母に貰った十字架
久しぶりに
つけてみようか
誰もが信者であるわけでもないけど
背負わされた十字架
身につけてる
でも
明日へとcrossするかも
しれないのだから
北風吹き荒ぶ
真冬のさなか
小さく可憐に咲く
色とりどりのバラ
あまりにも
眩しくて
あまりにも
輝いてて
切り取って
ごめんね
でも
ずっと見ていたかった ....
消えないように、
残しておきたいの。
消えないように、
伝えさせてよ。
消えないように、
ちゃんと憶えていて。
「アナタに会って伝えたい」
それだけのコ ....
途中だった思案を開いてみる
また白紙になっていて
今日という日があるのはそのせいだ
記憶なんて信用できないもので
記録のほうがあてになるかもしれないと
毎日、一頁ずつ
日々を書き留めていて ....
このまま
情熱の波に
乗って
それとも
あなたに会いたい
深い深い
紫色の夢
あなたは
夢にさえ
出てこない
西瓜の種を飛ばそう
頬をふくらませて
ポゥ!ポゥ!
飛んだ先で
西瓜は生きてみる
だらっと。
1
窓から PEACE
の旗をはためかせて
向かいの坂道をのぞむ
窓からみえる坂道
あれは どこだろう
土曜日の 昼下り
日曜日の ....
鍵を持っていたんだよね、君は
閉じた空に背を向けて、僕らは山へ登っていく
道筋を辿って、汗をぬぐって
ひたすら
足の上下運動を繰り返す
ねえ 君は
上下運動なん ....
寒気が
どっさり
目覚まし時計を押しのけ
郵便受けには
号外の雪が
詰め込まれている
のだろう
起きぬけのトイレから
スニーカーをつっかけ
目を閉じて
つま先からゆっくり踏みし ....
肩すくめ震えながら来る君の寝癖の髪に落ちる初雪
珍しく愛を欲しがる駄々っ子に握りつぶされこぼれたい骨
呼吸止め君待つその一瞬 壊れたいより壊したい衝動
なめらかな君の胸に耳寄せる ....
怒っている
ほったて小屋の前で
巣箱なんか作りやがってと
空に
怒っている
怒っている
俺の仕事が
詩人で
せっかく
命がけで
産んできたのに
何の恨みがあって
背中か ....
雪が降っている
ゆっくりと
確実に
地面に
森に
山に
田畑に
人に
犬に
家々に
音も静かに
きちんと降りてくる
そんな様を見ている
景色が
無音の白にな ....
真夜中
帰宅して灯りを点けると
妻の気配が待ってる
まだあたたかいから
一緒に夕食を食べて
少しだけ話す
朝
妻が僕を見送る
隣には
昨夜の妻もいる
その先で
いつかの ....
カメラマニアの父は
ファインダーを通してでしか
娘を見たことがなかった
娘の結婚式の日
撮影は業者に任せたので
父ははじめて娘を
ファインダーを通さずに見た
僕が欲しかったのはこ ....
キン、と手が凍る夜
決まって裸の木になって
斑になった空の隙間に
貴方を探し始めます。
「いらっしゃいますか、まだそこに」
三日月が私に笑顔を向けて
安堵したのは数日、{ル ....
冷凍庫に
たくさんの思い出が保存されている
消費期限が古いものから解凍して
毎晩妻と二人で食べる
これは去年の夏の海ね
妻がうれしそうに話す
去年の梅雨の日のドライブ
まだ残って ....
今日選んだ三つの詩
詩の批評をまたしてみようと、1月に作られた詩から3つを選んだ。いずれも心を惹いたという単純な理由からである。しかし文学においては心を惹く好ましいなどということは、はなはだ大切 ....
しんえん と呟きながら
浅瀬をえらんで 辿ってゆく
夢をつたうひんやりとした風が
時折 うなじに触れてゆく
誰かが指をつないでくれているような
そうでないような気がする
深淵
踏み込 ....
ながれるものを受け止める時
砕かれる自我と知らぬ顔のミミズク
其の目に見入られる真空の闇だ
内泣く子抱きて己が頬叩き
細胞沸く熱 夜を灯す
イタイ イタイ イタイ
最大浸透圧の手前
咽喉より吐シャ物もしくは胃
−何も知らないコバルト・ブルウな鳶色に嫌われてしまうよ −
大車輪の自転車追いかけてる
あの女の子本当はピンクが好きな
そして夢
....
仰向けに寝台に横に
疲れた魂はこの身体から
しばらく戻らぬ旅に出る
わたくし、自然と目蓋を閉じます
赤や白の球が目蓋の裏側で
そっと弾けると
静かに涙が零れるのです
意識を寝台に委ね ....
ホームレスが灰皿に
深々と頭を下げている
制服の女性が後ろで睨みつけている
歩道に頬杖を付き
Yシャツに血が滲む
彼女の脚の下
フォーカスをぼかし
そこいら中に降ってくる
皮のアイスピ ....
まだ日のあたらない街灯が夜道を照らしている。
ネオンの光を辿って私の電話が鳴った。
シーラカンスからです。
「僕の骨を探してください」
そう言ってシーラカンスは言葉をおいた。
「見つけて僕の ....
地球が滅びるとき
進化が過ぎて
全種類のいきものが
一斉に空を飛ぶ
大気圏を越えて
少し離れたところから見た地球は
丸裸になっていた
そんな夢を見てしまったら ....
まわる まわる
くるくるまわる
世界はまわる
今日も停まることなく
くるりくるりと
目がまわる
この世界には
たくさんのことがありすぎるから
窓辺の鉢植え
赤いスイートピー
穏やかな陽を浴びて
そよ風を受け
真白なカーテンと共に
ゆらゆらとリズムをとる
この部屋とも
今日で別れ
明日には
新たな一歩 ....
黄金の銀杏の下、落ち葉を掃くより落ちる方が早くって、
もうすぐ暗くなるよって、黄金の絨毯に夢中な少女、ご主人をうかがいつつ、ぴょんぴょん、散歩する嬉しそうな、子犬、恥ずかしそうに、立ち小便するオヤジ ....
午後 誰もいない家の中を 醒めた眠りから引きずられて
歩いている 春の匂いがした 北のベランダから薄い日の光が
廊下を明るくして白い壁紙に黒い木のトリカテル
....
さaa 手を繋ごう(aaaaaa)
a
a
a a a
a
可哀相 ....
煙草がけむりを上げて燃えていた
指先まで
空が
夏を焼いていて
仰ぎ見た
空襲警報の鳴り続けた
....
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