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もうすぐ、飛び立てる

そのとき、捕まってしまう

体温が
髪の毛の隙間に宿していた
検討中の断片は段落を作らないまま
刈り取られて
シュプレヒコールの羽毛になる

古本のようなデ ....
ひきつりそうな溜め息のありかは

ぼくのなかに巣食う緊張だった

四ッ谷までを電車に揺られて

ほとんど覚えていない道程をたどる

焼きそばと皿わんたんとペリエを頼む

ここにも人 ....
湯の歌が激しく聞こえて来て
夕暮れに
東京渡辺銀行が破綻しました
ニーナの歌も聞こえてきます
締まった詩に成る予感に
母の田圃も駄目に成ります
何処からでしょうか
原始人でしょうか
激 ....
そのまま刻み止まない針の風に 日常を丸まった鉛筆の芯の様に
洗濯する度に味を噛みしめる空 インディコのリアルを

年輪から咲く今の自分を鏡を観て通す

針はクリスタルを指し 日常を溶きほぐす ....
休日に自転車で走り出す
どこに行くというわけでもなく だけど 
景色の向こうへと私を連れていかせようとする
その意識だけが 私の体を走りださせていた


私は友人の結婚式を欠席するかも ....
連行される女は

ピエロのような顔をして

やすらかだった

車のなか全てが

スローモーションだった

そんな事件記事


高層ビルでは都議会議員が名刺を配る

弁護士 ....
私の世界に色が付く

海の黒 空の赤 空気の朱

山の白 風の紫 街の黄

みんな変な色 

異端な色に染まってしまった

太陽は凍り付き 月は溶ける

私の世界が変な色に染ま ....
裸の冬がくる
十二月の姿は、あられもない
わたしのからだは白くひらかれ
とめどなく上昇してゆく
まぶしい白さに混練され
細胞のように、奥千の分裂をなし
ひかりとともに微細な羽虫となる
白 ....
 今宵森の中の静かなアトリエでチェロを弾く君。
 君は自分の色彩を確かめながら求めているのだ。
 私は君の唯一の客。
 私も君のチェロの音色を聴きながら自分の色彩を求めている。
 私のヴィ ....
あめがうわべを洗い流すから
あめの日に素直になるひとが多い
だけど信じるなよ
それはあめがやめば変わるから

近所の川辺にならぶあじさい
色が多くて目が迷う
きっとこんな風なんだろう
 ....
《xの証言》

至近距離で放つ放たれ
る言葉は殺傷能力が高
過ぎるので厳しく禁ず
るべきだと言ってみる
言ってみないとならな
いなんて定まる定めら
れた方法論は捨ててし
まえこれはな ....
陰翳図鑑を紐解いてみる
きみはどこにもぶんるいされていないメタフィジカルな亜種だ

世界のどこを掘ってもきみのような奇蹟に会える訳も無い
ちょうど僕が98回目の神経衰弱を患っている時にきみに出 ....
          160624


禁止法
近視方
近司法
金糸宝
錦糸縫
菌糸法
筋刺法
斤四方
均師報
なかなか
漢字変換できないから
今年の住民税は ....
終わらぬ夜に氷を浮かべ
ウイスキーを探る指先が
膜の上を滑るようになぞり
飲み干してしまう液体の色

薄暗い照明のせいで
味は苦かったとしか言えずに
転げ回る夏の大車輪が
 ....
恵みの雨が降りしきる朝

庭先で虫たちが鳴いている

ミクロの泡が舞い飛ぶ空に

小鳥が囀り

町の生活音が入り交じる

私は何者なのか

イエスキリストの肖像画を見つめると
 ....
ハーネスを付けた老犬が
散歩している
ヨタヨタと…

仔犬の頃から
遊びあった犬
散歩中に私を見つけると
尻尾を回し飛びついてきたのだが

「マリリン」呼んでみる
近寄ってこない
 ....
平熱の日々には
ひとの軸が熟していく
高熱のうめきも低熱の苦しみも
何もないので表面はなだらかであるが
ひとの上へと落ちてきたものは
どこまでも着実に収蔵され
ひとを通過する静かな ....
その川は病院の屋上にあった
男はゆっくりと川に入った

  早暁の屋上には看護師はいなかった
  監視カメラも男をとがめなかった

男の中で長年… 
そう 半世紀ものあいだ
渡りきれな ....
満月に高層雲のメスが入った
よく見る光景だ
私は成り行きを見届ける
通り過ぎたメスの後
何事もなかったように
光々と輝く満月
ほっとした私は息を吐き出し
メスの行方を探したが
散り散り ....
婆様は星を食う
深く皺の刻んだ麒麟のような手を伸ばして
星をとって食う

婆様たちは星を食う
己に尽きかけた希望を
語ろうと

枕のない寝所を少しでも暖めようと

星たちは小さな虫 ....
僕の部屋は詩と光で満たされ
君という音楽が遠くから流れてくる

部屋干しのジーンズがぶら下がり
台所には洗い物が山積みなんだ

愛用のマックもコーヒーやスナック菓子の砕片で
薄汚れてはい ....
波打ち際のおまえの姿を
なんと形容すれば良いだろう

哀れな末路
閉じた夢
干からびた声
孤独の極み

寄せる波に素足を任せると
わが身の所在なさが
あらわれてゆく

 ....
    けだるく湿っぽい梅雨どき
   ねずみいろの空を取っ払って
  エーゲ海の空をおもわせるほど
青いこころを呼び起こすものはない

   ねむたくかびくさい梅雨どき
    雑木林の ....
いきなり冷水を浴びせられ
置かれた境遇に気づく
昨日まで笑いあっていた人々が
一歩退く
仕方無い
自分はそちら側でなくて良かったと
誰もが胸を撫で下ろしている

私に向けられる
さり ....
 月の調べにうっとりとする今日の夜だ。
 幾千幾万もの光の帯が私の窓辺にやってくる。
 天上の彼女は奏でる。
 今日も一日幸せな日だったと。

 深紅に染まったローズヒップティーを飲みな ....
 キャンバスいっぱいに塗りたくられた真っ赤な背景に
 ピエロの肖像画が悲しい瞳を私に向ける。
 有無を言わさぬその迫力に思わず目を背ける。
 その時私はやましいのだ。

 そのほとんどが ....
 寄る辺のない心持で湖岸に一人立ち尽くす。
 微妙な色彩で空に浮かぶ雲のように時間だけが過ぎ去ってゆく。
 確かなものは目の前の現実だけというのはあまりに寂しい。
 まるで見向きもされなくな ....
いつからだろう
大きな自分にあこがれている

いつまでだろう
小さな自分にすくわれる自分を
受け入れずにいる

燦々と
太陽のような眼差しと
ぬかりなく
闇夜のような眼差し ....
           160616

ポエムだけなら
私の方がと胸を張る
姉さん強いし怖いんだ
消しゴム持たずに否定する
消されて無くなれ表現も
消えて文章
何処へ行く
オンガキ ....
カラスになりたい
カラスはまっくろけ
声もがらがらで
だけど群れている

仲よくはきっとない
互いに知らん顔

だけど群れている
まっくろけのカラス

おばさんが石なげる
おじ ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
阿呆鳥(ゴル投稿)- 高橋良幸自由詩216-6-28
ここにもたくさん- 吉岡ペペ ...自由詩416-6-27
原始人(I)- 間村長自由詩1116-6-27
良質ノイズ- 朝焼彩茜 ...自由詩6*16-6-26
枯れたパセリと- 番田 自由詩716-6-26
そんな事件記事- 吉岡ペペ ...自由詩216-6-26
心の叫び- 星丘涙自由詩4*16-6-26
冬虫- 山人自由詩4*16-6-25
小品~三重奏- ヒヤシン ...自由詩3*16-6-25
七変化- 朧月自由詩216-6-24
禁詩法/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩6*16-6-24
メトロポリスの夢- 梅昆布茶自由詩716-6-24
禁詩法- あおば自由詩6*16-6-24
- ミナト ...自由詩416-6-23
雨音- 星丘涙自由詩3*16-6-23
犬眠る、そして_ー歳を取るとはこういうことか23- イナエ自由詩15*16-6-23
平熱- 葉leaf自由詩916-6-21
ある男の命日に- イナエ自由詩11*16-6-20
青い光のもとで- 小川麻由 ...自由詩1*16-6-20
星を食う老婆たち- Sisi自由詩316-6-18
ドレッシング- 梅昆布茶自由詩516-6-18
流木- 千波 一 ...自由詩516-6-18
塑像_三- 信天翁自由詩316-6-18
冷水- Lucy自由詩10*16-6-18
月と天使- ヒヤシン ...自由詩5*16-6-18
心の膿- ヒヤシン ...自由詩4*16-6-18
一人時間- ヒヤシン ...自由詩4*16-6-18
うりふたつ- 千波 一 ...自由詩316-6-17
「ある日消えた明日」展- あおば自由詩4*16-6-17
カラスだらけ- 朧月自由詩216-6-17

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