すべてのおすすめ
うっとりと金木犀の秋日かな
込み上げる郷愁の念空高し
群れをなす曼珠沙華と青空と
命日に入院 成功祈願 墓参り
開頭術 縫合ホチキスって わたし文集?
もう出来ないね 畑返還 支度に出掛け
{ルビ十歳=ととせ}越え 冬バラ萩を 掘りあげて
故郷の庭 移植するのさ 生命よ続け ....
🌨️
雪模様 左様ならばの鳥と号く
梅林の 振り向き坂へ 港の灯
🌨️
現世の 踏み跡もなし 雪々野
海鏡 雪降るげんろ 魂火の
🌨️
明日消えるはず ....
栗おこわ祝いの膳や敬老日
柿食べて今年の秋よこんにちは
野分晴銀杏拾いの人集う
臭うから踏むのはやめて銀杏の実
避けながら歩くのキツいからいっそ銀杏拾いかな
うろこ雲恋しやしふねき残暑去れ
....
華奢な花 ひらひらひらり 風に揺れ
薄っぺら これからふうと 膨らます
くるんとね 巻きひげ しれっと寄り添って
まだ開けない 緑の袋 ハッピーハッピー
内緒だよ 風船の家 ハートのお猿
競 ....
風光る
目に染む景色
こころ燃ゆ
ひそひそと夜のとばりを辿る
一滴の水を両手で受ける
空仰ぎそっと息吐く
夕暮れの
冷たい雨に
せかされて
ミス蝉の自薦他薦は問いません
瘡蓋を掻いた血の赤秋の蝉
胸奥に
オドロキ襲えば
世界は在る
在る世界
気力の萎えて
色褪せる
魂の
震えは麻痺し
狭間に立つ
狭間に立ち
眺める界は
遠く近く
キズケル ....
目的の店は休業蝉時雨
遺骨の暖かさに涙一滴
救急車のあとをチャルメラが追いかける
水を遣りご機嫌取りや木瓜の花
朧夜を飲み込む猫や塀の上
花の咲くほうへほうへと初デート
花の中いいですかって訊いちゃダメ
君だってわかる長髪花明り
姥桜ボディブローが効いてきた
マドンナを脇役にする桜かな
ふるさとの桜をおもう遠くから
新しい頬紅を買うさくら色
花に似た花かまきりの花くらべ
金太郎飴はどこでも花模様
花冷えにきみのマフラー借りて行く
花という名をつけてみる野 ....
桜まじ面接官の背後より
ため息の缶詰積むや桜の夜
猫の恋あれは影武者だったのか
撃鉄を起こしたままの猫の恋
くしゃくしゃの婚姻届猫の恋
モザイクの入るコメディ猫の恋
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