すべてのおすすめ
しとしと、と梅雨の残り香が降っている。
季節はもう夏になったというのに。
雨は名残惜しげに降り続ける。
明日にはからからと日が照って、
水たまりを干からびさせるだろうに。
雨は ....
夏を待つ間
透明な
ガラスのコップに
冷たい水を注ぐ

満ちていく
満たされていく
透明な入れ物に
透明の中身で

夏が来る頃
どこからともなく
水滴が現われて
コップの魂を ....
忘れられた歌

幼い日の

遠い記憶と

優しい嘘


軽い眩暈と

心臓の鉛


どこまで潜ってゆくの

どこまで走ってゆくの


世界は等しく朝を迎えるけれど ....
うつが季節に負けそう
刺激を感じないのがカルチャーショック
昨日使わなれなかったモノに
何度トライしてもできなかったから
きれいに捨てるのってつれない
思うからできないのなら
「ロスト ....
首を吊るには低すぎる木の下で
少女は一人
空を睨んでいた。
役場から聞こえるサイレンが
夕焼け色ににじんで消える頃
やかましかったセミももういない。

――もういいかい

アジサイの ....
玄米のにぎりめし

噛めば噛むほど

味わいが湧き出

150円のちから


日本のちからを食っている

日本のちからになってやる

日本のちからが満ちてくる


玄米 ....
詩人となった今
薔薇の花をくわえ
ギターを掻き鳴らす
悲しみを胸に

時をさかのぼり
懐かしきよき時代を
思い出す。
傘をさし、歩き出す。

雨の日ばかりは続かない
未来に向かっ ....
苦いコーヒーを
噛みしめ
今を生きる
届かない言葉

子猫がミューと
ないた。
血を吐き
汗を流す。

最後の言い訳
一番大事なものが
一番分かり合えない
全てが思い出になる ....
 四月

空に舞う
傲慢なのかもしれない
あなたは僕を遠ざけて近づくことはない
風を伝って
光りを浴びせて
もう巡り合うことのないその瞬間々々
想うことでしか触れられない
あなたは
 ....
つばめの子はかわいくて
カラスは憎むだと
勝手なもんだね

よっぱらいじいさんは
くわれたトマトを捨てながら

泣きそうに
怒ってる
ゆるやかな稜線は日々の通奏低音と
重なって光や風の渡る今日を彩ってゆく

痛くなかったかい
首もげちゃったけど
どこまで転がってゆくんだろう

僕の通底器は結びつけることに疲れてしまって ....
うすっぺらな私はとにかく
なんでもいいから
そこらじゅうに溢れ落ちている言葉を拾う

うすっぺらな
紙に書かれているセリフを
ぺろりと舌に乗せて
呑み込む

うすっぺらな
スクリー ....
  夢を見た
  左脚を喪った
  整った肌の少女が
  ふらふら回っているような



  君は
  か細い針金を
  丁寧に折り曲げて
  全身の骨と取りかえた

 ....
目に見えて不幸そうなわたしを

演出しようとしたけれどできなかった。

総てに負けているなんて

認めたくないから。



髪を切る代わりに

きつく結い上げた。

溜息を ....
冷たい峰を横切りながら
清冽な印象を残し融解する
旅人は柔毛濡らす
輪郭は呼応しない内容

それはたとえば月、芒(すすき)
緑青の浮いたピアノ線
酔いどれ男たちの真心と
空洞の地球儀の ....
梅雨の隙間から覗く太陽が
   午後の峠を越したころ
 昼寝をむさぼっている街頭に
黄ない帽子がデッサンされる
   それは それはいとおしい風光だ
そして 宿題をいっとき忘れているのか
 ....
デクノボウのまま突っ立っていた、あの日の青年。 
谷底の闇でうずくまっていた、あの夜の青年。 

人間を信じられなくなりそうな 
分かれ道まで歩いてきた僕に 
天におられる恩師の薄っすらとし ....
蝉の音が、君に夜明けを告げる
ぬるい麦茶を一口だけ飲む
連日降り続いた雨が
大気に馴染んで、
呑気に夢も見させてくれない
じりじり揺れる、夏の日だ

寝起きの君は
ふらふらと窓辺へ歩き ....
原寸大のあいを
ゆりかごで揺らす
太陽のひかりを浴びて
おおきく育まれた
栄養素というむすびつき

遠くで誰それが呼んで
名があかく色づいたよう
葉脈を通って
根から吸い ....
たとえば

有効期限は三日間

それをあなたに伝えなかった
戻らないのはそのせいか

あがる温度と
冷える心

自由にも責任ってあるでしょ
八つ当たりしようにも
太陽には届か ....
…海水浴場へ着くと家族連れはもう帰り支度をはじめていた 。
ほしかったポロシャツにもまだ未練は残っている 。
車で走れば雨雲がついてきて
ぼくの右脳に影をさす
…一瞬すれ違うひとから過 ....
みんなおやすみ

きょういちにち

散歩していたひとも

友達とすごしたひとも

じぶんの心とすごしたひとも

みんなおやすみ


ぼんやりとした不安や

ちいさな怒りで ....
いつになったらその時はやってくるの
すべての物事の意味を学べるときは
みんな兵士になって旅立っていった
剣や槍を携えて
争いはいつまで起こるの
理想主義の終わり
でもいつかわかるはず
愚 ....
洗濯機が壊れそうです
ガタガタ大きな音をだします
横揺れがはげしいのです
つめこみすぎかもしれません

綺麗に洗いたいのです
今日の汚れなど
あなたの匂いなんて
影ほども残さないで
 ....
ちいさなフリルの紅が

ちぢれた風に

澄ました顔でゆれている

百日咲いたら散ってゆく

蒸す日差しの

恩師の休むベッドの上


疲れたからだを考えたら

さるすべり ....
赤い雲が青空に溶けていく
さなぎの上に 初めて羽をひろげる鬼ヤンマ
透明な四枚の羽と 複眼に陽が射す
洗濯ものを 外に干す

水辺の近くに立つ 銀の洗濯棒が光を集める
風波をかぶる池の石  ....
湖底に眠るオルフェウスの首
無数の藻を寝台にして置かれている
目は閉じられ
口は唄うかのように
ほんのかすかに開いている
水がゆらめいて光りさざめく

闇と光が溶け合っている
死と生が ....
朝起きて
目の前にあるものを
前へ前へ移動させます
意味は
押しながら考えています

そのうちに
坂になり
うんうんうなりながら押して
真っ白になって

気づけば夜です

生 ....
嫌なことがふりかかると
時計仕掛けの人形のように
鳩尾のあたりに
現れるのは
何だろうか

黒い服を着て
蒼い顔をして
胸の中央に漏斗を置いて
彼は悲しみの液を注ぐ

注がれてぼ ....
ただ一切は過ぎてゆきます

嘘で築いた砂づくりの城に私を埋めた

あれはメジロ啼く穏やかな春の頃

なくさぬために棺にしまってゆくという方針は

あながち、間違っておらぬと思いま ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 田園自由詩212-7-18
初蝉- そらの珊 ...自由詩23*12-7-18
心臓の鉛- 永乃ゆち自由詩15*12-7-18
廃」「廃棄物- アラガイ ...自由詩11*12-7-18
かくれんぼ- 亜樹自由詩712-7-17
にぎりめしの朝- 吉岡ペペ ...自由詩312-7-17
傘がない- ペポパン ...自由詩5*12-7-17
最後の言葉- ペポパン ...自由詩3*12-7-17
四月- 乱太郎自由詩21*12-7-17
きらいな鳥- 朧月自由詩212-7-17
線分上のアリア- 梅昆布茶自由詩1212-7-17
言葉拾い- 灰泥軽茶自由詩8*12-7-17
シャドウ・ワルツ- 草野春心自由詩5*12-7-16
ピエロの夜- 永乃ゆち自由詩8*12-7-16
回顧- 瀬崎 虎 ...自由詩212-7-16
スロー・ライフ②- 信天翁自由詩412-7-16
門_- 服部 剛自由詩512-7-16
山の麓も海の日で- 風呂奴自由詩112-7-16
逃げ水を追って- かんな自由詩5*12-7-16
たとえば太陽- 朧月自由詩712-7-16
/中断_/- アラガイ ...自由詩4*12-7-16
みんなおやすみ- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-16
争いよ終われ- 黒髪自由詩5*12-7-15
洗濯機より- 朧月自由詩312-7-15
百日紅の夏- 吉岡ペペ ...自由詩612-7-15
光る影杖_- 砂木自由詩18*12-7-15
オルフェウスと竪琴- そらの珊 ...自由詩8*12-7-15
生きています- 朧月自由詩312-7-15
胸の番人- 殿岡秀秋自由詩712-7-15
funeral_lovers—四季—- 関口 ベ ...自由詩312-7-15

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