もうすぐ別れを告げるのどかな色合いに、笑顔が零れる。
嗚呼、
私のふるさとは美しい。
あの頃は大傑作だと思ったシンデレラ城も、
今見るといびつに歪んだ自己満足の結晶だった。
シンプルに生きたいと
思うのに
ますます
こんがらがっていく
(2006.12.30の「エアプランツ」と同じ感じで
撮ってみました。100円ショップで買ったエア
プラ ....
なにを喋っているのか分からない
ラジオは
チュー二ングのあっていないまま
つけておく
そちらに
気をとられては
いけないから
ラジオがすきだ
同じ時間に
いつものオープニングテー ....
順調な始まりは、容易く
頻繁に転調してしまう。
予想していた 音は
半音 下がったり
上がったりだ。
怒【ド】 殻を破り
姿【シ 】 美しく
裸【ラ 】 立ち ....
ケーキ1つ
幼児が二人
釘付けになっていた
母はケーキを真っ二つに
「二人で半分こね」
と笑った
僕が渡された方食べようとしたら
あいつは言った
「そっちの方が大きい!不公 ....
ざらつく壁に背を預け、
微熱に浮かされてとろんとまどろむ。
あかつきの風を待ちながら、
差し伸べられた手につかまったとき
白に包まれた私は
安らぎに満ちる。
ボクの呑んだ薔薇色が、
腹の中で幸福の音を弾き出す。
何故 そんなに 笑っているの 人知れず ひとり誇らしげに 懍としてるの 何故 そんなに 生 ....
悲しい
悲しいと
つぶやいてた
僕に
手をさしのべてくれたのは
なんだかわからん
宗教の お兄さんで
あんたなんかに、
神様なんかに
愛して欲しいんじゃ
ねーよっ!
微笑 ....
ぼくは
みんなとそっくり
みんなの行きたいところが
ぼくの行きたいところ
みんなのやりたいことが
ぼくのやりたいこと
でも
みんながいなくなったら
ぼくはどうすればいいの
なにも言わなくても
わかってなんて言わない
わからないままで
側にいさせて
君は冬が好きかな
言ってくれないから
わかんないや
拝啓
お元気ですか?私は相変わらずの毎日です。
朝は六時におきて、支度を済ませてから家を出て
電車を乗り継いで、会社につくのが大体八時。
五時まで仕事をして、また電車を乗り継 ....
はでな姿で小枝の上で
小鳥を待っているのかな
もうすぐ
旅にいけるかな
あったかいね
もう春なのかな
帽子をとって
ごあいさつするよ
(「影の無いおとことオシの娘が山あいの廃屋に住んでいる。」と伝え聞いた。)
おとこは、月を空から引き剥がしたいと思った。
大事なひとが喪われた今、なぜコウコウと輝くのか?と、
うらみがまし ....
「は・ひ・ふ・へ・ほ」という文字が
ひとつずつだと
「は〜」「ひ〜」「ふ〜」「へ〜」「ほ〜」
ほら、なんだかため息みたいでしょ
「は・ひ・ふ ....
何処かに吸い込まれていく君に
好きだ
と叫んでみたが
声になっていなかったらしく
通行人から物乞いと間違えられて
誰かが5円置いていった
ちょうど手元に100円あっ ....
ほらね みどりさんが
ふかく わらう
そばで みどりさんは
だまってる
ほらね みどりさんが
とおく うたう
そばで みどりさんは
だきしめる
....
小さい足の
小走りピアノ
今日はとなりのネコとかけっこ
空気の上を弾む足
いっしょになって浮かされて
勉強どころじゃなくなった
もっとたくさん弾んでよ
耳にこぼれる音の玉
弾ん ....
二月のはじめに、
菜の花が咲いていた
異常気象と言ってしまえば
それまでだけど
咲く花を見てかなしむのではなく
共に生きる命と、尊ぼう
人間だけにふりかかるんじゃない
この星に生きるす ....
人生通告:
復活を希望されますか?
17歳の春を覚えている
高校二年の春休みの夜
死に気づいた
いつか死ぬんだ
そう思って
胸が締まって
吐きそうになった
生きたいと思った
僕の意識が
僕のカタチが ....
わたしも いつか、
逃げるように
何かから
遠ざかるように
赤い舌の影から
目印を目指すために
色の見えない道を走る
光なのか、
闇なのか、
深さも
果てなさも
風を切るわたしには分からない。
踏みしめた宙、
生まれた羽 ....
雪野原をなぞる、赤い指先。
ほう、と吐いたひと息が 冬の落ち込んだ雪空に
溶けて消えた。
おまえが
おまえの母の指を握りながら
泣いていたので
どうしたのか聞くと
おまえは
母の左手の薬指の
銀色の指環を
指ごと握りながら
これが欲しいと
言って
....
手で触れようとすると崩れてしまうおそれがあります。
できることならば遠くから眺めているのがよいでしょう。
*
雨だれ
雨の音がするのです。
理由はそれだけです。
....
神様を時計でつぶして流れ出た液体はとうめい
色があったらいくらかましなのに
にごって先が見えなければもっといい
のどごしがわるいんだ
まとわりついて
私はあらゆることをみとめることができない ....
愛は、深ければ深いほどいいというわけではない。そこに執着や陶酔があってはならない。人が求めるのは、愛し愛されることによって得られる、心地よさなのだから。
エゴイズムに侵された人間ほど、醜く愚かで ....
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