くらやみのひかれた丘の上で
私は黙想している
近くに大きな河がある
冷たい風の向こうがわ
乳のように深くて豊かな河が
夜に寄り添うように
よこたわっている

河は今、水かさを増している ....
 仲 仲治さんに「鵜飼千代子さんのコメントを読んで」でご指名いただき、恐縮至極ではございますが、こちらに書かせていただく運びとなりました。文書リストのタイトルに自分のフルネームが出ているのを見た時は吹 .... 150多面体の黒い水晶体の内部で鋭角的に飛び跳ねている
鼓動の輝きの虹色を錯乱とは呼びたくない
電気仕掛けの精巧な弓と電子制御の精密な槍を携えて
現代の現在 
再発掘された土着的神経伝達組織の ....
ああこれはピスタチオの匂い
君が僕の唇に触れた指先
僕はたゆたう 海月のようにたゆたう
窓越しの月もまどろんでゆれる

悲しいことはすべてなかったことにして
手拍子に合わせてわらったりおど ....
菜の畑 蜂の羽音も 気に留めず 蜜の時間を 君と味わう


      想い出のマザー牧場
声 その声を聞きたくて
今教わったばかりの番号をダイヤルする

そして 櫛を入れた洗い髪のように
柔らかな声がぼくの元に届いた

話すべき言葉なんて
用意していなかったので

ぼくは ....
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。

立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
某東京都の条例に関して、簡単な覚書を。
細密な批評ではないです。



まず思うのは、石原に「エロいのは不謹慎」なんて言われたくないわな、ってこと。
じゃぁご自身の小説はどうなんだろう、 ....
落ちていた金を拾うのは、幸運とは違うだろう
ネコババしたそれで食いつなぐのが幸せとは違うように
寒い戸外から帰って熱いコーヒーにありつける幸運な人の
想い及ばぬ状況が世の中にはあるにせよ、幸せと ....
視界の端っこでうたたねをしていたナナは
気付いたときにはもうそこにいない


寝る前にはいつも少しだけ読書をする
きりのいいところでしおりを挟んで本を閉じると
ナナはとってつけたようにそっ ....
そんなに
尖ったヤツで
横腹を突っつかれたら
陽気な中身が漏れちゃうじゃないか

暖色の粒子を頭から浴びて
みっともない笑顔になっても
知らないよ
偶然に弾き飛ばされて
偶然に引き寄せられて
偶然に蹴り落とされて
偶然に抱き締められて

僕はここにいる

何気なく左を選んで
怖くて右に逃げ込んで
勇ましく左に踏み出して
泣 ....
悲劇の色は何色だろう
色など在りはしない
それは叫喚と慟哭だけだから。
しかし悲しみは声をさえ持ち得るのだろうか
肉の塊は自己解説をしない
生きながらコンクリートに塗り込められて
息の根す ....
いつか見た風景だろうお月さん。だけどもおれははじめて見たのさ 木蓮が モンキーバナナの 皮のよな 熟れたアロマの 花を咲かせた 口寂し いとしい君の 奥歯抜き 種割るように ガチガチ噛んだ 私って口下手過ぎるよね

神田東松下町にある小さな問屋さんで面接受けたあと
どこをどう歩いてきたのか
気がつけば聖橋の上から鈍く光る中央線の鉄路を眺めていた

ここから飛び降りたとしてもね ....
光りがこぼれ
海鳴りが、さわがしい

海峡は、もう春の白波をたたえていました
モザイクのような潮の流れに
遠く、
アシカたちの群れる灯台の島は、にぎやかさを増して、
その鳴き声を潮風にの ....
警察官の彼女になりたい
日本代表の嫁になりたい
代表取締役と不倫してみたい

ピザ屋の彼女になってみたいってそれはいつか聴いていたあの歌で

本当に欲しいものは売ってないってよく言うけれど ....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう



さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう



見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう



コー ....
小川の流れと
雑木林の枝にとまって
口を開けている
唖の小鳥たち

黒雲から発し
丘をひっぱたいて消える
無音の稲妻

晩年のルートヴィヒの無音の凄みか

音の階段の中に
 ....
 
戸を開けば陽の光さす通り道妻は日曜勤務にいでし

冷気こめ朝の空気すがすがしくも今日の集会妻は欠席

夜くれば食卓囲む幸せを思いつ友の車来るまつ
{=引用

第1幕

登場人物 マクベス  (テクスサクス州知事、後のスカトロランド王)
     従者    (秘書官)
     SP若干名 (目と口にガムテープ、耳には栓をしている) ....
ごめんね

貰いすぎたね
気持ちを

ごめんね

あげすぎたんだね
心を


一月前の気持ちが

春風に吹かれて
冷えてゆく


さよならをするのは

多分初めてなのに
タスケテクダサイ

テンポとは最早
言い難いほどに
ゆっくりと打ち鳴らされる
バスドラ

露悪趣味も極まった
唄うことの価値を無視するような
声帯を抑制した嗄れ声

空虚で儚く
 ....
鉄道都市にある高層ビルディングのてっぺんにて
皇帝ペンギンが一羽
光ったり消えたりしている。
(蛍みたいだ)
西方から見るといくぶん寂しげな東の巨人のなかで
光る皇帝ペンギンは真夜中の迷える ....
            100312



円相場が上がる
下がると困る
なにが
円が
どうしてと
説明があったので
聞き耳を立てる

マラソン好きの
聞き上手の民が
 ....
生きたまま ねずみホイホイ 水の中 8分経っても 死なない命


  どぶねずみって 魚?
壱;

とんがったピンセットを突っ込んで
耳の中をかき回す。

きっとここは中耳であろう
そこから先はぐっと地底に落ち込んだ
炭鉱の坑道であろう筈。
へい、地球人よ、ブラジル人よ
 ....
迦具土神(カグツチ)産みて病重く
この世を去ったイザナミは
出雲と伯耆の間 比婆の山に葬られ

黄泉の比良坂イザナギが
あきらめきれずに
逢い求め

拒絶されてつのる思い
灯りを ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メソポタミアの遺丘- 楽恵自由詩15*10-3-17
「かなしさはかなしみのなかにあるのではなくよろこびのなかにあ ...- 鵜飼千代 ...散文(批評 ...4+*10-3-17
ゲットー_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...6*10-3-17
窓越しに見えた月も- 瀬崎 虎 ...自由詩510-3-17
YELLOW- ハイドパ ...短歌6*10-3-17
電話口- メチター ...自由詩4*10-3-17
馬銜(はみ)- ……とあ ...自由詩14*10-3-17
非実在青少年なんたら- 真島正人散文(批評 ...20+*10-3-17
Be_Happy- salco自由詩6*10-3-16
ひとりのナナ- あ。自由詩8*10-3-16
- nonya携帯写真+ ...6*10-3-16
転がる石のように- nonya自由詩8*10-3-16
表現手段について;覚え書き- salco自由詩5*10-3-16
お月さん- sh短歌6*10-3-16
木蓮2- ハイドパ ...短歌4*10-3-16
SEED- ハイドパ ...短歌4*10-3-15
聖橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*10-3-15
「春想海」- 月乃助自由詩13*10-3-15
足りない- ゆきちゃ ...自由詩210-3-14
平明な言葉で・あなたのための花束・西洋美学史講義B- 真島正人自由詩8*10-3-14
無音の稲妻- ……とあ ...自由詩7*10-3-14
朝の一刻- 生田 稔短歌3*10-3-14
戯曲__マクベス21___- salco散文(批評 ...2*10-3-14
温度差- 風音携帯写真+ ...810-3-13
空虚で儚く猥雑でしぶといワルツ- kauz ...自由詩4*10-3-13
ペンギンの光- 楽恵自由詩1410-3-13
尊さのその先- あおば自由詩1*10-3-13
ねずみちゃん_SAY_GOOD-BYE- ハイドパ ...短歌2*10-3-13
耳の中- salco自由詩1210-3-13
イザナミ- ……とあ ...自由詩5*10-3-13

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350