すべてのおすすめ
カンカラカンカラ
缶が転がる
隙間風が差し込む
心に

吹きっさらしの道で
からから
鳴る、耳ざわり

誰もが目指す高み
手を伸ばしても届かない高み
高みから同類は見下ろす
見 ....
コンビニを出ると
タクシーに ひかれそうになる
青い光だ
熱のない

遠い大地で
祝福されたその光に
私は
音もなく追われてる

ふと
私はあなたを想う
強い光だ
だけど
 ....
世界は敵意と悪意で充ちている
暗黒の嘴で抉り喰われる民族とは 何か?
殺戮と暴力と攻撃が融和を汚辱する
固執する差別が残忍な狂気を産み
権力という傲慢の手袋を嵌めて扼殺を繰り返す
憎悪の布に ....
頭が痛いと君は言う。

私が死んだらという話はしない約束だが、つい君は口にする。その度に僕の手に握られている砂粒が少しづつ隙間からこぼれ落ち、風に吹かれて飛ばされてゆく。
そのあと、僕の心は痙攣 ....
遠い砂漠から汽笛が聞こえる
旅人は足跡を創造する
風が砂と 錆びた金属の骨を運び
空気の帯びる熱の温度が上がる

一歩踏み出すと砂が落ちてくる
目の前にある白い黄金の丘
その向こ ....
何も言わない方法を探す

嘘を言うほど
本音だけを聞き取られていたようだ

彼は人が本心を語るという幻想を持たない


言葉には本心という前提がない?
なぜなら本心は常に言葉を介さな ....
宵の口は足早に過ぎ
暗幕の街に窓のかたちの灯が燈る
風に揺れず
風に消えず
暗幕の街の灯が増える

眠りにつけば ひとつ ひとつ
灯は夜に吸われて
それでもいくつかは燈り続ける
暗幕 ....
日本には
人を斬るに便利な言葉がある

新しいゲームが欲しい子は
「みんながやっている」と刃をちらつかせる
優しい親は ゲームのできない我が子が
「みんなに」虐められそうな気がして
つい ....
教育を受ける権利
発言する権利
投票する権利
を放棄する自由

国民主権
平和主義
基本的人権
を軽視する自由

歴史の途上で
辛酸と苦闘と犠牲の挙句
民衆が手に入れてきた
 ....
「ようやく」

女の子の目蓋はどこまでも  この丘に取り残されて馬と
落ちていく女の子の目蓋は  羊は交尾を始めるのだろう
どこまでも落ちていく2か  か乾いたパンの形の雲と乾
ら1が引かれ ....
マリアのような透明なひらひらを身にまとい
夜の月のようなぼんやりした光を放つその体

それはクラゲ
それは漂う生き物
それはただある生き物

しびれを起こし
火傷を追わせるその聖母は
 ....
さようなら 罫線の檻のなかで
疵になって庇う
今日の予報は雪だから
紙の片隅に 小さな文字を連ねて
誰かにとってかわるまで
あなたの日々の目印に
わたしは金の栞紐
{引用=得意ではない、
飛びかたをためしていた鳥の、
シルエットを真似て、
あるいはそういうタイトルの、
詩をかいて、
昨夜の微熱は冷えて、
花びらのような咳をした、
踏切がおりたままで ....
いやだなあ
濡れると冷たいから

多分ね
綺麗に見えるようになったんだよ
彼は言った
月が綺麗なことはむかしから知ってる
けれど
そうだね
色んなことが過ぎて
声も失った
あの時 ....
狸の死骸を突いている鴉は
国道の真ん中で ダンプに踏み潰される
黒い羽は飛び散って
自分も狸と同じように 一塊の肉になる.


通り過ぎる助手席の婦人は 眼を背ける
汚らしい物を見て ....
無限大をよこちょにかぶって
生真面目な顔して散薬を調合する
あるいは坩堝をかきまわす
半分だけ金に変わった銅貨が
あなたの夢想を具現する

それが真実の科学の結婚で
あなたの欲するも ....
水溶性キネマ


記憶の階段を一段一段昇るたびに
潮のように満ちてくる

おじぃちゃんの机のうえには
馬の毛
たぬきの毛
頬にやわらかいリスの毛
お米にも描けそな ....
月のひかりが

ぼくのとこまで染みていた

あお黒く白んでいた

その月明かりだけを頼りに

ぼくはクスリを探していた


ぜんぶ誰かが通った道だ

ぜんぶ誰もが通った道だ
 ....
この手裏剣を使いたまえ
最期が近い祖父が言った。


人生は楽しみも多いけど
悲しみだって多いのだよ。
たくさん笑う日もあれば
涙が止まらない日もある。

悲しい時はこの手裏剣で
 ....
空全体が
うんざりするくらい無垢な雲で覆われた日には
閉じ込められた花の蕾は開かない

どんな真実も
どんな正義も
振りかざされる度
刃物のようにキレイに煌めくけど

その切っ先で誰 ....
何かが見えたような気になる



空は空の色
水は水の色
あの花はあの花の色
その人はその人の色

青と透明と赤と頑固者
決めてしまえば
安心だし便利だ

でもそうは思 ....
怪物は街に来るから怪物だ
無痛で流れる血
片頬にためた煩悩
等間隔のドグマ、呆れた僧侶の鈴なり


数を数えるだけのアルバイト中に慟哭する少女
つまらない口論を売りに走る馬
つ ....
吟遊詩人は謡う


戦の空の青さ
豊穣の夕焼け紅の村
稲穂流るる黄金
化生蔓延る夜の闇


吟遊詩人は謡う


みずからに流れる血
営みの鮮烈な肌
俯いた子供の涙
定めを ....
私の指先がたどった夢を
あなたは覚えていますか

それは柔らかな素肌の見る夢です
華やかな衣装の奥にある真実さえも
夢の一部だと想うのです

それで良いのかも知れません
いつも永遠に戻 ....
硬い枯葉を踏み拉きながら
散文的な午睡に遊ぶ、少年期 

定規の下の眼球、
或は乾燥花を敷詰めた球瓶装置

靴の花瓶に一輪挿の薔薇があり
田舎町――それは不安の町だが私には一抹の安寧を与 ....
ながい沈黙が饒舌をはらみ
言葉を産みおとすとき
海がきこえる。

海をついばむのは
歌を忘れて後ろの山にすてられた途端
歌いはじめたあの金糸雀でなければならない。 

瞬間という永遠が ....
俺の仇を俺が取る それぞれの想いに世界を覆う空気がマーブルに

色を成して 溶けてゆく

包まれている

 私が体験した訳ではない友人の痛み
 ただ立ち尽くしながら体中から煙に塗れるように語りかける
  ....
部屋の隅にわだかまっている未知が
目を覚ます前に、おいとまします。

降り積もる夜が、達する、前に。
僕は鞄の口を開けます。

生命のないところへ行きます。
正しいのは君たちなのです。
 ....
夜更けのキッチンの窓辺に置いてあるクロッカスの白いふさふさな根っこが揺れた

ボイルしていたエビが跳ねた

ハードボイルドな銃声に

星もわたしもたじろがない

それはフィクシ ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寛解- 這 いず ...自由詩1*14-12-15
青色エレジウム- umineko自由詩15*14-12-14
ぼくには世界を救う力がない。でも世界を変えたいと必死に思う。- 南無一自由詩6*14-12-14
ため息- ……とあ ...自由詩8*14-12-14
砂漠のテメレール- 凍月自由詩6*14-12-14
_- やぶうち ...自由詩214-12-14
暗幕の街- 舟月夜自由詩314-12-13
言葉の切れ味1「みんなが」- イナエ自由詩8*14-12-13
自由の国- Lucy自由詩12*14-12-13
Love_Letter- 竹森自由詩414-12-13
水に沈められた聖母の肖像- 這 いず ...自由詩2*14-12-13
罫線の檻- 舟月夜自由詩414-12-13
ふゆのひかりについて、- mugi自由詩6*14-12-13
橙の月- 凛々椿自由詩414-12-13
肉食動物- 藤原絵理 ...自由詩614-12-12
タロットカードのいちまいめ- 佐々宝砂自由詩3*14-12-12
水溶性キネマ- るるりら自由詩15*14-12-12
- 吉岡ペペ ...自由詩314-12-12
この手裏剣を使いたまえ- ブルース ...自由詩9*14-12-11
無題- keigo自由詩2*14-12-11
SISAKU- nonya自由詩19*14-12-11
水槽都市- 吐水とり自由詩5*14-12-11
吟遊詩人- 雨の音自由詩214-12-11
指先- 梅昆布茶自由詩13*14-12-11
眼球と蛹- 高濱自由詩214-12-11
言葉- 草野大悟 ...自由詩4*14-12-10
俺の仇を俺が取る- 北大路京 ...自由詩514-12-10
銀河を渡る飛行機雲- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-12-10
2_a.m.- 梅宮迷子自由詩5*14-12-10
重星のこすれる音 - 阿ト理恵自由詩8*14-12-9

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