- K.SATO自由詩2*08-11-24
うららかな午後__キラキラの夜- 西日 茜自由詩13*08-11-23
邂逅のひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*08-11-23
東西線- kauz ...自由詩3*08-11-23
ティーンスピリット- K.SATO自由詩3*08-11-23
シオマネキ- 自由詩3*08-11-22
濡れる- 光井 新自由詩5*08-11-22
ブランク_ブランク- アズアミ自由詩308-11-22
ニュー・シティ・シャンデリヤ。- 菊池ナン ...自由詩5*08-11-21
せんせい- 佐々木妖 ...自由詩7*08-11-19
ビーバップ・みのるとわたし- ともちゃ ...自由詩15*08-11-17
【_生きているか_】- 豊嶋祐匠自由詩4*08-11-17
ぶどう石拾い(ホーム)- 梶谷あや ...自由詩408-11-16
残酷な性夢- 風音自由詩308-11-16
半自動- kauz ...自由詩5*08-11-14
六花- リーフレ ...自由詩308-11-13
かけ布団- 佐々木妖 ...自由詩4+*08-11-12

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