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来る日も来る日も
あなたの永遠は
鳥籠の止まり木につかまって
言葉をまき散らした
毎日まいにち
わたしの永遠は
もそもそと床を這って
散らばった言葉を食べつづけた
あなたは時々
 ....
 
「山林へ」
いつものように山仕事の準備をし山に入る
ふしだらに刈られた草が山道に寝そべり
そこをあわてて蟷螂がのそのそと逃げてゆく
鎌があるからすばしこくない蟷螂は
俺たちと同じだ
 ....
先にあなたから色芽を結びます

空けないことにはわからないから

柄の選択に迷うことになります

わたしが降りてきて

これでからだからはなれてしまう

味覚をもしも言葉で ....
 先生、私たちの昼間が消えていきます。
カレンダーに休日がひとつ、足りないのです。
青と赤の隙間に、数字のいち、が。
時計は、今、だけを、さしたがる、から、痛い。
数字が昨日と明日を覚え ....
視線の爪を切りながら
空を横切るむらさきの溝
曇にも屋根にも放たれる
音より遅い花火たちの粉


うつろな器の重さに驚き
なかのものをこぼしてしまう
姿の無い痺れを ....
拝啓、冷蔵庫様

長い間ご苦労さま
十六年間、寝食を共にした
おまえが逝ってしまい
わたしはとても寂しいよ

突然のお別れだった
何だか、冷えが悪いと思っていたら
冷凍食品が自然解凍 ....
いついつまでに、なになにを

どこどこいって、だれだれと

なぜなぜときき、どうしても

 いつもこうやって生まれる
  いつもこうやって生まれてくる

いついつまでに、なになに ....
壊れたラジオぶら下げて
鼻唄まじりに歩いてく
壊れたラジオは聴こえない
修理もたぶんやってない

探してまわるよ
電波入る場所
見つけたいね
電波入る場所

ノイズ交じりで鼻唄歌え ....
真昼のビルディング!
光があかるく暴くすべてのものを熱として放射し
時刻がリズミカルに告げる難問をその構成で反駁し
太陽の地上への君臨をその巨きさの中に摂り込み
青空が拡散していく ....
先へのばすか
 後にまわすか
  日々の暮らしの行列にあって
他愛のない愚問で
   脳細胞の弛緩をもてあそぶ

遠くで一一九が唸っている
 近くでチンが吠えたてている
  中空からは ....
まだ若い老人であったころ
同僚と紅葉の山麓へドライブ旅行にでかけた
秋空のもと 静かな集落を抜けるとき
前方遙かに 背をかがめた人が横切るのを見た
同僚はスピードをやや落として言う
「老人は ....
不惑など疾うに過ぎた初老の男にとって
忘れ物に気付いたことは
捜し出すべきものが
茫漠たるサハラやゴビの砂粒の中に埋もれた
小さなダイヤモンドの様に思えた

とりあえず砂漠をイメージしてみ ....
顔(ガン)                流星
                      流血
  直情が滑る              硫酸
   乾いた血球を             流星 ....
息もないコールド・スリープの午後
艶かしい女の身体と
ゴキゲンな薬の夢
乾いて
ひび割れた皮膚の上で
上がり始めた熱が止めをさす


きみの手のひらの中、も ....
都市計画は順調に推移している。雨降りの数は規定に収まった。
君たちは小麦のことを心配しなくてもいい。
好きな天気を書けと問われて
君は曇り空だ。
都市計画は順調に推移している。
水位は規定の ....
忘れ物をした
こんな歳になって
そう気付いた

忘れてしまった
像は
砂漠の陰影

丘の影

陰に目を凝らして
木も見えず森も見ず

紋切り型さえ形も結ばない

砂漠は砂 ....
 
あなたは、今もあなたで

わたしは、今もわたしで

それでいいんだけどね、でもなんだか、なんだかね


 
祭り太鼓の音があちこちの集落から
田面に流れ出すと
こどもたちたちは宿題も魚取りもすっかり忘れて
祭半纏をはおって祭宿に駆けつけ 
出迎える獅子頭を連れ出して
集落内を練り歩く 

ぼく ....
顔に張り付く髪の毛を
うっとおしげにかきあげるあなた
その横顔に見とれ
私が霧ならば良いのにと
思う

その霧ならば
うっとおしげにされても
あなたに影響を与えられる存在でいれられる
 ....
涙が滴り落ちた先には
絢爛たる辻が花の文様
涙と文様が醸し出す
融合は偶然の成す技

今にも落下しそうな
涙は ほほで弧を描き
柔肌から離れた途端に
滴と化し宙を突き抜ける

まつ ....
いつからだろうか
シフォンのりぼんを結ばなくなったのは


蜜を孕んだくちびるに
群がる阿呆鳥のざわめき

何もかもが繊細でやわらかい色彩で出来ていた

荒れ狂う波の喧騒
いっとき ....
都心を射ぬく沈黙のバスを執拗に尾行する
半分にすり減った横顔のまま

ビルの狭間にこうこうと深く冴え渡る闇の遠くで
連動する疲弊の連鎖に眉を震わせ

容赦なく目に斬り付ける
横殴りの光の ....
いま目の前を上り列車がひとつ通過いたしまして、さてさてお集まりの皆々様よ、おんなののろいをみたいとお集まりで、おんなのなみだをみたいとお集まりで、ついでに死ぬおんなや殺すおんな、蛇やら龍やら見せましょ .... 嫌い、っていうと
とうめいなこざかなが
わらわら 集まって
そこに
かすかな波を生じる

なんだろうこんな不安は

好き、っていうと
ちいさなひなげしが
いっせいに帆を上げて
あ ....
一瞬で
りんごもにんじんも正論も砕かれ攪拌されてどろどろのジュースになるみたいな
彼女だけの鋭いミキサーのすいっちは日常のいたるところで押されるのだった

あるいは一瞬で
女子なのにおおかみ ....
盤面に行儀良く並んだ歩兵
敵の攻撃を真っ先に受け将を守る
時には味方にも無視され
時には邪魔もの扱いされる歩兵
敵陣深く突入して将となるも
あっさり討ち死に
そして 次には
味方だった将 ....
オレの歌がカラス避けCDにされている ついつい、
人を殺したくなるので、
伸ばした黒髪で、
十本の指を縛りつけ、

あの街角には、森の声、
花の咲かない街では、
ささやかな、比喩を分け合う、
蝶々たちの、いじらしさ

 ....
木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
(あを。あを。あを。彼らを)
(僕らとは呼びたくない。海を見た事の無い僕)
(たったさっきまでひらがなを綴っていた。)
(塩水を海水と呼びたくもなる。瓶が卓上に敷く陽光の)
(シートの下に掌を ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
永遠- アンテ自由詩315-5-9
山林の詩- 山人自由詩7*15-5-9
空箱(格言詩)- アラガイ ...自由詩7*15-5-9
花________陸が海に消えるまで。- 為平 澪自由詩15*15-5-8
夜と重なり- 木立 悟自由詩315-5-7
【_拝啓、冷蔵庫様_】- 泡沫恋歌自由詩20+*15-5-7
いついつまでに、なになにを- クローバ ...自由詩4*15-5-6
radio-man- 捨我自由詩115-5-6
真昼のビルディング- 葉leaf自由詩315-5-6
丘肌の淋巴腺- 信天翁自由詩115-5-5
年を取る取るとはこういうことかー振り返るー- イナエ自由詩11*15-5-5
心まかせに- N.K.自由詩5*15-5-5
A_DEATH_MASK- 乾 加津 ...自由詩5*15-5-4
オーティスをシンパシーで笑い飛ばしながら、それでも。- ホロウ・ ...自由詩10*15-5-4
ボックスアンドコレクトネス- Debby自由詩315-5-4
忘れ物- N.K.自由詩2*15-5-4
なんだか- 殿上 童自由詩11*15-5-4
村祭と従妹- イナエ自由詩7*15-5-3
霧雨- 這 いず ...自由詩415-5-3
不思議な涙- 小川麻由 ...自由詩3*15-5-2
さくらがい- 常磐瀬良自由詩215-5-2
白い月- Lucy自由詩12*15-5-1
のろいのために- 片野晃司自由詩12*15-5-1
不完全な、けれど唯一の- umineko自由詩13*15-5-1
すいっち- そらの珊 ...自由詩17*15-5-1
「歩」の少年- イナエ自由詩10*15-4-30
オレの歌がカラス避けCDにされている- 北大路京 ...自由詩915-4-30
あなたが明日も日本語を読めますように- 竹森自由詩415-4-30
君に触れるということ- かんな自由詩24*15-4-30
あを。あを。あを。- 竹森自由詩415-4-30

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