白線の内側を
遵守するものにはわからない
よごれ
くすみ
否応なしに手にさせられる

白線の内側を
順守しないものにはわからない
うつくしい
かがやき
届かないからこその憧憬

 ....
親指でしか語れなくなった


指先が覚えてしまったのだ
無機質な凹凸に触れるだけで
整然とした文字が手に入ることを


まっさらな紙の緊張や
そこに落ちるイビツな文字
との格闘も捨 ....
魔女、セイレーンの歌声
高らかに

鳴り止まない脈動、


水銀の唇から吐き出される
箴言。



放射され る
ダイオード、鉛色の悪魔。




絡まる蔦は
グラ ....
それは独奏だろうか
タイピングに魅入ってしまい
流れをシャッターで遮断したいのだが
塞いだ手が静止し続ける

そんなことをしても
きみが何をしたいのか
お見通しだ

あなたは
ま ....
鼓動を知っている
急激に階段を上がり
寝床に入ると
生きている苦しみと共に
息切れと共に
脳を覆う

熱を合わせると
寝床が海に変わり
大海原を旅する船になる




鼓動 ....
日が暮れてきた。2人はと言うと途方に暮れてきた。
そこに兎が通り過ぎた。

 夕立、夕立ー、1回5,000円。

古びた手押し車には子供用のガラガラおもちゃがたくさんついていた。
夕日の光 ....
やさしくされるたびに
真冬の鯉になってみせた
一番深い底のあたりで
ひげだけ動かして
じらしてみたりした

春になり
浅いところに出ると
やさしい人は
もういなかった
かわりにたく ....
夜の淵の
とおくに浮かぶ一つの雲

煙よりも深い
炎たちがその一生を終えようとしている

知っているだろう
月明かりに照らし出された

燕が巣をつくり
とかげは土で眠る


 ....
野良猫は仕事を求めている
ダンボールで背広を守るホームレスのように

野良猫は仕事を怖れている
歯医者で口を開けない子供のように

野良猫は仕事を決めかねている
半年前の求人誌を読み返す ....
おめでとうサンドイッチマン
おめでとうコブクロ
おめでとう白組
おめでとう 
きっと 
ことしの 
あた し
やわらかな午後の風が吹きこむ窓のそばの

薔薇色の安楽椅子でまどろんでいる地球に

影をもたない人がひとり そっと近づいて

あえかな接吻をひとつ 残して立ち去った


 ....
ここは私
地面との距離も
クツやズボンのサイズも
タイピングする指も知っている
ここは私

ここは私の部屋
どこにトイレがあって
どこに埃が溜まっているかを知っている
ここが私の世界 ....
{引用=

今年の 年越しそば は、ひと味違うのよ

当ててみてよ

「ん? スープが違う?」

そう!

なんでしょう?

「 おぉ 味噌か 」




こんな男 ....
ここはいくつめの駅だろう
外では雪がやまないし
君はつま先をもてあまして
車内にころがる星屑を
蹴っ飛ばしたりなんかしている


君を胸に抱くまで
宇宙なんてしらなかった
僕はじぶん ....
買って嬉しい華一文女
まけて悔しい華一文女
女の華道、地獄道
血の海に咲く儚い花火
氷を抱え見据えた瞳
生き抜くための身投げ京
男にゃ天国
女にゃ地獄
売られて買われ極楽の
夢も希望 ....
  「君、を燃やしてみたいよね」隣で三月さんが言った。
  「え、私の、ハート?」笑って答えてみた。
  「いや、身体だよ。ほら、髪の毛とかさ、そういうのに
   火をつけてみたくない?」そう言 ....
   暇つぶしに入った喫茶店で煙草を吸いながら、注文したものを
  忘れていく。誰もそばにいなかった。そもそも友人なんていた
  記憶もなかった。誰か可愛い女の子と恋に落ちたかった。友に
  な ....
  零れていくもの。


  今日も白衣を着ていた朝、ロッカルームから出てくると、
 弓ちゃんが反対側の扉を開けて、私を見て笑った。
 「初音ちゃん、もう来てたの? 久しぶり!」
  羽み ....
  リキュールゼリーを食べて 酔ってしまった夜
  蛍光灯の下で 瞬いていたのは自分の目蓋だった

  ローソクを一本 皿の上に置いてみる
  横にあるフォークとナイフ 銀食器の光り

  ....
   君への電話

   開いた君の声が笑顔だった 過ぎ行く眼の前の車の音が
   
   急に聞えなくなるような 気がした


   時折考える 私を思いとどまらせるもの って何だ ....
雪のなかに立ちつくし
あとからあとから降り続く雪片を待つ
そうして私を埋める白いせつなさよ
ぼんやりかすんだ空を見上げ何を待つのか
あとからあとから降り続く雪片を待つ
 むかし僕は天使だった。
 せなかにつくりものの羽をつけ、そでのすこしよごれた白い服を着ていつも母ちゃんのそばにいた。
 かがみにうつった母ちゃんの顔はまるでペンキを塗ったように白く、やけにまじめ ....
夜をかさねた底で
かすかに聴こえてくるのは
淡くほどける
ひとしずくの
きらめくゆらぎ


一定のリズムを打つ心拍
冷酷に刻まれる一秒


整然とした規則の中で
とぎすまされた ....
集めている


草花の歌声を

鳥の時を

空気の鼓動を

水の根を

空の恋を

魚の道のりを

暗やみの夢を



ひたすら

見つけては
集めている
 ....
薄暗い辺りにひとり

寂しさに浸りながら

窓際に体を預けて



想いの途切れた一瞬に

光がまつげを掠めたから

思わず顔をあげたんだ



そこに映る光景は僕を

余すことなく飲み込んで

透明 ....
おとぎばなしを信じる
そんな年頃を過ぎても


おとぎばなしは今も
あの頃のまま、まだ




聖夜に思いは消えず
静夜にひとり祈る


街のイルミネーションが
優しく点 ....
曇った硝子窓の向こうは、
憶えているから。

あたしは、ブランケットで身を包みながら、探し物。
集めたもの、星屑、蜂蜜。水煮の缶詰。
そして、おやすみなさい。の、
声を待っています ....
16年経って動かなくなった壁の
パチンコ屋の景品の
時計の匂いがする

雪が屋根を揺する日に
凍えた足を挟んでくれた
シワシワの両脚の
安心の匂いがする

肝臓をやられ
病室で孫の ....
クリスマスローズは薔薇じゃない

電飾まみれの、トウカエデが、
アオ、とミドリに照らされた、
噴水の、プールにも、映る。
ラッパを吹く天使たち、と、幼く
小さなトナカイたち、 ....
 
無くしたのです
何を無くしたのかは
覚えていないけれど

 
 
無くしたのです
確かに私は無くしたのです

 
 
無くしたのです
無くしたものは判らないけれど
記憶 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つぶやき- FUBAR自由詩6*08-1-8
メール症候群- 渡 ひろ ...自由詩29*08-1-7
Light‐Emitting_Diode_and_99.8% ...- やまぐち ...自由詩508-1-5
友人- 佐々木妖 ...自由詩8*08-1-5
鼓動- 小原あき自由詩20*08-1-5
夕立売- 鴫澤初音散文(批評 ...108-1-2
真冬の鯉- 小川 葉自由詩508-1-2
- 黒田人柱自由詩508-1-2
猫を求む- 佐々木妖 ...自由詩12*08-1-1
目出- co自由詩4*08-1-1
淡い神話- 塔野夏子自由詩7*08-1-1
世界- 佐々木妖 ...自由詩8*07-12-31
年越しそば_'07- 北大路京 ...未詩・独白6*07-12-31
銀河鉄道- アヅサ自由詩6*07-12-30
花魁- 見崎 光携帯写真+ ...3*07-12-30
ランドリエ、メス捌き- 鴫澤初音未詩・独白207-12-30
見つめ合い- 鴫澤初音未詩・独白107-12-30
助からなかったもの- 鴫澤初音未詩・独白107-12-30
啼くことの霞み- 鴫澤初音未詩・独白307-12-28
軒並みぶっ倒れていたさ- 鴫澤初音未詩・独白407-12-28
空を見上げて- 石瀬琳々自由詩9*07-12-27
この世界を離れて_★- atsuchan69散文(批評 ...8*07-12-27
1/fのゆらぎ- 渡 ひろ ...自由詩24*07-12-26
集めている- 小原あき自由詩20*07-12-26
サプライズギフト- 見崎 光携帯写真+ ...7*07-12-25
クリスマスの魔法- 秋桜自由詩3*07-12-25
猫といっしょ。- 鯨 勇魚自由詩307-12-23
物差し- 佐々木妖 ...自由詩9*07-12-22
Christmasサンド- 北大路京 ...自由詩12*07-12-22
喪失- 秋桜自由詩4*07-12-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350