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キラキラ 光る 蜘蛛の糸
白い 東の 朝の空

雲が丸まり
綿菓子になり
甘い蜜の
したたる小雨に
なるふりをして
ふりそめない

僕の右手は宙を掻き
星に触われるわけも ....
ウッドデッキの
木と木の間の細い隙間に
花びらがすすっと入っていくのを見た
少し離れたところから
目を凝らすと虫が抱えていたようだ
蟻にしては大きかった
ごく小さめの細身の黒っぽい蜂の ....
秋になったから
蝉はいないんだよ

でもお父さん
じゃあ蝉はどこにいっちゃったの

突然青く染まった向日葵

わたしは季節をまたいでまで生きるのかしら

狂うくらい
狂うくらい
 ....
海は水平線を
鋭利なナイフのように突きつけてくる
想い出は残照の別称であり
水のように浸る憂愁である

夏が去り
海岸には打ち上げ花火の残骸が
寄せ来る波間に漂っている
{ルビ流離=さ ....
未知へ
タクラマカン砂漠を越えて
間氷期のほそい水系が
稀有のしばりとなるあたり

雪豹の瞳 罅割れて凍る水晶体
天山山脈から崑崙山脈へと
迂回するいのちの循環 
毟り取られた緑の草原 ....
羽は失く角は折れ
歌は枯葉の底にあり
声は遠く 風は旋り
ちからとかたちを連れ去ってゆく



終わりは近く 忘れられ
まばゆいひとりがつづいている
息がつまるほどの ....
雨が空白を叩いている
どんな些細な出来事にも空白があるから
雨は一つずつ出来事を鍛えなおしている
雨がわずかに氷へと移ろうとき
雨は人間の核を打ってくる
だから人間は家に引きこもりな ....
夜、仏間でおつとめが終わり最後の合掌を済ますと、決まって
庭の古井戸から、ぽちゃり、と何かが落ちて、沈んでいく音が
する。         


私の中に井戸ができた。悲しいことがあるとそ ....
右足を後ろの方に伸ばして
膝を曲げずに
足の先を頭の後ろへつくように
持ち上げるようにして
伸ばして
高く上げて
高く高く
美しい姿勢を保って
美しい姿でいようと
試みるけれど
ふ ....
 
 夕暮れ、時は奏で、美酒に酔う。
 天空のカーテンは降ろされ、夜が舞う。
 見つめる瞳に、内なるものは恐れ、
 夜空の瞬きは、最期の光を大地に落とす。
 崩れかけた古城のほとりでは、子供 ....
秋、ひとつ

秋の夕べは鈴虫が鳴く
静止する赤トンボをぬらす
虹かける公園の噴水
ながめ芝生で寝ている

少年のとまどいを笑顔にかえる
木の枝に吊るされ ....
塞がれた傷なら
新しいほど
ほの明るい

命と呼ぶには薄すぎる
生まれたばかりの緑の雲母は
はかなげに震える風の欠片

アスファルトに跳ね返る
光の刃が
明日には切り刻むだろう
 ....
そらが明るくなって
さみしかった
ことりが羽ばたく音が
しずかにひびいて
まちの
そこここでは
あさが燻る

たべそこねた月が
うすくしろく
ケロイドみたいに
空に
はりついて ....
八月に入って
夏の子が孵化した
春の子はカラスにやられて
しばらく空き家になっていたキジバトの巣
避暑に出かけたカラスがいない間に
夏の子はすくすくと育った
キジバトの巣は我が家のケヤキの ....
ざわつく心は
秋の訪れとともに目覚め
不安な心は
闇夜とともに広がる

落ち着きを知ることのないこの動悸は
はけ口を求めて高鳴り
救いの手を求めてもがきはするけれど
空ばかりをつかんで ....
夥しいツノの群れが
君の皮膚の上を這ってゆく

生焼けの空が爛れている
膝の上の夕日を何度も剥ぎ取る
未だ白い三日月を突き刺して
悼みが止むまで雨を飲み込む地面
爪先で詰って
ポケット ....
ジニーが死んだ
名前なんかつけたから
何度壊してやっても
やがてまた同じところに低く浮かんで
逃げもしないし
玄関横の
しろい壁とオキザリスの
プランターの間を斜めにつないで
全然邪魔 ....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ

やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
妻のなかに庭が
雨の日にはできる
小さく 頑丈につくりこまれた庭

雨の日ぼくはノックする
コーヒーを飲むか
紅茶が良いか
もし望むなら 凍ったラムもあるし

無い 返事のなかに ....
詩人は寸借詐欺みたいなものだ
嘘で読み手を主役にしあげて
ドラマを感じさてこそ芸術なんだよ
君は詐欺師になりきれていない

君は正直に生きてきて
正直な思いを詩にしている
共感は慰めでし ....
私を敵に回すと怖いわよ
蔑んだような口調が
渡り廊下に響く
吸収素材ではあるが
温泉の如く 生暖かいような記憶
ぼこりと湧き出る雫は
不可思議に折れ曲がり
光の十字路を生み出した刹那 ....
埃っぽい風に。
影は躓く。歩幅が踊る。

冷めた肌に田園風景。
サヤに行儀よく並ぶ蛙。
未だ冬眠している。

沢山がぶら下がる卵胞を、
睨み落としたくて。
見つめた後に瞼を ....
月までは案外近い
いつか行き来できる日もくるかも、と
あなたはいうけれど
それが明日ではないことくらい
知っている
人は間に合わない時間が在ることを知っていて
間に合う時間だけを生きてゆく ....
灰の地層
人工の骨
潰れ かがやく
玩具の群れ


波のはばたき
ひかり振る陽
来ることのない
待ち人の鼓動


動きが動きをくぐり抜け
片手は月に到いている
片足 ....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを

点字にしてずっと撫でていたい 







知らない男がしゃがんでいる

あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
口の中で消された言葉を想像してみて
私が貪り食ったホットドッグの
無味乾燥さを自分のせいにして
ドロリと、横たわる布団の上

死にたいって、嘯く詩人の戯れ
私は、
私は結局それだけを拠り ....
甘美なる赤い香りは
蒼い花を征服して
空間に調和という時間を与える

香水の飛沫
ヒステリックに飛び散る夜
叫びは歌とは違う
言葉が一つ捨てられている

孤独な人は名前を持っているの ....
いつだって冷たく
ほどけていたかっただけ

夢の
ぬいめをほどく夢を
みている
きみのまぶたを縫う
針をはう
つきあかりを
しらないきみの
すこやかな呼吸の
灯したひかり
ほど ....
まぶたの裏に咲く桜
遠くまでいけなかった足さきが
ようやく幹に触れる

よいのやみ
想い出を負ってしなる腕から
にじみだしていくほの白いあかりは
去っていった人のみちすじを辿るように
 ....
トマトが赤くない
それだけでためらう
夏じゃないことを知る

売り場にて
おひとり様むけのパックをつかむ

日曜日に家族の群れの中を泳ぐ

ふいにこどもの泣き声がする
おかあさんの ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14141)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小雨- 秋葉竹自由詩317-9-19
ウッドデッキの細い隙間に- Lucy自由詩17*17-9-19
_- 印あかり自由詩1017-9-19
海そして残照- 白島真自由詩16*17-9-19
水系- 白島真自由詩13*17-9-18
水と虹- 木立 悟自由詩517-9-18
秋雨- 葉leaf自由詩217-9-18
その井戸- 為平 澪自由詩317-9-17
ふりをする- 坂本瞳子自由詩1*17-9-16
新しき夜明け- ヒヤシン ...自由詩3*17-9-16
秋__ふたつ- 秋葉竹自由詩417-9-15
草蜻蛉に- Lucy自由詩10*17-9-15
しののめスープ- むぎのよ ...自由詩13*17-9-14
朝の日記_2017夏- たま自由詩14*17-9-14
本能- 坂本瞳子自由詩2*17-9-14
傾聴する額縁- 黒崎 水 ...自由詩317-9-12
ジニー- Lucy自由詩14*17-9-12
SPEAR- むぎのよ ...自由詩13*17-9-11
雨の庭- はるな自由詩417-9-10
寸借詐欺詩人- イオン自由詩3*17-9-10
カラメルソース- 藤鈴呼自由詩1*17-9-10
_euphorie~euphorieスイング_&_バイ- おっぱで ...自由詩617-9-9
秋窓- そらの珊 ...自由詩23*17-9-8
ゆくえ_ざわめき- 木立 悟自由詩217-9-7
点字- タオル自由詩12*17-9-6
希望- 這 いず ...自由詩717-9-6
- 鷲田自由詩717-9-5
ゆめのぬいめ- むぎのよ ...自由詩317-9-4
さくら- 小夜自由詩517-9-3
日曜特売- 朧月自由詩317-9-3

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