いろぬきあわせひだまりゆき 何かちょっと足りないときは甘いものが欲しくなるから
スゥィーツをください
口のなかでとろけあいながらさまざまな後味を消し去ってくれるババロア
曇り空が晴れてきて
悪戯な人生はオマケの ....
早朝の河原で
かすかに首を動かし
じっと横たえる獣がおりました
わたしはそっと抱き上げ
セーターにくるみましたが
手袋を噛んで
小さく鳴きました

カラスにやられたのか
鼻先に赤いも ....
空を見上げた
ひつじみたいな雲が浮かんでた
真っ白で機嫌が良さそうな雲だ

空を見上げた
飛行機が音を立てて飛んでいた
僕が見たことのない国に行くのだろう

空を見上げた
天使がふわ ....
窓から
あなたは手を
しっかり振って
千切れた白い指をばら撒いて
電車と去っていった

撒かれた指は
日増しに
育って
鉄釘のように伸び
タイヤに穴を開けもした
だれも
どうす ....
死んでも軽やかに横たわる子猫の上に
その兄弟はいつまでも座っていた
擦り寄ったり愛したりせず
ただ、冷たさを感じているようだった
剥いた目は光すらとらえない

傍らに居た祖父は散歩に出かけ ....
西の青いカーテンには赤く
南の赤いカーテンには青く
風を糧に立ち昇る白い炎が染まりゆく
窓辺に徐々に映る屋根や壁は熱に揺らいで
立ち昇る蜃気楼の輝きに眠りながら焼かれ続けた眼は
夢の終り ....
うらめしやすいとこやないにゃあ クマったふた(り)にゅうよぉくコラコーラより 爆睡アトひらおよげピンクさん 台所が火事で燃えている

私が寝ている間に火が消えてくれるだろう
そう思って寝ていても
火は消えなかった

もうかれこれ
半年になる
強風が冬を迎えにゆき
冬を連れて戻ってきた

 ....
赤く染まる
芥子の花が咲き
乱れる


どこまでも続く
白い墓標の列
海鳴りの
やむことを知らぬ町


忘れようとしても
消え去らぬ {ルビ戦跡=きずあと}


{ルビ頭 ....
{引用=
 ラジオが鳴っていた。

 古いオールディーズだ。
 オールディーズはいい。
 素敵な気分だ。
 素敵な気分だ。

 古代の機械
 古代の虫
 古代のクソやろう

  ....
いまにも降りだしそヲ、
    降りだしそヲ、
    降りだしそヲ、
    降りだしそヲ よ

            あの

 雲 底

  (  )
  (   ) ....
ほんの少し
ほんの少し

歩幅が違っていただけだよ

ほんの少し
ほんの少し

呼吸が違っていただけだよ


あなたが優しいこと
あの子も知っている

あなたの痛み
あの ....
非常階段に隠れる
息をひそめて隠れる

誰も来ない秘密の場所
静かな安らぎの場所

遠くで犬が吠えている
でもここでは関係ない

のんびりと煙草を燻らす
悪意の雨も関係ない

 ....
お前の髪は
月の雫に青く濡れて
俺の瞼を鼻先を、
腹を冷たく流れて行った

お前の白く滑らかな
体をなぞって行くと
掌に吸い付く曲線はさざ波を立て、
まん丸い乳房は大きく揺れて指から溢 ....
若かったころひとりで
たいていひとりで

ひとりはひまなので
余計なことばかり気になって
寝転んで涙
耳に入ったまま起き上がって
肌がきれいな
童顔男子にひとめぼれ
それから

 ....
自分が木螺子だと気づいたのは
空の水が全部落ちてきたような
凄まじい雷雨が通り過ぎた後だった

公園のブランコの下の水たまりに
たまたま自分の姿を映した僕は
ほんの少しだけ驚いた

で ....

しょうゆ
みそ
ちゃんこ
キムチ
カレー
豆乳

水入れて昆布ひたして

カキの洗い方どうだっけ?
野菜は水から?
お魚お肉は沸騰してから?

春菊はすぐだから食べる直 ....
ストラップスクラップガチャピン…? 初めて入れられた留置場の雑居房の 小さな窓から街の灯りがこぼれ落ちる夕暮れ、俺は隣にじっと座っていた随分と顔をくしゃくしゃにして話す爺と暇な時間を潰すために話を始めた。「光り輝く神が此処に居たって、ニ .... 賑やかな下町のポストの下で
猫がちょこんと座っている

薄汚れた野良猫だが
きっと手紙が無事届くよう
見守っているつもりかな

僕の手紙もあの娘に届け

猫は僕がポストに投函するのを ....
無言劇なのだと
目の前に突きつけられる
その舞踏の力は
日々の鍛錬の果実

伝わってくるのは
言葉になれずに
ザワザワと蠢く
エモーショナルな情動

要るものと要らないもの
では ....
夏 稲は半可通の青空に憧れ
精一杯の背伸びをする
間近にある 黄金色の向日葵は糾弾の対象
秋 成熟した青空は遥かに高く遠くなり
稲は内々に埋まらぬ空隙を抱えながら
頭を垂れて収穫を ....
 ゆで加減に失敗した海鮮パスタを食べていると玄関のチャイムが鳴って、ますます気分が滅入った。お届け物でーす。ドアを開けるなり、男性宅配員の間延びした声とともに――これはなんだろうか――賞状などをしまっ .... いつの日か漂着しなければならない比喩を
前もって鑑賞されていない博物館が生み出された由は
ある地層に転換して僕達の無知だと言える

いらないいらないそんなゴミより
確かに愛せる媒体を確保して ....
いつも前をみなさひと叱つてくれた母/あでやかに彩(いろ)めきわたし生涯初のだいびんぐ/息をみたし瞼をとぢて“さよなら”のかたちで関節をのばす

すでに顔をそむけ唇を噛みしめ/母のしおからひ指先をは ....
指は硬くなって
落ちる 今
頼まれた
足指は
もう 船になれない

輪ゴムを超えたあなたの声は
震えながら 水面を明るくした
もし 鏡を見ていたら
いつもより
明るく反射することに ....
<ブラッディ・マリ―>


ブラッディ・マリーと君の唇の色が同じだから、

どちらに口をつけようか迷っている。

君は何のためらいもなく赤い液体を飲み干す。

重なったその色が乾く前 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
にじむ- 阿ト理恵携帯写真+ ...3*10-11-14
dessert- アラガイ ...自由詩3*10-11-14
どんぐり山の子狸- 西日 茜自由詩10*10-11-14
空を見上げて- うずら豆自由詩5*10-11-14
夕焼け- いてゆう自由詩310-11-13
猫の禊ぎ- モリー自由詩6*10-11-13
黄昏の比率_/_****'01- 小野 一 ...自由詩3*10-11-13
床屋裏番ねこ- 阿ト理恵携帯写真+ ...4*10-11-13
里山におりてきたクマへ- 阿ト理恵携帯写真+ ...4*10-11-13
ハートフルスイミング- 阿ト理恵携帯写真+ ...3*10-11-13
火傷- ナカツカ ...自由詩11*10-11-13
フランダース- 月乃助自由詩17*10-11-13
君とオールディーズをいつまでも- 真島正人自由詩4*10-11-13
雨がくる- 乾 加津 ...自由詩16*10-11-13
Dear_Friend- 涼深自由詩410-11-12
非常階段- うずら豆自由詩10*10-11-12
無音の猟奇- salco自由詩11*10-11-12
青空- ともちゃ ...自由詩8*10-11-12
木螺子- nonya自由詩22*10-11-12
冬にお鍋したい- ともちゃ ...自由詩4*10-11-12
ちぎれた携帯ストラップスクラップ三段階変化身(三つで一作品で ...- 阿ト理恵携帯写真+ ...3*10-11-12
雑居房の英雄- ……とあ ...散文(批評 ...4+*10-11-12
手紙猫- うずら豆自由詩2*10-11-12
ダンス公演にて- kauz ...自由詩2*10-11-12
消費者- yumekyo自由詩8+*10-11-11
そこらへんにいくらでもいる人- 豊島ケイ ...散文(批評 ...15+*10-11-11
田舎のスーパーマーケット- 豊島ケイ ...自由詩6*10-11-11
おちば- 乾 加津 ...自由詩9*10-11-10
力を抜いて- いてゆう自由詩210-11-10
カクテルのための三篇- 渡 ひろ ...自由詩14*10-11-9

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