夜の過ごし方
朧月

悲しむことは
私にとって一番たやすい
同じ列に苦しむもあるけれど
それは
くらべての話しになって
後味もすっきりしない

さめざめと泣いて
シャワーや霧雨みたいに
すずしくなる効用がある

なるようになると
呪文をとなえて
今日をおわる しずかに
それが儀式になってるから
もう
あなたも不思議そうにはみない

なにかきこえたほうが
そりゃいいけど
星だって月だって
無音のままおしゃべりしてるから
私も
私たちも
そうすることにした
夜は
しずかにふける


自由詩 夜の過ごし方 Copyright 朧月 2012-08-26 22:30:48
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