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曇天あたまで
頂いて
日一日また
いたずらに
この世にはまだ
居足りない
先ゆき最期まで
至りたい
言葉のはざまで
抱かれて
まぼろしあ ....
しなしなと
深夜のラジオが
ひなびて曲を鳴き奏でる
くるくる風括る
晩秋は
始めとも終わりともなく
じりじり
砂を嚙む
ときの流れのとどこおり
いつ ....
見てみて
聞いて
嗅ぎ
舐め
さわる
テトテト
歩いて
来て
去り
かえる
みるみる
満ちて
勝ち
咲き
ほこる
手と手と
合わせ
実は
落ち
....
畑一面
麦の穂の
揺れるこがねの
波がしら
砂利道ごろごろ
足の裏
歩くリズムに
のるこころ
生きとし生ける
ものたちの
さざめきうごめき
満ちあふれ
青空 ....
いつか天を
指差して
立ち上がれる日を
待っている
この世のうねりに
波乗り遊び
飲み込まれることの
ないように
持てるものは
何もないけど
この身ひとつで
体当 ....
菜の花の咲く
野の道よ
橋の高みより
見る魚影
名の無き者の
乗る風よ
端の深みへと
身の射影
空気はたたずみ
見渡すかぎり
のっぺらぼう
勇気は ....
遠くの山が
見える日は
空気も澄んで
はりつめる
景色を切り取る
窓の枠
部屋の暗がり
差す光
窓の向こうへ
踏み出せば
額縁のない
風景画
溶 ....
禁忌だ
書かれてはならないフレーズだ
書かれることによって瞬間に
なんと矮小化するんだ
猥褻だ
文字で無く
生成する物、聞こえぬ音
秘密の力だ、力が
真空のような宙に流れる ....
こんな世界で
生きていて
どんな世界が
待ってるか
違う世界にいながら
同じものを見る
同じ世界にいながら
違うものを見る
世界はあまたの
パラレルワールド
....
西日に向かって
歩いてく
まぶしい光に
眼を伏せる
道の上に
日の残像
進むゆくさき
人しれず
明日が背後から
やってくる
肩をたたかれ
振り返る ....
ちりちりと葉の群れ走る
葉先の鋭角
もろもろの枝らの骨格
根を育む土の匂い
チクタクと刻む
時は頭脳の産物
はらはらと落ちるもの
地へと消えゆく
眼を洗うかのよう
澄む空 ....
光がないから
影もない
のっぺらぼうの空気の
暗闇
夜の住人の
かわいた息
脳天のおくを這う
黒い質感
夜のからだを
闇にあずけて
優しさと厳しさが
混交する
....
つんと重い土の匂い
くっきりと黄色い
ガザニアの花
が目にとびこむと
くらくらまわる
からだのうら側
脳天のおくに
かゆみのような
眠けをもちつつ
乖離してしまった
うちと ....
末期の日まで
夢を見よう
永遠につづく
時空を想って
末期の日まで
考えよう
次なる世への
不安と幻想
来し方行く末
めぐる世もまた
生死あり
末の世ひと夜
め ....
僕はラット
科学とやらに
利用され
数字になって
グラフになって
それでも名も無く
ひとつのすてごま
モノを扱うヒトの手
神の手
ヒトでもモノでも
ない命として
ガラス箱 ....
うららかな春の日は
たおやかに花も咲く
吹く風に窓辺はふくらみ
まどろみをさます冷ややかさ
夢見るような空気の揺らぎ
闇をもはらむ光にあふれる
沈黙が
しなやかに這うようで
....
地球はどんどん
狭くなる
ジェット機
ネット
緩む境界
宇宙はどんどん
広くなる
ビッグバン
暗黒物質
ひずみと膨張
創造主の
想像は
どこにいくか
そもそも創造 ....
なにも
見えなくなったとき
おどらされるのは
ごめんだから
自分の眼で見て
自分の脳で考え鍛えよう
鍛えたすえに
自分の脳さえ
信じられなくなったら
きっとそれが ....
時空が虚構であることを
何故僕たちが知らなければならなかったか
知らぬことが一つの特権でもあったのに
夢の跡をたどり
確かめられるものの
すべてを消し去るために確かめる
片々の ....
母さんが力強く呻いた
父さんは喜びともつかぬ
情けない声をあげた
そしてぼくは出てきたのだ
危険な
しかもおそろしく不条理な世界へ
ぼくははげしく泣いた
丸裸のまま
もはや
....
何故に君は
空を見る?
孤高を気取って
窓辺に立つ?
何故に君は
逃避する?
逃げ道さえなく
迷ってる?
何故に君は
うたを書く?
生産性なき
駄文つらねる?
....
月がのぼっている
星がまたたいている
こんな僕らの夜に
産ぶ声が聞こえる
こんな夜に生まれる
抽象画
バラード
星座
ジンのカクテル
こんな夜に
僕らは起きてる
....
式もひととおり終わり
厳粛な空気も抜けて
片付け始められた斎場の一隅では
親戚連中がくつろいでおしゃべりしているところで
ちょうど叔母さんが
うちのおじいさんがガンで死ん ....
思考推考
考え抜いてる酩酊状態
それでもやはり
風は吹く
無為無意味
価値無き生の営み
それでもやはり
風は吹く
かわいた風吹け
心を濡らす
抒情はいらない
野わ ....
薄紫の
花を
目が食べ
目覚めたとき
その直後も
草を食むように
咀嚼しつづける
夢見の歯車
ふと遠い日のすももの果実
熟れて柔らかに割れ
したたって染みる
濃い赤紫 ....
雨が降る
雨落ちる
暗い空から
水落ちる
見ず聞こえる
見ずに聞く
言葉の嵐
こころの声
越えてゆく
越える山
からだ使って
山のぼる
病んでいる
悩んでいる ....
暗くてもいいのだ
でも弱々しくてはいけない
偽善でもいいのだ
でも善の無力さはいけない
冷たくてもいいのだ
でもぬるま湯じゃいけない
信じてみてもいいのだ
でも批評眼をなくしてはいけ ....
眠りからとけると
部屋はあいかわらず
自分色に汚れた壁床
今日こそ外へ
世界を捉えにゆこう
風に晒されにゆこう
くるまるシーツをはがし
自己臭に鈍った嗅覚でさえ
感じる匂い ....
風ふくらんで
煌めき差す日
川面なみ立ち
岸辺に寄する
空気の曲線
身を包み
雲も宙(そら)も
皆まるみをおびる
この世これきり
散る花弁
越しゆく季節の
....
salcoさんのシホ.Nさんおすすめリスト
(29)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
天まで
-
シホ.N
自由詩
3
13-11-29
波長
-
シホ.N
自由詩
4*
13-11-12
実
-
シホ.N
自由詩
3
13-8-19
麦秋
-
シホ.N
自由詩
3
13-5-27
天を指差して
-
シホ.N
自由詩
4
13-5-13
名の無き者
-
シホ.N
自由詩
3
13-4-17
風景
-
シホ.N
自由詩
5
13-2-25
力の沈黙
-
シホ.N
自由詩
3
13-2-20
いつかどこかで
-
シホ.N
自由詩
3
12-12-30
西日
-
シホ.N
自由詩
8
12-11-19
紅葉
-
シホ.N
自由詩
2
12-10-22
夜に住む人
-
シホ.N
自由詩
4*
12-9-25
泉のふち
-
シホ.N
自由詩
5*
12-9-16
末法思想
-
シホ.N
自由詩
3
12-9-3
ラット
-
シホ.N
自由詩
2
12-7-30
春
-
シホ.N
自由詩
4
12-4-18
創世
-
シホ.N
自由詩
2
12-3-25
懐疑論
-
シホ.N
自由詩
4
12-3-13
触角
-
シホ.N
自由詩
3+
12-1-9
世界へ
-
シホ.N
自由詩
4
11-11-8
何故に
-
シホ.N
自由詩
3
11-10-27
こんな夜に
-
シホ.N
自由詩
2
11-7-16
とむらいの逸話
-
シホ.N
自由詩
4
11-6-27
風吹け
-
シホ.N
自由詩
3
11-6-24
目覚めの鮮度
-
シホ.N
自由詩
6
11-6-1
雨あるがまま
-
シホ.N
自由詩
3
11-5-28
夜明け
-
シホ.N
自由詩
4
11-5-25
道を歩いて
-
シホ.N
自由詩
4
11-5-3
四月の四行四連詩
-
シホ.N
自由詩
3
11-4-22
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