すべてのおすすめ
耳もとに流れついたさまざまな木を
彫っても彫っても同じかたちにしかならないので
枕もとに置いたり
うなじにぶら下げたりしていたのだが
いつのまにかまた流れ去ってしまっていた
 ....
無量無辺のこのことを
寄る辺なき時代の卵白が包んでいる

さかさまつげを背にして眠る
わたしたちの
やさしい負けはいつの日も決まっていて
いつか必ず
だれの目にもとまらない場所で
 ....
海まで歩いて五分
日当り良好の 
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる

そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた

 ....
子供が生まれて初めてのクリスマス・イブの朝
旦那がプレゼントは何を用意したか?と訊いたので
「絵本とぬいぐるみ」と答えると
「そんなんじゃ、全然足りない!」と言い放って家を飛び出して行き、
ま ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている

怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
暖かい所を探す 本能のままに我儘に
日向の窓辺 現在のテリトリーにマーキングはしないが

暖かい所を探す 倒れたロールケーキの様に包まる
日向の窓辺 洗濯物の揺れる影 本能のままに追いかけなく ....
朝日の足跡はみんなのあくび

夕日の足跡はみんなのただいま


とことことこ


雪の足跡は清水

花の足跡は蜜

夏の足跡は実り

北風の足跡は落ち葉


ぱたぱた ....
古いうたのような
夢をみていた

めざめのときは
薄い舌を何枚も層にしたような手触り

嘘も重ねて
私はいます

今日も
生きねばならない
おっくうだと
思う自分に
冬の空気 ....
夜たちと
あなたのことを考えていて
朝がきても
あなたのことを考えていた

世界は朝で

わたしは光の這う床に座り
あなたのことを考えていた

あなたの髪の毛や
皮膚や音を

 ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
単純作業をするはずの機械仕掛けは

作業員を工場の雑務要員として従事させ

四六時中の作動をお守りさせた

切削油の匂いは余所ゝしく感じられ

切り粉は制作の結果と云う輝きを失い

 ....
風が冷たい
身体が冷たい
だけれども街から溢れだす明りは
なんだか暖かそう
溢れ出す人々は優しそう

私がぽそぽそとつぶやく
他愛のない言葉に
そうだよねと
頷いてくれているようだ
 ....
色褪せた革の上着を
ベッドに放り投げたら
背中に手を廻して
ドアを閉める
聖夜の街の冷気と
階下で呟く老人の声を消す為に。

部屋に漂わせるのは
大陸の端で
中年女が紡ぐような ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
あなたが
愛してくれるのは
祈りだけにあかるい
ささやかな
ともしび

星には
なれない歌たちの
ひたむきな揺らめきを
あなたはそっと
抱きとめる


冬の香りが ....
あんたはわざわざ回り道をしているね
(無駄骨を屁とも思っていないのかなぁ)

兄貴は平然と死生にたかを括っているね
(根明なのかそれとも天邪鬼なのかなぁ)

お前さんは故意に人混みを避けて ....
空の彼方
とどまらぬ言葉たちの墓場があり
雲にたとえられて
蠕動している(墓場は成長している)

きみの不自由さを
解き放つものなど
他人の手からは
与えられはしないよ

ふっとわ ....
離れないのです

鼓膜から脳の髄まで焼き付いて

離れないのです

母無き子の嘆く声


消えないのです

あの小さな幼子の

必死でわたしの袖を手繰る感覚が
 ....
高い天井
絨毯に吸い込まれていく足音
息づかいさえ聞こえてきそうな静寂
ページを繰る音も
遠慮がちな小さな咳も
潮が引く様に遠のいて
異様な錯覚に陥っていく
あたりが歪んで
異空間に迷 ....
ちょっと待って!

手を伸ばして
あなたが触れようとしているのは
虚像かも知れない
想像を妄想で膨らませたあげく
はじけた残骸が飛び散って
憎しみに変わったりする

   世間では
 ....
雨上がりの用水路
垂直のコンクリートを
ハサミをふり上げながら
カニが器用に歩く
ご挨拶をすると
立派なハサミをさらにふり上げて
立ち止まった

   カニ君
   待って!
   ....
握り潰され、踏み潰され
ひしゃげてしまった空き缶の中には
まだ誰かの生が底に残っている。
それがそのまま
路肩に投げ捨てされて転がっている、
溢れたゴミ箱から滑り落ちている。
木漏 ....
どこまでも続く空。




12月の空。




特急の窓に広がる雲。




飽きない。




いつまで
眺め ....
I wish my wish  I wish my wish
宗教や人種の違いで 人々が争い血を流さないように

I wish my wish  I wish my wish
幼い子供たちが ....
{画像=121225010128.jpg}

ささやかで良い

誰を祝うでもなく

チビどもとケーキを

幸せな人々に及ばないが

不幸というわけじゃない

これで満足出来るな ....
ミッキーマウスは ビックマウス
ほんとうのネズミは 目が ほとんど見えなくて
光と影くらいしか分からない
見えなくても見える方法を 知っていたり
いや 知らなかったりする

オーストラリア ....
 
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し

コタツに老婆がひとり

印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた



 
大海原は苦手だ
小さな滝壺を庭にしてひっそり暮らした
時々、「見晴らし岩」に座り、遠くを眺めた。

渡り鳥のような大空は苦手だ
見捨てられた小さな神社が裏庭だった
時々、「千年杉」の枝から ....
先走る脳内時間

 過去は
 願望と忘却
 変容する記憶

 未来は
 膨張する
 観念のお化け


ほとばしる脳内血流

 熱い血潮で
 凍える心を
 ときとか ....
人と街が食べあっている
道路にたち

あふれるように行き交う時間の
どのひとつにも乗りこめない

きのうの夜
きみが外した錠を
どの時間にかざしてみても違う

もうだれにも会え ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14117)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(49Y.12・27_Ⅰ)- 木立 悟自由詩512-12-27
陰をあたえる- 平井容子自由詩1712-12-27
海まで歩いて五分- subaru★自由詩21*12-12-27
サンタになんか永遠になれない- 夏美かを ...自由詩14*12-12-27
【_恋に遊ばれて_】- 泡沫恋歌自由詩16*12-12-27
昼寝子- 朝焼彩茜 ...自由詩612-12-27
足跡- 小原あき自由詩11*12-12-27
古いうたの夢- 朧月自由詩212-12-27
- はるな自由詩512-12-26
耳のない魚- 月乃助自由詩1412-12-26
荒業地帯のパペット- ドクダミ ...自由詩4*12-12-26
街の明りは溢れだす- 灰泥軽茶自由詩6*12-12-25
聖夜はファドの中に漂う- 御笠川マ ...自由詩212-12-25
金魚屋古書店のクリスマス- 梅昆布茶自由詩26*12-12-25
クリスタル・イヴ- 千波 一 ...自由詩5*12-12-25
気障な戦慄(三)- 信天翁自由詩112-12-25
言葉たちの墓場- 瀬崎 虎 ...自由詩312-12-25
母なき子を抱く- 川上凌自由詩5*12-12-25
昼下がりの砂漠- wako自由詩4*12-12-25
待って!- wako自由詩4*12-12-25
コンクリートのすき間に- wako自由詩3*12-12-25
ひしゃげた空缶- すみたに自由詩212-12-25
無償の絵画- komasen333自由詩2*12-12-25
【_I_wish_my_wish_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-12-25
幸せの真似事- ドクダミ ...自由詩6*12-12-25
光について- るるりら自由詩13*12-12-24
コタツ- 殿上 童自由詩25*12-12-24
日々の物語- 空丸ゆら ...自由詩1912-12-24
脳内世界- シホ.N自由詩312-12-24
道路- はるな自由詩312-12-24

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