すべてのおすすめ
少年には
旅に出なければいけない時がある

うすい口唇と
よごれた頬と
ほそい首筋と

何を信じればいいのか
何を感じればいいのか
それを探しに

だから旅に出る
やがて逢う少 ....
寂しいから綴るのでしょう
私はここに居ますと
何も瓶にお手紙を詰めて
読んで下さいなと祈る事もありません
ひたすらにぼんやりとした
心の内側を吐き出すのです
吐瀉 これは辛いです
すんな ....
ふたりでハンカチ落としするのか 大切なものを落としてしまった

それは方法のようなものだった

それは機能のようなものだった

それは祈りのようなものだった


新たに買えばすむようなものではなかった

代替に ....
薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
美しい花は咲き始めるにあたって
他の花々と契約を交わした
それぞれの孤独を干渉し合わない契約を
美は純粋であることから生まれ
自らの美の形成は自らの唯一の中心性に基づく
だがやがて花 ....
誰も通りにいない
風の時の中を吹く流れ
僕の体は いつも そこに立っている
そして 街を 流されながら 歩いていた

僕の中でプールを思い出した日
青色を見た 目の中に
壁の模様の目の前 ....
ほんとうの話を 書こうか書くまいか
かくまうのはやめて お書きなさいな
夜空に 月ひとつ
鱗雲に埋もれつつ 虹彩を放つ

大地を踏みしめて
月と私は空を挟んで共にある
驟雨の ....
ニオイスミレの葉の下で
天道虫が雨宿り
あおげば
かおる風にあらわれた
なびく髪の先にそら
投げたこいしのその先に
ひろがるあわい面影の
ふかい懐に抱かれて
ひそやかに
咲い ....
エラーコインのズレた穴から月を見ている すべての望みをかなえることができないように
すべてのいのちをいきることができないように
ぼくたちはあるフレームできりとられた風景を生きる

ことばでそれらをデッサンする
どうやったら頭のなか ....
昨夜も死と戦っていた

胃カメラを飲むように

ぼくは死と戦っていた

ずん胴な土管をイメージして

胃カメラをやり過ごすように

染み渡れ、縋りつけ、寄るべなき生に


薄 ....
美味しそうなものに向かうと
全身全霊、前のめりでピンと張る

いつも一緒かと思いきや
左右別々に、動いてもみせる

音を拾います
そこから
ここまでの
世界を知るための複雑な情報であ ....
ほどよいお湯で滝行 片づけておいてね、って 言った
私の責任だとしても
鞄という鞄の ファスナーもホックも全部
ジッパーは下ろされ パックリと口を開けて
私を 逆さまに覗いて笑っていた

自分では見 ....
 妖怪


都会の妖怪は
昼間に出るらしい
夜は明るくて
隠れる場所が無いから

たとえば
人の途絶えた午後
ビルの屋上に出るドアの
前に佇む影

あるいは
休日の事務室に ....
硝子のむこうで
雨が呼んでいる

硝子のむこうで
闇がきらめいて

硝子のむこうで
孤独が浮遊する

四角い窓から
宇宙がもれだして
夜はカーテンと
ひとつになる

四角い ....
いくらの軍艦巻に
乗組員、数十名

生まれることを許されなかった
鮭の卵たち

テレビのニュースに
独裁者

彼を許すまじと
人々はその軍艦巻を
一口にほおばりながら ....
毛布の花が体の上で咲いている
冬の寒さを養分にして
何に耐えかねてか
世界からぱらぱらと言葉が剥がれ落ちる
きらめく言葉
傾いた言葉
青ざめた言葉
しどけない言葉
跳ねまわる言葉

何に耐えかねてか
僕からもぱらぱらと言葉が剥がれ落ち ....
降雨の色は
さながら玉虫

耳へ
迷い路の水滴音

風に舞う羽音
耳へ
吸い付く蝶の
模様の構造

針の穴通す
降雨
濡れ苔弾く
切り立つ
顔面岩

霧立ち上る
洞 ....
明日を描く筆が折れている 握りこぶしが茹でられてしまった
蝉しぐれのたらたら坂を
真っ赤な両手を引きずって上っていくと
向かいにやってくるのは
はたして豆腐小僧

「そんな」
「そんな腕で来た」
とは早口の詰り ....
橋はたそがれの海に沈み
むかしの城は黄金に
碧い水面をすべる鳶
かなたに飛行機
銀の軌跡を曳く

秋は燦々 美しく燃え
いのり実らせたまえ
安らぎよ 君にあれ
雑木林の木々に囲まれた湿った寂しい道を登ると
不意に緑の沼に射すくめられる。
ホテイアオイがゆっくりと揺れ ボーボーとウシガエルが鳴いていた。
あの年 この沼にまるまる肥った川エビがわいた。
 ....
整形がくずれてゆく

吐息の白さ

アンビバレンス

夜の駐車場でドラマみる

せつなく

虫みたいに死んでゆく


生まれかわる

なんどでも

生きなおすから
 ....
           
    世の中にはあきらめの悪い男や女がいて
    失敗にもめげず研究を重ね
    ときには世間を驚かせるけれど…

昨年 クリスマスに
かがり火を焚いたシクラ ....
戦争跡地や
災害被災地を
訪れようとする観光がある
ダーク・ツーリズム

悲しみは
人を引きつける
死から
人は学ぶのだから、と

パネリストは言う
そうかもしれない

では ....
バンクス揃えて靡く真夜中の風
愛している 私の風
コマ送りされた記憶の点線を辿る
生意気に若気に殺気立ち 一太刀

大人になんて成れるものですか
人間ごときで ねえ風
私の風 愛している ....
ド阿呆な奴ら 陽にあたる
太陽も相当な 阿呆だな 
時に毒なんか吐いてないと発狂に至る
至らないせいで 当たり場と修羅場と砂場
土踏まずのみ 鍛え上げられる

滑稽のコケッコウ リアル滑稽 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
出逢い- 渡辺亘自由詩414-11-7
きっと- ドクダミ ...自由詩7*14-11-7
ふたりでハンカチ落としするのか- 北大路京 ...自由詩214-11-6
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-6
薔薇よ- Lucy自由詩20*14-11-6
- 葉leaf自由詩514-11-6
子供の目で- 番田 自由詩114-11-6
恍惚の魚眼- るるりら自由詩8*14-11-6
ひそやかに咲くむらさきの- 衣 ミコ自由詩314-11-6
エラーコインのズレた穴から月を見ている- 北大路京 ...自由詩214-11-5
素描- 梅昆布茶自由詩1914-11-5
染み渡れ- 吉岡ペペ ...自由詩1114-11-5
饒舌な耳- そらの珊 ...自由詩1614-11-5
ほどよいお湯で滝行- 北大路京 ...自由詩7*14-11-4
マヌケな家政婦- 為平 澪自由詩10*14-11-4
妖怪- イナエ自由詩15*14-11-4
夜の帳- 川瀬杏香自由詩7*14-11-4
寿司桶- 小川 葉自由詩514-11-3
winter_flow- mizunomadoka自由詩214-11-3
静かな手- 塔野夏子自由詩7*14-11-3
落葉- forgot umbre ...自由詩214-11-3
明日を描く筆が折れている- 北大路京 ...自由詩314-11-3
乱世- 春日線香自由詩214-11-3
城の跡にて- 水銀自由詩214-11-3
- 島中 充自由詩4*14-11-3
なんどでも- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-3
あきらめの悪い男- イナエ自由詩8+*14-11-3
トワイライト・ツーリズム- umineko自由詩12*14-11-3
風伯へ小娘より- 朝焼彩茜 ...自由詩9*14-11-3
いいじゃない- 朝焼彩茜 ...自由詩5*14-11-3

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