死んでいる鬼瓦めざして
        何の予告もなく
     銀色の竹とんぼが来訪
          唸りながら
       怒鳴りつけてきた
  隣り町の宝石店の宣伝である ....
海螺廻(ばいまわ)し 今日は昨日の倍廻し

嫌な奴みんなポアする後の月

ご主人が檸檬の汁を注射する

艷女と Adagio散歩 体育の日 ※艷女=アデージョ

薄紅葉 社長 ....
顔を切るような寒風の中、薄目を開け足元を見れば舗装されているが、罅割れの多い凸凹道を
前のめりと言えばかっこ良いが、吹き飛ばされないよう歯を食いしばって風の吹く方向に足を踏み出して歩いている。

 ....
泣きわめいた後の頭痛

何年ぶりだろうか



がんがんする



泣いたのか。




そっか。悲しいんだ

つらいんだ。苦しいんだ。



 ....
迷路をつたう
右手を失って
西とも東ともつかない大地に叫んでいた
{ルビ空=から}の籾殻のような稚拙を
拾いあげた掌がみえる
その指先は
十の母だ
やわらかいわたしをつついて
わたしは ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない

僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない

僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
 ....
 他人の詩をたくさん読むようになってから、まだ日は浅い。

 詩集というものも、特に自腹を切って買ったことがなく、゛現代詩フォーラム゛が、 僕にとって最初の本格的な読詩経験だと思う。ちょっと気が向 ....
彼女はひとつ年上の少女

まだ早い雪に消えていった

追いかけるのを躊躇う僕はひとつ年下の老夫

もう遅い蝉時雨の中に佇んだままだ
 
睫毛が燃える

目の前で煌々と

美しい光景だ

眼球の溶ける痛みと引き換えに

美しい光景だ
 
【電】
電流が流れるように始まって終わった恋に何も流れず

【町】
君が住む町をひとりで訪れて君に会わずに帰っていった

【奇跡】
奇跡とは二度も三度も起こらない だけど諦めきれない想い ....
なにもかも捨てなければ眠ることはできなかった
今日ひろいあつめた荷物をまるで投げ捨てるようにうば
われていつまでもあきらめきれずに夢の入口に立ちつく
す日は朝まで眠れない
それはなぜか、老いる ....
露の命の彼のこと
託すきみたちもう切るよ

誰にも見返られないで
青い瞳を輝かせ
強い心で今年も咲いた

こうして根っこを抜くとても
冬至がきては冬も過ぎ

春一番につんつんと
 ....
いまは、両親の甘い海のなかで、ゆるやかに生きて、息をしている気がする。 ネオン輝く夜の巷
路地裏の狭い石畳を入ると
淡いランプの明りに
浮かび上がるバーの扉



ここは[遠い昔のバー]で
スツールに腰掛け
おしぼりで手をふいて
まず一杯[今のリキュー ....
轟音と共に運ばれていく先は
東京
それとも母のいない世界

窓の外の闇
深さが分からなくて
何処に居るのか分からない

目を瞑る
轟音
途切れる意識

覚めてまた
轟音/深さ ....
冬瓜を煮る。すこし青臭い匂いが指に残っている。

夕方、ディスカウントショップへ行ってハロウィンの玩具をいくつか買って、夫と落ち合って帰ってきた。途中、tooth tooth へ寄ってケーキを二つ ....
ネットでできた詩友さんは いつも消えていくので
あまり深追いはしない いつも
忙しくなったんだな 飽きたんだな
ひとときのやりとりが 良い思い出になるように
なんて 気を使っているわけでもない ....
凍り付き薔薇北極の羅針盤

アスタリスクが増殖してゆく盤上の

マグダレナ善女の青衣瑠璃記録

神殿の夢見二人のエリザベツ

小ヨハネ断首の後創世記

誰の子か分らぬイエス誰の ....
古里の十年は
丸い石ころみたいに
旅にいざなわれた

山陰に五年もいたら
霧の病に取り付かれ
九州にもどったら
嘘のようにピンクの肌

ロマンスの七年を置き去りに
意気揚々と広 ....
ひとを愛せなくなったと
あなたは嘆き

はなから愛なんてなかったのにと
わたしは呟いた




大切なのは感動なのかな

与えて
与えられて

生まれたての感動はぷるんと ....
曇天俄に渦巻く暗雲
突然驟雨秋の雨
大粒の雨横殴り

気取ったスタイル
すぞ濡れる 悪意


心ひらひら風の中
涙ひたひた雨の中

多くの悲しみを含んだ雨が
幾度も幾度も降 ....
この世の中には
不愉快な言葉で溢れかえっている

目を瞑っても
耳を塞いでも

棘のある言葉が
皮膚を突き破って
神経にグサグサ刺さってくる

ああ どうすればいい
目と耳が欝に ....
好き?、きらい
(だからタイトルだけ/以下「ソレ」という)
いみもそうだし、鼻にかけたインテリ
考えた人もきらい
自然発祥させた風土ニッポンの言語体系もきらい
和訳なら誰だそんな勝手なことを ....
【ゲーム】
国民がオレだけのためマスゲームなにやらせても満ちないココロ

【堅】
ひとつずつ手堅く勝ちを拾ってく 負けぬ勝負を焦らずつくる

【故】
愛故に君に別れを切り出した 後悔して ....
雨ってやつは
悲しくもない 涙みたいだ
くたびれた革靴の つま先から
じわじわと 染み込んでくる
晩秋の雫
 
子供の頃は 雨に酔った
そのどこか 厳とした冷たさに

突然景色がうつ ....
 

露の世の流れ淀みも知らなくに水面(みなも)に映る鳥の浮き寝や

 
死ぬまでの鼓動の数が決まっているのなら
私の命は幾ばくか

狂った心臓は早鐘のごとく鳴り響き
アンバランスなココロは悲鳴を上げた

むき出しの傷口には
塩を塗り込む奴らがいる

荒れ ....
鴉の脅しか 豪雨の呪いか
それとも地祇の怒りか
    そんなことはどうでもいい 
ただ「時」が正確に解決してくれるなら

打ち揚げ花火か 遠雷か
それともジェット機の爆音か
    そ ....
命は螺旋

星は輪を描いて

私は

ゆっくりと分裂の限界に近付いてゆく
 
ほいと 見知らぬ人から 
土のついた球根をもらった夜
その人の 笑顔が こだわりのなさが 
他人の私に わたされた 球根が
わたしの夜を あたためる

昼間と違い雨が降 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地球儀の声(二)- 信天翁自由詩411-10-30
2011_秋- 北大路京 ...俳句10*11-10-30
道7- ……とあ ...自由詩6*11-10-30
なきむし- ハリマ自由詩211-10-29
言射し- 伊月りさ自由詩4+11-10-29
異物- nonya自由詩22*11-10-29
心のギャラリー- さすらい ...散文(批評 ...14+*11-10-29
少女の影- 徘徊メガ ...自由詩411-10-28
何も犠牲にしない私には- 徘徊メガ ...自由詩511-10-28
題詠blog2011_031-040- 北大路京 ...短歌13*11-10-28
夢の入口_2011- たま自由詩24*11-10-28
露草によせて- 木原東子自由詩7*11-10-28
home- はなもと ...自由詩7*11-10-27
バーカウンターのスツールに腰掛けて- ……とあ ...自由詩7*11-10-26
行く先は東京それとも- kauz ...自由詩8*11-10-25
すること、しないのこと- はるな散文(批評 ...411-10-25
ぬくもり- 砂木自由詩21*11-10-25
バルバロイ- 高濱俳句111-10-25
困っても遅いのだが- 木原東子自由詩8*11-10-24
願うひと- 恋月 ぴ ...自由詩2511-10-24
心ひらひらオノマトペ- ……とあ ...自由詩5*11-10-24
【_アスタリスク_】- 泡沫恋歌自由詩17*11-10-23
詭弁- 乾 加津 ...自由詩9*11-10-23
題詠blog2011_011-020- 北大路京 ...短歌9*11-10-23
雨のむこうに- さすらい ...自由詩15*11-10-23
一休み- mortalis短歌311-10-23
鼓動- 菜穂自由詩2*11-10-22
地球儀の声(一)- 信天翁自由詩111-10-22
目を閉じて見える波紋のリフレイン- 徘徊メガ ...自由詩211-10-22
坦懐- るるりら自由詩20*11-10-22

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