最後の月を雲に隠し
与えられた睡眠に
抗を尖らせている
早熟の妖精よ

あなたをきつく
抱擁したい私は
心の籠にいます

ああ
だから今夜だけは
君を抱いていたい
あしたの今頃 ....
嬉しいことはそんなにないのに
悲しいことはいっぱいある

その悲しみはひとそれぞれだけど
だれもがその悲しみを背負い生きていく

でもその悲しみはひとの悲しみを教えてくれる
だからだろう ....
僕らのみている世界が正立像だなんて
根拠のない迷信なのかもしれない

大地は空で重々しく草も生えているし
空は大地で星が涼やかに流れている

僕達は倒立した空の道を車で走り回り
42.1 ....
カモミールティーを水の様に飲む

ラベンダーを鼻の奥に記憶させるくらい嗅ぐ

 どこかの民族系の音楽をイヤホンに差し込む

安らぎを懸命に起こす

呼び起こす 安らぎを

 それで ....
保存





何を残す必要がある。



しかしインクは買うつもりだ。
夕べに
生まれた
小さな泡が
今日に
命の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

空に
生まれた
小さな塵が
今日に
光の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

 ....
ロマンチストはどの時代にもいる
ここにも一人

彼はインチキ古物商と素人骨董愛好家の一人二役だ

誰もが経験するようなありふれた出来事を
時を超えて微笑みかける
運命という名工の作として ....
空気人形、という言葉に
いつしか親近感を覚えるようになっていた



乾いた言葉たち
伝えたいことなどなにもなく

空気と同化するだけの日々
私の中身もきっと空気でできているに違 ....
「世界、終わるんだってよ」 
『終わらないよ』 
「終わるんだってよ」 
『終わらないよ』 
「終わるんだってよ」 
『終わらないよ』 
「終わるんだってよ」 
『終わらないよ』 ....
「助けて」





トントン。
トントン。
助けてください
助けてください
お母さんがまだ帰ってこないんです


助けてください
助けてくださ ....
毎日毎日ひとりぼっちな気がする。

君だけが救いだよ


大好きな楽器は二年前のまま

変わったのは私の方だ


はっとした時には遅かった

だめだ身体がついていかない ....
 中国人が、そんな許せないアピールを
 とあるサッカーの試合でしたという。
 何をバカな。

 蒼井そらは俺のモノだ。
 良く見ろ、ほら、彼女は僕の19インチの
 ブラウン管TVの中に ....
{引用=

天蓋は燭光の水あかり
心をてらす 後后のゆらめき


ここは、光さえためされ 路にまどう
教室の窓外に 黒光りする鱗の群れが、
古代魚たちが、泳ぎすぎる」


ありふ ....
 クリスマス

この街にはいつものように雪のないクリスマスがやってくる。
光のクリスマスツリーが恋人たちの想いをたかぶらせる季節だ。
レストランの窓越しのほかの世界の絵のように映し出されるざわ ....
奥に仕舞い込んでいた未使用の
少し焼けてきた葉書の束

ふと 手に取り
書き始めた文字は
青臭くて齧るとまだ苦い

幾つもの文字を吊るしては
甘くなれと
この一つの息で長く吹き込んだ ....
じやんけんぽんで
きみがさきにゆく
あたしがおいかけて
弱いあたしはどんどんきみにおくれる
歩道橋から君が消えてゆく

そんな君とあいかわらずあたしとあのころのまま

遠い

元気 ....
無邪気であり
かつ残酷でもある少年は
少女にはわからない遊びに夢中になったりする
原始の森から続く通過儀礼のように
せみとり くわがた かぶと虫
昆虫標本

はばたくために作られた軽い羽 ....
もういまの世代には
なんのことって言われそうだけど
昔々プロテストソングなる音楽擬きがあった
それは殆どフォーク・ギターを遣い歌われるけど
馬鹿みたいな音楽のようにぼくには聴こえた

それ ....
――――夏の初めだった――――


おばあちゃんが他界した。

おばあちゃんは、どこにでもいるような

ごくごく普通の田舎のおばあちゃんで

真面目で頑固で亭主関白な大正生まれのおじ ....
愛ってたちのよい錯覚ならばそれも素敵な贈り物だね

愛にも慈悲にも権威なんて要らないんだとふと思う

愛なんてなかったという君を思い出にする僕のわがまま

彼女はいつも体と心を売り渡し ....
乞食

たった一杯のコーヒーを飲めずにのたうち回っている老人
その瞳の中には険しい眼差しとオドオドした炎のちらつき
言葉を無くした老人は襤褸を纏って道を彷徨う
ぶつぶつ世間への呪詛なのか
 ....
冬の朝
ランドセルを背負う前に
背中にしんぶんしをおふくろが入れてくれた
と夫が言う
ホカロンなどなかった時代

結構あったかかったんだな、これが

しんぶんしはあったかいのか

 ....
足踏みをして
空気を送り込んで下さい
それが
おとになるのです
白い鍵盤の上でこどもが遊び
黒い鍵盤の上でスキップをする
電気もいらない単純でのどかな楽器
足と手さえあればあとはなんにも ....
{画像=120827231158.jpg}


BF1に深く息するぼくら
階段を降りて行くと
下界は白く霧が架かって
謎の大陸に降りて行くみたい

色々な生き物が
棲息する謎の大陸で ....
『お客様は神様です』が口癖の歌手を
ずっとぼくは揶揄もし馬鹿にもしていた

しかし彼がシベリア抑留者だと知ったとき
餓死・凍死・狂死・刑死・自死で亡くなった同胞と
同じにならず瀕死の想いで
 ....
二十五年前のある日
おとうとの幼稚園の授業参観に行った母が
苦笑いしながら帰ってきたことがあった
なんでも恥をかかされたらしい
その日のテーマは
「お友達に手紙を書く」というものだったのだけ ....
白熊 パンダの夢見てる 大海原の真ん中で
 立ち泳ぎ
途方に暮れて日も暮れて

せめて目指すべき陸地が見えたなら
それが遥かに遠くても
そこに向って進もうと
いのちの限り泳ぐだろう

だが今 四方八方 
 ....
重ね合わせた掌に のせる想いは煙り
ろうそくと線香の火に 日常が遮断される

目を閉じ 心の奥に目を落とすと
闇の中にかすかに
小さな子が 手を合わせている
幾人いるかは 暗くてみえない
 ....
そっと触れてみた 
あなたの手の暖かさに
涙がこぼれた
眠れない夜

無機質な光を放つだけの月にさえ
すがるように 祈りを捧げる

どうか、どうか、
この人の命の灯をいつまでも消さな ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心の荼毘- 和田カマ ...自由詩1*12-9-7
悲しみがくれるもの- HAL自由詩6*12-9-7
屈折点- 梅昆布茶自由詩1612-9-6
カモミールティーの底- 朝焼彩茜 ...自由詩1012-9-6
保存- 田園自由詩5*12-9-6
星という海星- そらの珊 ...自由詩1512-9-6
ろまんちすと- ただのみ ...自由詩16*12-9-5
空気人形- 三奈自由詩16*12-9-5
#poem24_世界の終り- 北大路京 ...自由詩14*12-9-5
「助けて」- ぶらっく ...自由詩312-9-5
ひとりぼっち- 自由詩412-9-4
尖閣諸島は我々のモノ、蒼井そらは世界のモノ- Ohatu自由詩3*12-9-4
水の時- 月乃助自由詩18+*12-9-3
短い季節たち- 梅昆布茶散文(批評 ...512-9-2
残暑見舞い- subaru★自由詩25*12-8-31
ちょこれいとぱいなっぷるぐりこ- じじ自由詩18*12-8-30
少年と少女- そらの珊 ...自由詩21*12-8-30
嫌悪症- HAL自由詩2+*12-8-28
ファンタオレンジ- 永乃ゆち自由詩8*12-8-28
ただ愛のために- 梅昆布茶短歌1112-8-28
不安不安- ……とあ ...自由詩12*12-8-28
しんぶんし- そらの珊 ...自由詩16*12-8-28
おるがん- そらの珊 ...自由詩12*12-8-28
地下帝国の住人_/_いつものスターバックスは暗い洞窟に続いて ...- beebee自由詩21*12-8-27
『お客様は神様です』- HAL自由詩8*12-8-27
おとうと- 夏美かを ...自由詩26+*12-8-27
白熊_パンダの夢見てる- 北大路京 ...自由詩9*12-8-26
遥かな灯- ただのみ ...自由詩16*12-8-26
うたかた- 砂木自由詩17*12-8-26
眠れない夜の祈り- 夏美かを ...自由詩12*12-8-25

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