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ぼくたちの見たこともない色って想像できる? おやすみなさい

同時に寝る

こんな奇跡的な幸福

かさねられることが

また幸福だ

おやすみなさい


同時

ふたり

ふたりだけ

同時

ふとんが ....
幸福とはこういうことを言うのだろう

幸福とは

幸福のようなものが

重ねられてゆくことを言うのだろう


叔父夫婦は熱心なキリスト者だった

はじめてのクリスマスの日

 ....
バックパックしてた頃の話だ

小屋みたいなバス停だった

そのバス停にはとうとうバスが来なかった

あたりは畑で夜は誰もいなくなった

月明かりで視界は良好だった

平安時代ってこ ....
今朝

息子を起こすと

たんぽぽの詩を書いている夢を見ていたのだと言う

息子はつめたい目をして宙をにらんでいる

どんな詩だったのかは思い出せないのか

それとも説明するのがめ ....
虫が一生懸命鳴いている

それが息切れしたのか止む

ちがう虫がたどたどしく鳴き始める

少し静かになっている


虫たちの声が星のようだ

あなたのことを考えながら

そん ....
きょうそとは

キンモクセイの匂いしている

それだけが湿気のように


こすれあう肌が

お花屋さんの冷蔵室の匂いだ

植物みたいな悲しみに

ふたりはじゃれあい

た ....
あのころのぼくをときどき思い出す

お寺で不動明王をみた

石でできたお不動さんだった

こわい顔というより

こっけいなほど醜い顔をしたお不動さんだった

つぎの日図工のじかんに ....
なんとなく突発的なことをいわれて

あの日も遠ざけられた

七年まえの夏だった

ぼくはあの頃よりつよくなった

それでも失言したり

気持ちが暴れないようにするには

時間が ....
気持ちをコントロールできなくて

ぼくらはおかしくなるのではない

気持ちをコントロールしようとして

ぼくらはおかしくなってしまうのだ


いま喫茶店をでた

のこり少ない珈琲 ....
おとなになればみんなケチになる

だからおれはケチではないおとなになった

だから

こころをゆるしあえるのはケチではないひとたちだ

ケチなおとなとはけっきょくわかれ

ケチでは ....
あなたを俯瞰している

数百キロ離れた高速道路のうえから

日差しだ

寝息だ

静謐だ

寝巻だ

匂いだ

体温だ

掬いとる

なめてみる

髪の毛と肉と ....
空はあたらしくてあかるかった

すがすがしくって淡くって

ほのぼのとしてあたたかだった

あなたの匂いがとけていた


まんなかにつらなる街路樹が

もこもこと夕日を浴びていた ....
もうすぐ桜が咲こうとしている

もうすぐ梅が散ろうとしている

木蓮が音をたてようとしている

花が街道を染めようとしている

自然は柔らかく生ききっている

希望にゆるがず生きき ....
モーツァルトのレクイエムはモーツァルトっぽくない

湧きあがる足跡がきえてゆく

最初からあった宇宙を突然さしだす

そんなモーツァルトっぽさが

レクイエムでは

モーツァルトの ....
雲ひとつなかった

青い空に

裸の木々の先端たちが

根のようにのびていた


空を吸って根を地球にのばしてゆく

地球という孤島に、空という孤独に、


雲ひとつなかっ ....
たましいのかけらになったって

いつもいつまでもいまも

あなたのそばにいる

ふあんもかなしみもない

ハッピーエンドに

ふたりしてかならずゆけるから


十年まえ

 ....
みんなごめんね

おれしあわせになる






春の切実

夏の切実

秋の切実

冬の切実






宇宙のものまね

なんのものまね

もの ....
面白いことを言うと部長はわらっていた

目をとじたままわらっていた

腹水がベッドのしたに溜まっていた

なにかの拍子に一部が床にこぼれていた

それはあざやかな黄色だった

ダン ....
ジョナサンの光のなかで

ドリンクバーでリズムをつくった

客たちの喧騒に背を向けながら

しっかりと勉強した

バターソテーをフォークでつまみながら

客の移ろいもたまにたしかめ ....
空が高い

ここは関東平野だ

風のない晴れ

ここは関東平野なのだ

この町をぼくは歩いている

つくばエクスプレスで東京から埼玉へはあっという間・・・・でもなく

駅からタ ....
道を白くさせるていどの雪が

ちいさくすうっと落ちてゆく

あれから16年

あの竹の切り口にも落ちてゆく

それはろうそくの火で瞬くまに乾いた

混乱はやんだ

喪失だけはい ....
海を渡ってやってきた鹿子さんは

真理さんのいとこだ

鹿子さんの瞳は太陽にぬれてて

それは曇りの日でさえそうだった


祈りだけそこに残った

未来はとおくむこう

扇型 ....
おじさんの葬式にいった
もう何年も無沙汰していたおじさんが死んだのだった
ぼくは棋士にはならなかった
おじさんはずっと独身だった

泣けてきた
幸せとはなんだろう
ぼくが決めることではな ....
海にゆく

そいえばふたりでいったことない

ふたりでゆけば

どんなオモシロ見つけるんだろ

そこで焚火したい

おなじ火みつめて

ぬれ新聞紙にくるんだサツマイモ

ア ....
男の歌うファドがながれていた

それを聴きながらヨシミの逡巡を聞いていた

胸が痛いのはヨシミもおんなじだろう

部屋が明るかった

よく効く栄養ドリンクを飲んだあとのようだった

 ....
ねおきのうつろな鼻ごえは

のびやかな甘えたなこえだった

ベランダの空が切り取られていた


空綺麗


部屋がしずけさと懐かしさで冷えていた

ベランダぎわの植物たちがわら ....
ゆきだ

ちぎれた白がわいていた

ゆきだ

白がまかれて舞っていた

ライトのおびに

こつぜんと

宙の秘密がとまっている


ゆきだ

ゆき、ゆきだ

南十 ....
天気予報はあめだったけれど

きょうマイナスイオンの朝焼けだった

雲ひとつないみずみずしい空模様

さりげなく地上と天をむすんでいた

そのまま藍にかわっていた夜にはまるい月

 ....
めぐりながら彼女はじぶんの声を聞いていた

欲しいものはそこにあるのだろうか

ぼくはどきどきしながら周りをうろついた


そこにあるすべてが彼女を祝福していた

それを彼女はたぶん ....
salcoさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(116)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みらい- 吉岡ペペ ...自由詩413-9-16
同時- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-10
クリスマスの思い出- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-12-26
エジプトの木- 吉岡ペペ ...自由詩411-11-25
たんぽぽの詩- 吉岡ペペ ...自由詩1111-10-28
抱かれている- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-26
キンモクセイ- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-9-7
おふどう天使- 吉岡ペペ ...自由詩811-7-26
目に見える世界- 吉岡ペペ ...自由詩611-7-25
寄り添うことだけが重要やねん- 吉岡ペペ ...自由詩611-7-21
道徳- 吉岡ペペ ...自由詩111-7-17
朝の静謐- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-28
命の悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-27
馬鹿どもにも- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-19
レクイエム- 吉岡ペペ ...自由詩211-3-9
地球という孤島、空という孤独- 吉岡ペペ ...自由詩1211-3-5
2月22日午前2時22分22秒- 吉岡ペペ ...自由詩811-2-22
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩411-2-9
大好き- 吉岡ペペ ...自由詩411-2-2
彼女の勉強- 吉岡ペペ ...自由詩111-1-27
関東平野にて- 吉岡ペペ ...自由詩311-1-26
粉雪- 吉岡ペペ ...自由詩1311-1-17
時をゆく- 吉岡ペペ ...自由詩311-1-11
夏の思い出- 吉岡ペペ ...自由詩611-1-10
海にゆく- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-9
音のない洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-5
空綺麗- 吉岡ペペ ...自由詩511-1-2
南の空、ゆき- 吉岡ペペ ...自由詩210-12-25
きょうというひに- 吉岡ペペ ...自由詩410-12-20
祝福- 吉岡ペペ ...自由詩310-12-11

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