遠くばかり見てるね。

秋の夜空はとても澄んでいて
僕の焦点の合わない目でも
うっすらと星が見える

遠くばかり見て歩いてたら
石に蹴つまづいた
気付くと
隣にいたはずの君がいなかっ ....
戻るものなのだと 思っていた
         想っていた
         想ってきた
   そこに   いた


  90゜ 歩きだして
 180゜ 振り返って
 270゜ 見失っ ....
左手くすりゆび
おじいさんとおばあさん
とれない なんごう
思い出をかたる

いいこにしてるのに
いやなことばっかり
かみさまは宅録に夢中
ビートルズのカバーに夢中
 ....
昌平橋から万世橋へ
川面に揺れる提灯の
その先にある柳橋
ゆらりゆらゆら秋の宵

ガード下には赤提灯
ほろ酔い加減のカラスが数羽
家に帰らず蜷局(くだ)を巻き
その先にある止まり木に
 ....
レンズ越しに見える葬列
蛙の鳴き声に包まれて

猫背のわたしは
足跡のない欠けた部屋にいる
栗の木が窓の方へ手をのばして握手を求めるけど
押し出してくる風のせいにして逃げ出した

さっ ....
 
君の心はシャボン玉のように

フワフワ飛んでは パチンと消える

僕が君を守ろうと

そっとのばした この手のひらで

君の心を壊してしまう

どんな優しく包もうと

パチンと消える 虹色の ....
右手には紺のカバン
僕の大事な持ち物を
詰めていつも持ち歩く

左手には君の手
僕の大切な人の命を
握りながら練り歩く

気温は徐々に下がり
町に雨が降ってくる
左手は傘に変わり
 ....
どれだけ
つまらぬ嘘を聞いたら
あなたを嫌いになれますか
さびしがり屋の
つよがりをみせに やってくる
そんなあなたを
待ちくたびれ

生きていれば
いいこともあるさって
一緒 ....
 あ、

鈴虫が鳴いているぞ

 あ、

夜空には、まんまる。――お月様だ

 あ、

庭の草むらが揺れた

 あ、

眼の光る、狸が一匹。

 あう、

あぐらを ....
海原を望める楼閣から
富士を眺めていたその人は
貴人の家宰だった。
相模の山中の湯屋で
騙し討ちにあって
死んでしまった。

楼閣から海原を眺め
歌でも詠んでは酒を飲み
富士を望んで ....
遠ざかっていく
7号線は直線
夜道の逃亡には
最短距離

妻が遠ざかる
我が子が遠ざかる

僕は何から逃げたいのか
流れるラブホテル群から
静まる暗い森から

明るくなってイン ....
のびやかな風の指先が
大地のたてがみを
慈しむように撫でつけると

さわさわと歓声をあげて
きんいろのうねりが
遥かな山の麓まで駈けていく

約束は果たされた

澱みない自然の ....
 

過去の自分に 縛られて

身動き出来ない 時もある


過去の自分を 消したくて

嘘を重ねた 時もある


過去の自分が 虚しくて

殻に籠った 時もある



そんな過去でも 僕 ....
かならず 
抜け出してみせる
それが
やすぼったい紙ひこうだろうと
この手で とばすだけ
歯をくいしばって立ちすくんでいた
こんな街から それしかなかった
脱出/逃亡/降参/妥協…
 ....
君は彼女じゃない

そう自分にいいきかせても
彼女の欠片を
そこかしこに見つけてしまう

喜んだ顔とか
ふとした仕草とか

そんなことから
7,8年前の
ほろ苦い思い出が甦る
 ....
普段のわたしは
ほとんど笑わない 笑えない
そんな自分に気づいて久しい

だが!
好きなお酒が入ると変!

楽しい。
何がなんでも楽しくなる

耳に痛い言葉でもスルーできてしまう
 ....
あのね

とりあえず声に出してみた
答えなんかでた訳じゃ無いし
そんなものはなから無かったりする

えっとさぁ

次のことば続かなくて
それでも携帯の画面へ逃げ込むのだけはぐっと堪え ....
オムレツ

謎のオムレツ
僕は、謎の・・・なぞの
オムレツの唄をうたった

なぞのオムレツ
僕は、たしかに
昨日、うたったオムレツの唄

なぞのオムレツ
僕は、何時かの
スーパ ....
開けてしまった
くるしい

蓄積したさまざまな理不尽は
皮膚の表面から放出されることなく反射する
何度も
何度も
尾鰭が付いて膨らんでいく
出口を忘れてしまう
体内を回り続ける

 ....
 流れにあらがい
     生きていた頃が、ありました
       いつもいつまでも
    淀み 聞かされた
 乳房の谷に湧き出る 
哀瀬の流れの
   さだまらなかった

  ....
地下鉄は地上よりは涼しかった

青信号を手を挙げて渡る小学生を見て

まだまだ捨てたもんじゃないと一人で頷いた

混ざらない綺麗な夢を見たいな

明らかに時間切れだけど

必死でし ....


風ふーふーふーふー風ふーふーふーふー風来坊

風ふうふうふうふう風ふうふうふうふう風来坊

風ふーふーふー風ふーふーふー

風と一緒に駆け抜ける
道全体を駆け抜ける
風と一緒 ....
伝えたくて
伝え切れないもの

捨てたくて
捨て切れないもの

慌てふためいて
掴み損ねたもの

握り締め過ぎて
壊してしまったもの

煩わしいものたちを
もう一度抱き寄 ....
髪にふれる
みしらぬ風の 秋

始まりは、いつものたおやかに

あるかなしかの ボレロのよう

音符さえもなぞれぬ 穏やかな

休止符だらけの

ゆるやかに ながれくる空 
 ....
「昭和三七年竣工」と
定礎された橋のたもとで
その地蔵は天竜川の下流
南に向かい祈っていた

昭和三六年を生き抜いた者も
昭和三六年を言い聞かされた者も
当たり前のように裳を換え
水と ....
泉屋のクッキー缶の中に
アルバムに入れていない古い写真が一枚
モノクロームの色あせた写真には
小さな自分と親父が写っている。

庭の小さな葡萄棚の下
ふざけているのか本気なのか
親父に髪 ....
つばくろ婦人

どんとして湖の彼方に霞たる三上山には青い空なり

つばくろが飼われておれり訪ないし妻と吾との友の家には

駅近く十階建のビルの中マンションに住むつばくろ婦人
窓の外はもう暗く 
冷たい風が吹き荒れている
シンと静まり返ったこの部屋で 
ベッドに横たわり
ぼんやりと月を眺めていた

君がくれたあの言葉を思い出す

 離れていてもこころはいつも ....
いつもの愛想笑いと下手な芝居
こころ無い言葉に 隠された真実

こころには虚しさだけが通り過ぎ
後から不安と孤独が一気に込み上げる

疲れ果て 私はベッドに倒れこんだ


 大丈夫・ ....
ブルーレットおくだけが落とす
ブルーレットみたいな色の汚れが
必死にこびりついている
待っている次の人が
お母さんも含まれている列
お父さんも含まれている列

お母さんにたく ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10500)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かすむ星々- within自由詩10*09-9-25
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昌平坂から- ……とあ ...自由詩11*09-9-25
火葬- 佐藤章子自由詩709-9-25
‐シャボン玉‐- ‐弘‐自由詩1109-9-25
右手- 葛西曹達自由詩409-9-25
naked_lie/嘘- 月乃助自由詩16*09-9-25
あ、- atsuchan69自由詩19*09-9-25
江戸の楼閣ーすけきよのこー- ……とあ ...自由詩9*09-9-23
インターチェンジ- snowworks自由詩109-9-23
実り- nonya自由詩6*09-9-23
‐夜明け‐- ‐弘‐携帯写真+ ...1109-9-23
黎明/Airport_limousin- 月乃助自由詩4*09-9-23
君に似た人- kauz ...自由詩8*09-9-22
楽しい酔っ払い- 森の猫自由詩5*09-9-22
気付かされたひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*09-9-22
オムレツ- 生田 稔自由詩409-9-22
はこ- 伊織自由詩509-9-22
「珊瑚」- 月乃助自由詩7*09-9-22
サグラダファミリアにぶつかって- こめ自由詩14+09-9-21
風来坊- ……とあ ...自由詩8*09-9-21
もうひとつの理由- nonya自由詩18*09-9-21
Zigeunerweisen/秋空日和- 月乃助自由詩7*09-9-21
三六水害- 西天 龍自由詩3*09-9-21
ハーフサイズカメラ- ……とあ ...自由詩12*09-9-20
つばくろ婦人- 生田 稔短歌109-9-20
夢で逢えたら- AIRINN自由詩309-9-20
夢と現実- AIRINN自由詩109-9-20
お父さん- ともちゃ ...自由詩809-9-20

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