燭台に突き刺した月を育てる
見ろ
昔燃やしたものがゆっくりと蘇る

こうなる六ヶ月前
舌は正常さについてを繰り返し
そしていつの間にか燃える事なくただ焦げていった

深い森を想う
舌 ....
 母が私の靴をはいて出てしまった。
『せちがらい世の中です。どうか探さないでください』
 朝起きると母の書き置きがあった。あまりにも淡白なセンテンスだった。私は泣きながらトーストをかじり、泣きなが ....
ぽにょぽにょ
弛んだ
腹の肉

ギュギュッと
ベルトを
締める。

不思議な御伽の世界
走り出して止らない
おねえちゃん〜待ってー!

無視をして
拒否して
逃げ出して
 ....
古来から、憎い相手に呪術をかける一大メジャーといえば、『丑の刻参り(うしのこくまいり)』

毎晩 毎晩 真夜中 丑の刻
白装束に身を包み、髪を乱し、黒くした歯に櫛をくわえ、
3本のローソク ....
無口な風に誘われて

ろんど

昔誰かいたの
追憶の匂いがする


じっと見つめたまま

ゆらゆらと胡蝶が舞います

広い世界とはうらはらに

わたし
暢気なお庭で遊 ....
冷蔵庫のなかで安いメロンを抱えています

やわらかくなるまで

実は新鮮な果物が食べれないのです

くしゃみが出てくればそろそろ短い夜も終わり

熟睡の季節に
あなたのこと ....
優しさで、



黒ずんだキレイなキレイな
優しさでさあ


僕の心臓、さあ一思いに。







君にはできっこないよ、




君は優しさなんて ....
息が詰まるほどの
狭苦しい都心のバーで
ビートルズを延々と
聞き流しながら
炭酸で割った
スピリッツを飲む

気心の知れた
大学からの友人と3人

「疲れたね」
「煤けたね」
 ....
昔 うちの父さんは
カレーライスにソースをかけて
スプーンをグラスに突っ込んで
上から下までぐるぐる混ぜて
それはそれはおいしそうに頬張っていた

ある日 それを友達に
なにげなく話した ....
「ばかものよ!」

なんて言い切れるなら良いのだけどね

「もしかして」

そんな枕ことばで思いの丈をごまかしたり
まるで何事も無かったかのように
飼いはじめたばかりの小鳥の世話を焼い ....
 
 
鳩時計が次々と子どもを産む
子どもたちは皿になる
皿がとぐろを巻いているので
妻も娘もそれはヘビだと言う

ヘビなら料理など
のせられるはずもないのに
やはりとぐろを巻いてい ....
ただいま と思いながら両手を下に広げる
林檎畑は収穫のための作業で忙しい
陽があたるように実の回りの葉を取るため
晴天の日曜日 実家に帰る

草を分ける土の道 人の歩いた道
風にそれる 緑 ....
見つめている
僕は
どこから来て
何を残し
どこへゆくのでしょう

ほんとうは
みっちゃんと暮らしたかった
なんて
僕が
永遠に眠るとき
なつかしく
思うのでしょうか
デッサンをする

かりかりかりかりかりかり・・・・・・         ・・・・・・ごしごしごしごしごしごしごし

嫌いなあの子の声がする

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガ ....
昔の自分は忘れた頃に

薄っぺらい所から

ひょっこり顔を出して

やさしく今のわたしを

いましめてくれる
 
 
イヤホンの中に空が広がっている
入道雲にふと船が座礁した
そのような音が聞こえる
深夜、そして、私
 
途方にくれる船長のポケットの中から出てくる
いつの間にかなくしてしまった ....
どれぐらい悲しいの?
朝日がきく
私はなにも言えなくなってうつむく
夜に忘れてきた
なんていいわけをして

昨日のページ/かきかけの
破った
どうして?
朝がきいた  ....
苦い思い出を語れというのならその昔
廃材置き場になっていた広い空き地の泥水路に丸太の橋が架かっていた 。
小学校から帰ると幼なじみの僕とK君はイタチのようにそこの盛り土に上がっては秘密基地 ....
涼しくなったらさ
秋になったら
河原の芒が風に泣く前に
月が細り始める前に
右手を掘り出しに行こう
あれはまだ絵筆を握っている
才能はないんだ
カンバスの絵はみんなカッターナイフで
裂 ....
一瞬でさらってくれたひとあふれ出すには少し遠い輪郭


背伸びしたささやか過ぎる罪のせい おとなになるを経験している


すきすきの思い出ぜんぶ消えてゆけきらいきらいが本当 ....
「人を否定してはいけない。」
「でもしかは言わない。」と
昔の上司が言っていた。
今分かった。
相手の言葉を繰り返す事を
「〜なんだね。」
「〜そう言う気がするんだ。」
やんわりと言う。 ....
{引用= この鬱蒼たる森はかつて宮殿であった。腐葉土の堆積と地下茎の絡合に阻まれて遺構とて目に立たないが、ここから真北へ直進すると、やがて行き当たる巨きな樫の根方に井戸跡がある。崩れた石積を覗き込めば .... ひとつずつ気づいてゆきたい 気働き 99円ショップは恐ろしい。
800円も持っていれば、
週末分の食料はじゅうぶんに買える。
じゃがいも一袋104円(税込み)。
パスタも300gで104円。
トマトの缶詰。
餃子18個。 ....
宴もたけなわをぬけだした
ネオン、信号さんも律儀だね
女子のきらびやかで背中を見せるファッション多し
なんてまやかしな

挨拶もそこそこ
引き出物は右手
キマってみえるだろ

あなた ....
辺境を目指して隊商は
何も遮蔽物の無い太陽の炎の先を歩く
必要以上に熱い砂の上を
ただひたすら駱駝とともに
テクテクのテクテクのてくてく
歩いて歩いて歩いて歩いた

目的地はバスラ
ロ ....
ここには道があって
歩いてる人もいれば
休んでる人もいる
なかには走って追い抜く人も

それぞれがそれぞれのやり方で
この道を進んでいる

もし共に進む相棒が見つかれば
こんな幸せな ....
良い詩なんてどこにもないね
うん、ないね
それでいいんだよ
うん、それでいいんだよ
だって私たちは無名だもの
うん、無名だもの
きれいな詩もあるけどスルーだね
うん、きれいだけどスルーだ ....
(私はいつも仰向けで寝入り
 決まって仰向けで目を覚ます)

その日天井のしみは、妹のクラスメイトの顔だった
昼下がりに学校を早引けしたきり妹は姿をくらました

(私はいつも仰向けで寝入り ....
セブンイレブンに買い物に出る
夜の旧国道はひっそりとして
思い出したように車が行き交うだけ

秋の虫がてんでに声を競う
聞こえてくるのはそればかり
淡い闇を纏う街を見ていると
何だか現実 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10445)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
静物画- テシノ自由詩110-10-6
母の靴、私の靴- 豊島ケイ ...散文(批評 ...18*10-10-6
魚の子- ペポパン ...自由詩5*10-10-5
『丑の刻参り』は_もう古い!_最近流行の呪いをかける方法_- 北大路京 ...自由詩12*10-10-5
幻窓- アラガイ ...携帯写真+ ...7*10-10-5
安いメロン- アラガイ ...自由詩2*10-10-5
よろしくおねがいします- サワメ自由詩210-10-5
狭苦しいバー- 真島正人自由詩3*10-10-5
カレーライス- 鵜飼千代 ...自由詩20*10-10-4
陽だまりのひと- 恋月 ぴ ...自由詩27+*10-10-4
とぐろ- たもつ自由詩410-10-4
生まれる所- 砂木自由詩17+*10-10-3
昨日)今日)明日- アラガイ ...携帯写真+ ...2*10-10-3
鉛筆・練り消し・カッター- くろきた自由詩310-10-3
日記- くろきた自由詩310-10-3
イヤホン- たもつ自由詩710-10-3
夜が終われば- 朧月自由詩310-10-3
遊石は語らず- アラガイ ...自由詩3*10-10-3
此岸- salco自由詩7*10-10-3
幾度もの終わり- 苅田由枝短歌6*10-10-2
あんたあの娘の何なのさ!- ペポパン ...自由詩4*10-10-2
Queeen- salco散文(批評 ...2+*10-10-2
地味だけど- 佐和川柳410-10-2
10月最初の女- はだいろ自由詩610-10-2
コンビニで値踏み- 乾 加津 ...自由詩6*10-10-2
隊商1ー躊躇- ……とあ ...自由詩7*10-10-2
地球の歩き方- うずら豆自由詩5*10-10-2
みんないっしょでみんないい- 西日 茜自由詩6*10-10-2
しみ- 豊島ケイ ...自由詩17*10-10-2
故郷を見失って久しくて- kauz ...自由詩8*10-10-2

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