両手いっぱいに広がって

宙を描いているひかりのすむ家

くるくるまわるものだとか

静かに揺れる物だとか

激しく飛び出すものだとかが

集まる場所


ここにキミの想いも ....
頬を撫でる男の手は熱い影でできていて
影ってゆく白い女の左頬を震えた手で包んだ
歓びのあまり震えが止まらなくなると
月の女は夜空に幾千の氷菓子を抱きかかえ
男を待ち焦がれているというのに

 ....
むかし少女は白いひとだった

おひとよしの少女は
なんでもひとに奪われた

普通というのがわからずに
怒りということを理解されずに
それが社会なのかと思った

ただ祈りだけ
願うこ ....
君がいくつもの言葉を
ひとつの親指で
文字で刻んでいく頃
僕のいくつもの淋しさが
ひとつの羽となって
冬の凍った湖に帰って行く

鳴いているかい
僕が人差し指でなぞった
吐息混じ ....
女子だけが視聴覚室冬の雨

奇術の日スリーサイズを当てましょう

お弁当冷やしますかと雪女(コンビニ店員)

結界の外に出られず冬籠もり

クリスマス前から除夜の鐘をつく

 ....
十年も使い込んだ御飯茶碗を
呆気なく割られてしまった翌日
雑貨屋の食器売場の谷底を
額に不機嫌なしわを寄せながら
這いずり回っていた

掌と肘と腕に違和感を伝えない
丸みと厚みと高さ ....
毎日嫌でもたくさんの人の手に

触れていたら、人間嫌いもなくなった。



まめができて、硬い手。

綺麗で真っ白な小っちゃい手。

傷だらけの冷たい手。

しわくちゃであ ....
景色は遠ざかり鋭くわたしの心臓あたりを逆撫でる
ブルーグラスという熱帯魚みたいに
紅い美醜を纏って
三角の空をながめている気分


ミントグリーンの空気
浮つく不揃いの恋人達が
汽笛を ....
あるところに一人の男がいた
男は理想を見いだせない革命家であり
大義名分をもたないテロリストだった
彼にはため込んだ多くの武器があったし
破壊活動のためのノウハウもあった
それらが彼を一つの ....
{画像=111208224010.jpg}


今更ながらに想うのだが


もう一度自分を
バラバラに分解して
細かいパーツの
ひとつひとつに分け
そのひとつひとつを
見分け分類 ....
朗らかだろう
安らかだろう
健やかだろう
なあ、

陽気で
呑気で
幼気で

穏和で
親身で
温厚だろう

それでいて、コイツ
まだ生きてやがるんだぜ

期待という期待 ....
何度も自分を殺しては

生み出した代償に、

前のように詩が書けなくなりました。



リセットするのは簡単で

なんでもかんでもやり直し

がすきな女の子です。

 ....
今日も見た。


太陽は明るくって雲は白。


秋田犬はおばかで柴犬お利口。


貴方は大人で私は子ども。


今は夜で明日は朝。
今日もあの子がからかわれていて
わたしはそれを見つめていました

わたしは傍観者でした。
わたしは今日も傍観者でした。


今日も河原にごみがすてられていて
わたしはそれを見て家に ....
東京よりも冷たい 氷の陸地
夜もしんしんと深まって
冷え切った雪が
我慢出来ずに
{ルビ懐=ふところ}に落ちていきます

散らばった日本語が
冷たい雪で{ルビ埋=うず}もれます
私一人 ....
小便をする
壁紙の黒い点をみつめる
じっと張りついたのは(3?)にもみたない小虫
紙で捻りつぶして小便とながす
垂直と視線は戻された
朝から留守番をしていた
これも人生である 。
 ....
たまりにたまったドロドロを
吐いたり書いたり出し続ければ
少しはすっきりするものです
だけどやっぱりドロドロは
またまた心にたまってふえて
苦しくなって苦しくなって
吐いて出さずにはいられ ....
すぅーっと、金木犀が香れば

何かを信じてた頃のように

いたいけな気持ちは甦る


・・・



そう思って

嗅いでみる


よくわからない



けれど
 ....
空いっぱいの夕やけを見たいとHが言う


 寒くない?
 うーん、だいじょうぶ。
 今日はあったかいし絶好の夕やけ日和よ。
 どこがいい?
 うーん、
 海がすぐちかくにあって、川の流 ....
いつものように仕事をしていた
アパートの郵便受けに貼られた
よくある 空室 の文字をなぜか
一瞬  そら室 と読んでしまうと
ドアの向こう せまい間取りの境界が
ぼんやりしてきて 真っ青な空 ....
夜が蓋をあけて覗き込む
よく 寝ているよ

運んでいるのは
ぱりぱりと笑う
ロウに遊ぶ 火
綿入れの中 冷たい手
雪のかまくら 水化粧

あしあとに あしかさねる
のののん しんし ....
嫌なものはイヤ!
そんな思いと折り合う

でも、おとなの分別とかじゃない
ひとが生きるって
爪先から血が滲むほど世間ってやつにしがみついて

それで何とかまっとうできる

違うかな
 ....
誰も見ていないところで河原の小石を拾う
誰も見ていないところで河原の小石を投げた
誰かに当たればいいと思う
あなたに当たればいいと思う
誰かに当たらなければ意味がない
あなたに当 ....
漂っている
田の畦の
名もない雑草の根元に
捨てられた溜め池の
透き通る水の中に
細い目で鳴くアマガエルの喉に
咽び泣くような曇天の中の
炭焼き小屋の煙の中に
確かに漂っているのだと思 ....
風見鶏器械幸福のうしろ髪引き

不幸表裏の私製姉妹老婆の声音

人体損壊罪偏愛症のバラバラ氏

人形愛高じて人間愛説くフロスト氏

単純な愛憎装置 溶媒abc…国歌def…

 ....
十二月某日
この地はまだ吐いた息が白くならない
気温はこの時期にしては穏やかである
相反して 福岡の繁華街は喧噪としている

次から次へと
多系統の行き先を掲げた市バスが滑り込み
 ....
剣山のかぜが
  耳翼と首すじに
    突きささる 昼さがり
ひとかげの消えた市道に
     ゆがんだかげをつくる 

小公園は昼寝していた
   砂場に放置された
     玩具 ....
心臓、は
従軍する
かたち、を護るため



こんにち、までの
利率を導き
身の上話、の
清算を迎え入れる


ただしく在ろうとすることは
ときに、愚鈍を空炊きし ....

7歳の女子Y、何者かに命じられ
人形を手作りすること決意

綿、晒の布、針糸鋏
どこから手に入れたものか

胴体、手脚四本、それぞれの大きさに
チクチク縫った
ひっくり返して綿を ....
硫黄結晶毒の花

硼砂の匂い箪笥棚

青酸カリウム無色壜

無水酢酸雪の花

酔っ払った男達

衣裳箪笥に吊るされて

絡まったまま揺れている

一〇〇〇のミニチュア天 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ソラ- みどり自由詩311-12-11
白い女の頬を撫でる影- マーブル自由詩4*11-12-11
祈り- みどり自由詩511-12-11
文字- 乱太郎自由詩17*11-12-10
俳句2011_冬3- 北大路京 ...俳句10*11-12-10
愛着- nonya自由詩16*11-12-10
手手手- 自由詩311-12-9
景色- マーブル自由詩6*11-12-9
あるところに- ただのみ ...自由詩11*11-12-8
それは新しくて滑らかな赤い絹目のリネンなのだが- beebee自由詩2711-12-8
ダーティーボム- faik自由詩14+*11-12-8
サワメと、カズラと。- 自由詩311-12-8
おてがみ- 自由詩211-12-8
傍観者- 森未自由詩5*11-12-7
雪が降り始める頃- subaru★自由詩12*11-12-7
排水- アラガイ ...自由詩2*11-12-7
泥どろ- ただのみ ...自由詩911-12-7
立木見ノツ[心久- 自由詩6*11-12-6
午後の詩集- たま自由詩31+*11-12-6
そら室の啓示- ただのみ ...自由詩16*11-12-5
眠らない手- 砂木自由詩12*11-12-5
師走のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26+11-12-5
ネット詩- アラガイ ...自由詩4*11-12-5
漂っている- 山人自由詩8*11-12-5
アンドロイド時代- 高濱俳句211-12-5
「ね」はあげたくない- subaru★自由詩14*11-12-5
白い雑音(七)- 信天翁自由詩411-12-4
うたいびとの仮り宿。- うわの空 ...自由詩6*11-12-4
人形願望- 木原東子自由詩17*11-12-4
胡桃割り歌- 高濱自由詩211-12-4

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