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果てしなく続く乾いた砂地が
太陽の熱で温められ
そこに幻の水が出現するように

終わりなく続く乾いた心が
生きたいという気持で温められ
そこに幻の言葉が出現する

私の詩とは
そんな ....
もはやこの世界は荒廃していて
私だけが正しいのだと
私が世界を正しく導くのだと
そんな狂い方をして
私は少年兵団を結成します

何百人もの美しい少年たちを
戦場に向かって行進させます
 ....
あんな色の
月の光に照らされては
わたしたち
色彩を失っていくばかりの
ようですね

あんな色の
夜空に月を浮かべられては
わたしたち
月以外にお友達が
いないみたいですね

 ....
無残にも
切り離されてしまった私達が
無意識に吐き散らした
ため息の中

そこに燃え残りの灰があり
それは空を覆って
雨となり落ちるのです

だからここに降る雨は
川を汚してしまい ....
私は時々
雑踏の中へと
足を運びます

人々の声と
足音と
それらのざわめきから
あなたのささやきが
生まれてくるようで

太陽の熱で
大地から水蒸気が昇り
その粒は集まって雲 ....
今日もまた
あなたのいない夜が来て
私の裸体に
常夜灯が点々と灯ります

あなたの吹きかける息だけが
ランプの中で揺れている
赤い炎を消すことが
できるのです

一つ一つ
あなた ....
私とあなたが
星砂の浜辺を歩きます

くりかえし
打ち寄せる波は
過去から未来へと
永く続いている
時の呼吸です

波に乗せられて
次々と浜辺に
打ち上げられる
星の形をした砂 ....
あなたに出逢ってから
私は雪原となっていきます

本当の私は
もうどこかに埋もれてしまって
私はただの一面
白く変わっていくのです

あなたの目にも
私は何の色彩も持っていない
存 ....
あなたに愛される
蝶のようには
なれなかった日

私は一匹の蛾となって
その燐粉は七色に
辺りに飛び散るのです

私の周りには虹ができ
私は私の毒に
やられてしまう

あなたは ....
大切にしていた小鳩を
私がそっと取り上げて
早く大きくなりなさいと
あなたの耳に囁きかける

男の子なら
強い猟師になるべきだと
お父様もおっしゃいました
お父様は自由に空を駆け回る
 ....
海はどこ?
と言いながら
あなたの中で果ててゆく

海が見たい
と言いながら
あなたの中で消えてゆく

海に行くわ
と言いながら
あなたの中で力尽く

優しい光の街灯が
石の ....
一人の少年の出現に
森はざわめき始めた

樹々に宿る精たちが
その瑞々しい肌を巡って
争うこととなる

乳房のような
臀部のような
熟した果実をふくらませ
森は目覚めに入った

 ....
一人でいる寒い夜は
温かいミルクを飲みます

スプーンで雫を落とすと
ミルククラウンができるのですが
それがあまりに一瞬のことなので
私には何も見えません

あなたがそこに
いれくれ ....
外の風に吹かれて
眠る夜はいいものですね
遠く夜汽車の音を
聞きながら

私は線路に耳を当て
旅立っていく汽車の音が
消えるまで
いつまでも聞いている
そんな姿を
まどろみの中 ....
千波 一也さんの三条麗菜さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蜃気楼- 三条麗菜自由詩12*07-4-18
少年兵たち- 三条麗菜自由詩15*07-3-12
海辺の夜- 三条麗菜自由詩12*07-3-2
汚れた川に- 三条麗菜自由詩11*07-2-14
ささやき- 三条麗菜自由詩17*07-1-12
常夜灯- 三条麗菜自由詩16*06-12-21
星砂- 三条麗菜自由詩17*06-12-14
雪原- 三条麗菜自由詩10*06-12-5
虹のドクガ- 三条麗菜自由詩15*06-11-29
アドニスの小鳩- 三条麗菜自由詩13*06-11-21
海は近い- 三条麗菜自由詩12*06-11-18
森の目覚め- 三条麗菜自由詩7*06-11-14
ミルククラウン- 三条麗菜自由詩12*06-11-11
鉄の時代- 三条麗菜自由詩10*06-11-7

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