フィクションに
幻を信じた女たちは
二日酔いの朝の様な
気だるい脱力感纏い
眩しそうに太陽睨む

フィクションに
疲れ切った男たちは
優しさに飽きた様に
冷たく無表情を装い
蒼い満 ....
{引用=


薄い陽ときみの寝息にかぶさって さみしいからと手首を噛む朝


ふすふすと眠る横顔、あごのライン、ああもう睫毛が溶けちゃう、溶けちゃう


ふたりして夜行性になった一月 ....
祈る、という作業を
私は避けている
たとえば

あなたの幸せを
祈る
そのとき 
私は無力で
ただの石ころ
捨てられたガム

「君を想うと 
 やわらかな 気持ちになれるんだ」 ....
くるくると光り解けて
流れ往け
幾千の揺らぎ瞬き
降り仰ぐ
劫火の尾根の
爛漫難し
 
 



 ....
音もなくカルナヴァルはやって来た
花吹雪の中をカルナヴァルはやって来た
爪先立ちで熱狂する
サンバ
魂を奮い立たせる
アンゴラのリズム
髪にまぶたに乳房に腰に
音も楽器もなく花は降りそそ ....
冷たい氷菓子を たべてみた

きんとする冷たさとともに

かるい頭痛


もう食べまいと おもっても

やめられない


私をつかんで離さない

それでいてすぐに溶けてしま ....
あなたとふたたび会えてうれしい

鼻先をあなたのももにうずめると
しあわせのゆりの匂いがして
こころがころころと弾むんだよ



あなたとふたたび会えてうれしい

アメージング グレイス
改心は ....
夜の淵からわたしがこぼれ
わたしの淵から夜がこぼれる
固いビスケットを菩提樹の
お茶に浸して深深と雪

積もる声もことばもあるし
誰からも等しく遠ざかれば
せわしなく人の世に生きていたこ ....
考え込みすぎてキャパシティオーバーな頭
芸能人の名前がすぐに思い出せなくなってさ
英単語も右耳から左耳へ抜け落ちる

言葉も靄にかかったみたいで
論理的じゃないのは理解ってるつもり
悩みも ....
頼るだけの愛は、脆い

だから

愛をいそがないで
例年通り僕の誕生日は雨だった

街の所々から音泉が湧き出ていた

それは素晴らしい日々の幕開けだろう

それ以外は考えられなかった

なんなんだろう

この不思議な気持は

プ ....
いき・いき・息をする
いきている、
それはとうといものだって
胎児だって知っている

重金属のスプーンで
カキだされたこどもたち
かれらの蚯蚓のような
ちいさなゆびとゆびに
クレヨン ....
明るい憂鬱だなあ
と思った


だってテーブルには甘すぎるオレンジジュースと食パンと先先週の週刊誌がのっていて、汚い、ほうけた日常があるだけで
わたしはその横に座り、強く胸を押さえ、苦しみに ....
かなわないなんていっても
あきらめない
いまを乗り越えるんじゃないんだ
自分でも知らなかったつぎの覚醒
だめだって言ったって 僕は夢中だから
きみのすぐ横にいるならできそうで
いままで ....
彼とは佐賀の九州陶磁文化館の研究会で初めて会った
私が書いた明末清初の華南三彩陶磁の論文を読んだと彼は言った
高名な李朝白磁研究の専門家に自分の論文が読まれたと知って私は高揚した
その頃私は中国 ....
涙が溢れそうで空を見上げる

雲一つない青空

風が頬を優しくなでる

澄んだ空気に心が溶け出す

逃れられない運命や悲しみに

心が震える

今日と同じではない明日に

 ....
暹羅(シャム)猫を飼うのは難しいから止めたほうがいいと友人は言っていた
でもお前を飼って正解だったと今は思う
私はこの2年仕事を終えると一目散にお前のもとに帰ってくる
ソファに寝そべって愛しい茶 ....
うふふ うふふ

あ 足くさい

い 息くさい

う うなじくさい

え 襟足くさい

お おとがいくさい

全部君のことだぜ
君をカルタにしてみた
何故って
君が嫌いだ ....
{引用=浴槽に額を沈める。




水深650mmで
月へと遡上する魚の群れは
尾びれに三日月を宿して
銀の腹は空っぽのまま

ドライアイの魚達が
す ....
雪や氷柱(つらら)や霜柱
たくさん積んだ荷馬車を曳いて
二月の親父がやってくる。

その音聞こえぬ ふりをして
年が変わったと大騒ぎ
嫌なこと できれば忘れよう
初めの一〇日は騒いでいる ....
最終電車の最終駅
薔薇の花束を抱えた君
憂いた瞳に何思う

前に座っていた男
広げた新聞取っぱらい
切り立つ魔羅を見せつけた

意気揚々とたちあがり
片足ピンヒール脱いだ君
 ....
姉さんが嫁ぐ日
外は真っ白な雪景色
綺麗な白無垢姿は
雪の中に輪郭を溶かし
唇にひいた
紅の色だけが際立っていた

姉さん
私の憧れの姉さん
なぜ悲しそうなの?
雪を被った椿に
 ....
ひと気もまばらな公園で
湿った土の上に落ちた椿の花は
どこか心細げにこちらを見ていた
ささくれたこの景色には眩しすぎるので
その紅色を熱でとろとろに溶かして
指ですくいとりたいと思っていた
 ....
 そもそも我国において権威ある詩壇というものが存在するのだろうか? ひどく気になる。

 きわめて発行部数の少ない「詩」の商業誌も複数あるようだが、そのどれをとっても「権威ある詩壇」というのには程 ....
おっちょこちょいのあたしは―

   道を歩けばつまずいて、

   待ち合わせは早すぎて、

   座れば荷物を置き忘れ、

いっしょにいる彼に、謝ってばかりだった。

何度 ....
 ―離して

耳のツンと立った黒い子犬は
首に腕が回されるたび吠えた

 ―僕がいると
  余計に泣かしてしまうから

犬小屋が空っぽになるのを恐れ
子犬の声まで鎖をかけられていた
 ....
神田の内外分ける橋
昌平橋の欄干から
覗く水面は神田川
ゆらゆら揺れる神田川

二人並んで水面を見つめ
僕は君につぶやいた
僕らはどこに行くのだろうか
君は何も答えずに
そのまま水面 ....
激烈なるイタミに震え
絶え切れず破裂した 君の音

無夢の現実に這いつくばり
イチミリも浮遊できない 僕の叫び

白呆ける街
結びあう音と叫びが
油絵具のグレーの空
雲を破っ ....
なんで幸せなことに気付かないんだろう
自分が一番つらいって思うんだろう
我がままな言葉で他人を傷つけてるのは私なのに
なんで傷つけられてるって思うんだろう

いつものようにお弁当作ってくれる ....
雨ばかり続くせいか

部屋の天井と壁の隅

3本の直線の交わる所に

黒いカビが生えたようだ

一人ぼっちの僕

人に聞けない事

カビに聞いてみた

「僕みたいなダメな人 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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春がくるよ- あぐり短歌5*10-1-16
アトム- umineko自由詩12*10-1-16
バナー(幟旗)- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-1-16
ファンタジア- 楽恵自由詩6*10-1-16
氷菓子- くろきた自由詩710-1-16
Maria- 笠原 ち ...携帯写真+ ...910-1-16
今よりずっと澄んだものに- 瀬崎 虎 ...自由詩710-1-16
subject- 相羽 柚 ...自由詩1*10-1-16
いそがないで- 殿上 童自由詩12*10-1-16
誕生日は雨な世界- こめ自由詩1510-1-16
いきかえる- 蠍星自由詩4*10-1-16
明るい憂鬱- 靜ト自由詩110-1-15
Renaissance- 月乃助自由詩10*10-1-15
高麗青磁双耳壷の印象- 楽恵自由詩7*10-1-15
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暹羅の青い猫- 楽恵自由詩6*10-1-14
カルタ- ハイドパ ...自由詩3*10-1-14
感覚- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...10*10-1-14
二月の親父- ……とあ ...自由詩10*10-1-14
飾る花瓶がなかったから- オンガシ自由詩1*10-1-14
椿- ミツバチ自由詩15*10-1-13
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創書日和「迎」_どういたしまして。- 逢坂桜自由詩5*10-1-12
首輪の外れるとき- りょう自由詩20*10-1-12
水面ゆらゆらー昌平橋ー- ……とあ ...自由詩8*10-1-11
回帰- オンガシ自由詩2*10-1-11
大好きな家族へ- らぐ自由詩1*10-1-11
モルド- ハイドパ ...自由詩2*10-1-11

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