すべてのおすすめ
 
 
ベッドからどこにも行けない
そんな入道雲だった
繁茂する植物から
こぼれる光を集めて
キャラメル色の砂利道で
肩幅の狭いピアノの調律師が
子供と週末の相談をしている
何が幸せ ....
高層ビルから見渡すと月曜朝のビル群はとても礼儀正しい
きちんと整列して太陽先生の訓話を聞いている

向こうの背の高い男の子たちは揃いの制服
近くの背の低い女の子たちは色とりどりの私服

み ....
金持ちも
貧乏人も
健康な人も
病んでいる人も
希望に燃えている人も
絶望の淵に座り込んでいる人も
お気楽な人も
深刻な人も
白い人も
黒い人も
満たされた人も
飢えた人も
か ....
綺麗なうなじが
しゅるりしゅるくねり
沸き立ち逃げまどう

頬紅柔らか梅の花
火照り提灯浮かぶ輪郭
なんて夜風が心地良い

あぁ長襦袢
春のさめざめ醒めぬ宵

あぁ長襦袢
そろ ....
しろい花
きいろい花
むらさきの花

白い作為
黄色い極限
紫の無意識

対象知らず
しるしなき
供花は咲きほだされて

立つ雲
しずかなる
狂歌は所在なく奏でられ
苦痛の茨が
絡まりあって
庭園の門にはびこる

旅の途中で足を休める
三月の雨雲たち
深い地の底の熾火を届ける
生垣の椿の花びら

屋敷の番犬が
黒い身体をしならせて
砂利道を巡 ....
{画像=120318231559.jpg}


人は87年間考えて、
考えて考えて、
考えて生きていくと、
いったい何に成るのだろう。

心に硬い硬い殻を纏った
岩石にでもなるのだろ ....
 春の採点

平日
ちっとも忙しくない日
じっと座っていると
時が頭上を通り越して行く
一世紀ぐらいのストライドじゃないかと
それほど風圧を受ける
目の前の原で四歳の私が
一心不乱に ....
自ら意図してじゃないの
前世の因果かしら
武道に縁があるようなのよね

父から剣道の手ほどき
刃を垂直に落として
むぎゅっとばかり、つかを絞る
小指の力が肝心でね

弓を引いた年月も ....
曇り空
天駆ける白馬の足跡が
頭上を覆う 掛布団の裏に刻まれていく

世界はまだ 眠っている
憎しみや 苛立ちの悪夢に
苦しげな 寝返りをうちながら
それは白い眠り 長い冬の終わり

 ....
幼いころ
のっ原をかけまわっていたあたしの

いつもそばにあったその草花が
いぬふぐり、で
あると知ったのは
高校生のときだった

かわいらしいひびきに
その名をおぼえた
 ....
去っていったものは
はじめから出逢ったことのないものと
想えばいいこと

背をむけたものは
はじめから背だけを見せていたと
想えばいいこと

そしてぼくは幼い頃に戻るだけ
独りぼっち ....
わたしを
かたちづくるもの

なにもないと
思ってしまうぐらい
安定のなかにいて
時折、
影のない ....
  籠の中で眠っていた
  バナナの果皮を捲ると
  ぎっしりと雪がつまっていた



  溶けてゆこうとするそれを
  あなたは指の腹を使って
  精一杯に踏み固めた

 ....
君は空を見つめて
この世界を呪っている
世界は虚空の中の澄んだ目に似ていて
何も伝えないが指示だけはする
君は空を見つめて
この世界を呪っている
海の波がまるで澄んだ牙のように
君を襲っ ....
銀行から電話があった

母のお金がなくなっているのだという

私はフィリピンとブラジルの混血だ

母の国には行ったこともないし行く気もない

父はもういない

いないからだろうか
 ....
意味がない言葉ばかりが
自分の中に 転がっている
失業したばかりの 月曜日 思い出の場所を目指した
きっと そこは あまり遠くはないところ
レンタカーを借りて 旅に出た

飛行機の 薄 ....
水族館の水槽を見上げていると
星々が落ちてきた
魚たちは群れとなり
あるいは一人で泳いでいる
まるでそんなことは
ないかのよう

ねえ、これが星の海だとしたら
海の下はなんて呼べばいい ....
{ルビ白虹=はっこう}日を貫く木曜日
燕が低く飛んだ。
古井戸のような女、ひとり
蒸し暑い道路を歩いていった。
宛名のない黒服を着て
「こんにちは」 
「いい天気で」 
「お元気ですか?」 

世の人々の関わりは 
シンプルな門答で成り立っている 

妻や子との会話が 
日々そうであるように 

その(あたりまえ ....
鳥は鳴く
誰も聞いていなくても

鳥は鳴く
木々の梢から
光あふれる 林冠の隙間から

まぶたの裏側に赤く滲む
陽光の温もり
鼻をくすぐる 芝草の匂い
シャツの下で身じろぐ 数匹の ....
冷蔵庫の中に
悲しい思い出をしまう
それを新鮮なまま
また手に取って 眺めるために
指先で掬って 口に運ぶために

人の経験の総ては
無意識の内に求めたものだと
語る言葉があった
恐 ....
{画像=120317205808.jpg}

野に集えよ
きんぽうげ

小さき
いつつの
花弁ゆらし
 ....
 
 
バルセロナで象を拾う
春が来ると
いつも何かを諦める
諦めたくない何かのために
火薬庫の前で
遅いランチをとった
水道を行く黒船を見て
覚えたてのように笑う
 
 
心のある場所をさがす
頭じゃなさそう
顔じゃなさそう
体でもなさそう
でも体の外にもいない

どこだろ
頭の上かな
みえないから わからない
言葉にもいない

どこなの どこなの ....
登校中の女の子と男の子が
道路を横切ろうとしている
飛び出しに供えて ブレーキに足をかける
春の陽射しの中 防寒着の子達は
車道の前に立ち止まり
急に 女の子がしゃがみこんだ

その手に ....
  空の蒼い日
  乾いた独房に
  ひとふさの春が投げこまれる
  赤錆びた格子窓の向うから
  透明な一枚の手によって



  そこには誰も居ないので
  やがて、壁の ....
充実した夜 人はうちあげしたくなる

たとえば 美しい満月のときなんて



それは 満月と ほどよい距離感を

保っていられる 今

この平和への感謝だ



きれい ....
いやな知らせを
渋るみたいに
雨は降りつづけ

おれたちのいらだちは
こころのひだに
致命的なまでに
濡れて張りついていた

オールディーズがいつも
バースデイみたいに流れ ....
研いだペン先 手首を切り裂き
赤い言葉が流れ出す

真夜中のキッチン
冷たい蛍光灯
君の目は
糸を引く赤い流れを
舐めるように追いかける

冷や汗

白い寝巻のワンピース
今年 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14116)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
age26- たもつ自由詩312-3-19
朝日のビル群- たにい自由詩612-3-19
星のこども- そらの珊 ...自由詩8*12-3-19
宵の花長襦袢- 灰泥軽茶自由詩5*12-3-19
花の色雲の影- シホ.N自由詩312-3-18
雲の下の日時計- まーつん自由詩512-3-18
岩石のような人- beebee自由詩27*12-3-18
ニジンスキー日和- salco自由詩9*12-3-18
武道女子- 木原東子自由詩18*12-3-18
開宴の前に- まーつん自由詩312-3-18
いぬふぐりに会いたい- 森の猫自由詩19*12-3-18
荒地- HAL自由詩6*12-3-18
『かたちづくるもの』- あおい満 ...自由詩5*12-3-18
ベランダ- 草野春心自由詩6*12-3-18
世界を呪う日- yamadahifumi自由詩212-3-18
希望- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-18
誰かの部屋の、テーブルで- 番田 自由詩512-3-18
星の海の底- mizunomadoka自由詩412-3-17
予兆- 高原漣自由詩3*12-3-17
日々の言葉_- 服部 剛自由詩212-3-17
- まーつん自由詩2*12-3-17
冷蔵庫- まーつん自由詩5*12-3-17
きんぽうげ- そらの珊 ...自由詩10*12-3-17
age24- たもつ自由詩612-3-17
はいっ- 砂木自由詩11*12-3-17
春の熱- 砂木自由詩17*12-3-17
独房の春- 草野春心自由詩9*12-3-17
うちあげ- 八男(は ...自由詩112-3-17
エディ・コクランと冷たい指先- ホロウ・ ...自由詩4*12-3-16
赤い言葉- まーつん自由詩6*12-3-16

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