燃え尽きたように思われた
フユナ



ふと
雲に隠れたオリオンの

それは
燃え尽きたように思われた



濃い
紅茶に落ちた
黒砂糖
それは
溶け尽きたように思われた


あなたが
発していた言葉
それは
聞き尽きたように思われていた
知り尽きたように思われていた


そして
錐のように
冬場に立つわたし


星と黒砂糖と
あなたとわたし
眺め尽きたように思われた
この町のこの夜の、この景色








未詩・独白 燃え尽きたように思われた Copyright フユナ 2005-12-01 02:59:54
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