タモリ似の人面瘡や蛍狩                           150618


どこか静かなところでと誘われたのがとあるマンションの一室
確かに壁は厚く、窓は二重窓、衣擦れの音も煩いほどなのだ。
時は ....
歌を歌って暴発して
そのまま無茶苦茶になりたい
どうなってもいいじゃねえかもう
何もないんだ 何処を探しても
だからせめて君たちと
歌を歌って爆発して
そのまま無茶苦茶になりたいの
 ....
許しは請わない
愛してないわけではなかった

だけど
許しを請うても許されない
愛がいつも
お前たちを包んだわけではなかった

届かない荷があって
時の河を越えていく

お前たち ....
〝おれは頭はいいが狩りは苦手なんだ〟
ジェンマは呟いた
〝誰にだって得手不得手があるってもんさ〟

同じ年に生まれた若い狐たちからは
「下手くそジャンマ」
「まだ一度もうさぎを捕まえたこと ....
            150616

省略して説明されたから
根本原理は皆目わからず
ただ、製法が分かっただけ
説明どおりにすれば
それなりのものが出来た
競争相手も同じものを作り
 ....
そんな気持ちになったので
センベロしてみた
千円でベロベロになるほど飲ませてくれる店が下町にあるらしい

「たきおかとカドクラ、ハシゴするけど来る?」
とツレに聞いたら
空腹を我慢でき ....
 
夏が透ける雨の隙間

渇いた紫陽花が

雨を、乞う



 
踏まれた影は
足裏を剥がれ
午後の陽なたに取り残された

じりじり
地面に焼きついて

暗室に水を滴らせ
白く感光する
幼年の記憶

影を踏んだ子は
逃げていく

どこまで ....
家を背負っているのではない
としても
先祖代々の戒名が殻に閉じ込められ
捨てることなど出来無い重み

ああ
家を捨てたナメクジよ
お前は…
 
傘もかわかない間に

また 雨がふる

あなたの瞳に 雨がふる




 
神宮前の小橋で懐かしのフォークソング唄う人

懐かしの? 

わたしは懐かしのを知らない

知らない懐かしを知ったふりして心縮めていたの



右肩横をかすめて通りすぎた黒服男はも ....
歯ブラシが知らないうちに増えていたやけに激しい風が吹いてる たとえばある種の硝子を隔てて
見つめても そこには世の冷たい写しと
見飽きた己の顏しか見いだせないのだが
硝子の向こう 不可知な領域からは
こちらの姿が逐一観察できるように

ひと筋の時の ....
子ども扱いしないでよと、と喚いた後で覚えたばかりの拙いマスターベーションを
見せつけたあたしは相変わらず。明日せかいが終わるなら一人で死なずに済むから
きっと幸せだわ、なんて痛々しいにもほどがある ....
「なんしてんねん?」
「さぼってんねん。」

答えた少女は、まるでトマトのようだった

屋上には風が吹いていて、6月は晴着の上から合羽を纏った
水色と混ざり合った少女は、何者でもなく
 ....
フランスの銅鍋を購うという我 (喧嘩する)

妻の棒々鶏はステーキのような

サクラマスを食む季節

ポテトサラダは夏の味

トマトに塩ふり母想う

幼き頃のカレーはいま何処

 ....
振り返りもせずに愛は逝く
小さな誤解を積み重ねて塔のうえに登る
そこから遠望する世界を胸に抱いて
おびただしいビジョンを想い描いて

立ち止まりもせずに愛は逝く
高邁な殻を脱ぎ捨てて脱皮す ....
きっちがぁいに見えたとしたって

「あっ、普通です。」

って冷静に批判したい

理性で丸め込まれてしまうような
余ったれた感情の降伏点を衝動などと呼ぶのは
いい加減に終わりにしてみた ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
くたびれた我が身に
赤い旗がいくつも立つ
宣告は容赦なくて不要物に
なる日もとおくはない

息子達のために生きているつもりでも
やつらからはなんの音信もなくて

CSN&Y
ぼくたち ....
小さなへびかと思ったら
いつかちぎれた
しましま模様の靴紐だった
だとしてももう
それをくぐらせるズックの穴がない
わたしにはもはや必要ないものだったので
さよならを言って
立ち去るくら ....
人間といったところで
革袋に詰め込まれ
骨に抱えられた
一本の管
この街は錆びていた
無音の煙りと
もろみの匂い
誰もいない

2両編成の電車の音だけが人の予感
バンドネオンが
かすかに響く
黄昏の街

彷徨った果てに
たどり着いた
そこ ....
おとなになれなかったこどもは
おとなロボットに乗った
大きくて頑丈 パワーがあって
こどもには持てない武器をたくさん搭載していた
こうしておとなロボットは戦場へ出て行った
いったい誰がおとな ....
何年も前の事だけど
「紀伊国屋なう」というメールを
貴方がくれた
その時は
電車に6時間も揺られなければ
紀伊国屋のあるその街へ行けない土地に
住んでいたから
「今その町に私がいれば、
 ....
渋谷文化村ミュージアムをくだって
H&Mを左に見ながら
道玄坂下へ至るあたり

雑多な国籍の若者や
清掃するおじさんや僕のような納品車

いつものスリムな店長は
つけまばっちりのかわい ....
冷たい石の陰に身をひそめる蜥蜴
葉の裏で翅を休めるクロアゲハのように
公園から木影のはみ出している場所へ
車をすっと 滑り込ませる

小柄な老女が日傘をさし
現場作業員の日焼けした顔の向こ ....
ちょっとした異性の情けに
心が前を向き
元気になって意気上がり
意気上がり
浮かれ心の有頂天

天に昇れば
あとは 落下
後ろを見ては 沈む心
取り巻く人の
心を上目遣いに覗き込み ....
 
パンツが脱げない

言葉からパンツが脱げない

たった一枚なのに



 
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タモリ似の人面瘡や蛍狩- 北大路京 ...俳句115-6-19
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カタツムリ- イナエ自由詩18*15-6-8
雨模様- 殿上 童自由詩14*15-6-8
木漏れて- 芦沢 恵自由詩16*15-6-7
歯ブラシが知らないうちに増えていたやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-6-7
長くも短くもなく終わりも始まりもまた- ただのみ ...自由詩18*15-6-7
15さいとまっどはったー- 楽歌自由詩115-6-6
サボテン- 楽歌自由詩4*15-6-6
食指- レタス俳句115-6-6
振り返りもせずに- 梅昆布茶自由詩1215-6-5
まだまだあおいよおめぇさん- 楽歌自由詩3*15-6-4
天を見つめるということ- そらの珊 ...自由詩22*15-6-3
息子へ- 梅昆布茶自由詩1215-6-1
へびか靴紐- そらの珊 ...自由詩18*15-5-31
人間といったところで- イナエ自由詩11*15-5-31
無音- レタス自由詩2+*15-5-31
おとなロボット- ただのみ ...自由詩22*15-5-30
紀伊国屋- Lucy自由詩26+*15-5-30
文化村通り- 梅昆布茶自由詩1315-5-28
日陰がいい季節になった- ただのみ ...自由詩16*15-5-27
こころころころころがって- イナエ自由詩15*15-5-25
書けない- 殿上 童自由詩23*15-5-25

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