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祈る

光が俺を通り過ぎていった

俺の祈りはあまりに浅くて

命をたぎらせても

感謝に沁みても

透明人間のままだった

喜びの笑み浮かべても

なんだか形だけだった
 ....
島がある
蒼い海原に
点々と島がある

島たちは他の島が遠いため
どの島も自分たちを
孤島と思い込んでいる

ほんとうは
島たちは遠い昔
みな同じ陸であったのに

それを忘れ去 ....
 
 
観覧車に乗れなかった人が
昨日から列を作って
橋の向こうまで続いている
建物や坂などが冷たい朝
フルーツは爆発する
 
 
昨夜の口喧嘩の
後始末もそこそこに
降り止まない雨の中へ
ぼんやり歩き出す

昨日より重い靴底
視界に覆い被さる雨傘
押し黙ったまま濡れる自転車
舗道にすがりつく安売りのチラシ
 ....
  ベッドに
  開かれたままで
  一冊の絵本が載っている
  水と絵の具で描かれた
  くすんだ楡の木の下
  涙を拭っている女の子の頁
  その上に犬が寝そべっていて
   ....
朝の四時ごろ、おばあちゃんが眠れないといって
起きてきて気づいたのよと母が言った
首をさするとだらりとした感触がした
まるで濡れているようだった
溶けた泥のようだった
午前五時の空気がよ ....
タンポポさん
春の陽を楽しみなさい
思い切り根を張り温かい大地の恵を吸い上げ可愛い花を咲かせるがいい

あなたの根が隣の蓮華ちゃんの領分を侵すのではないかですと
彼女の可憐な花を見るのを楽し ....
ナナという名前だった
もとは捨て猫だったらしいが
いつのまにか 
隣の家に居着いてしまったらしい
すごく立派な面構えで
どこかで外国猫の血が入ったのか
ブルーの眼と
むくむくの銀毛を持つ ....
                拳のなかで
                石は砕けて粉と散る
                返す言葉はどこにもなくて
           ....
ガラスだった

熱ければ溶けて

寒ければ縮んだ

落とせば割れるし

転がせばすぐ傷がついた

でもガラスは


中学のときかさばるし重たかったから

よくわざと教科書 ....
どこまでもまっすぐな道が 
 枯れた牧草の なだらかな丘を超え
  ふと消えていく その向こう

金色の輝きが 青い空からあふれ出している

あまりに荒々しい 産声

私の体は 透過さ ....
かあさん
お空が ないてるよ
だれかが 
なぐさめてあげたらいいのに

かなしくなくても 
なみだはでるよ
なみだで
せかいを 
あらいながしたあとは
とつぜん 
正気にもどって ....
わたしの空には定規があてられている
電柱の先がじゃまでまっすぐ線が引けない
わたしの空には定規があてられている
わたしはそれを美しいと思っている

わたしの空にはすべての青が詰まっている
 ....
まっさらな砂地に
すり鉢状の穴
底では強靭なアゴが待つ
群れから離れた
迷い蟻たちは
落ちたら最後
もう戻ることはない
地獄に落ちた蟻の悲しみ
あなたは今まさに吸われている!
愛はウ ....
片目を閉じ
肌のうえを滑る水滴に
全神経を集中させると
夜の広がりがわたしのうちに
入り込んでくる
そしてもう内も外もなくなり
空洞のようでいて
そうではない夜の黒い底が
わたしと一枚 ....
いつも見ていた
流れていた 音楽が
街の向こうに
消えていく
{画像=120223235940.jpg}



欠けた塊の怒り


輝くような怒りはあるか?
物質のように堅い岩石のような怒り
傷ついて欠けてしまうような怒り
純粋で結晶していて ....
公的扶助の受給者の列を写せ
民は思う
なぜ、もっとしっかり生きないのか

貧困で餓死した親子の部屋を撮れ
民は思う
なぜ、生活の保障を受けないのか

国や自治体の生活保護行政の抜け穴を ....
リストカットは死にたいと云う
意思表示ではない

自分は死にたくない
誰か助けてくれと云うSOSなんだ

ぼくはその声なき叫びとして言葉を編む
その通奏低音には四つの言葉が流れている
 ....
自分も毛糸玉のくせして
プッチは毛糸玉と
戯れるのが好きだった

ふたつの毛糸玉は
所狭しと転がり回り
私は面白がってその糸を引いたものだった

小学生だった私と弟
そしてやっと歩き ....
でも
生きている
それでも
息して生きている

でも
考えている
それでも
感じて考えている

廃人が
灰になるまで
苦楽と暮らす

呟きを
つぶさにとらえて
書く ....
意地になって
石になって
一になる

意地になった
一の
石である


布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって ....
なにもしなくて
いいんだ

どうすればいいか
わからないんだもの


わからなくて
いいんだ

だって
しらないんだもの


しらなくたって
いいんだ

すべてをしっ ....
ふと、目をやる

視線の先には 木蓮

ここ数日
一けた数字の寒さの日

もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた

ベージュに近い2センチほどのつぼみ

 ....
きみは官能を嫌う
ぼくは官能を好む

きみは自叙伝を読む
ぼくは自叙伝を厭う

きみは武術を好む
ぼくは球技を好む

きみは楽観主義
ぼくは悲観主義

きみは太陽の下
ぼくは ....
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし 
 ....
静かな言葉のように

沈黙のように君が降り立つ時

一つの花が開く

世界は灰色だ

それを色付けるのは君

いつでも世界は言葉を待って

君を美しく輝かせてくれる
フロイトもユングも読んだことないけど
長いあいだ自分自身と付き合ってきたので
ある程度なら自己分析ができる

どうやら
私の中には大まかに
三人の人格が存在するようだ

{引用=Aの人 ....
僕は存在した
一人であることのなくなった 僕は
無数の繁みの中に見えていた
確かな イメージの世界から 逃げ出した
台所の流しの前に突っ立ってひとり
母が黙々と八朔を食べている 
手際よくむかれては口に運ばれる寸前を
遠慮なく横取りした 娘だった頃

母の顔はおいしそうでもうれしそうでもなかった
自 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祈る- 吉岡ペペ ...自由詩412-2-25
島嶼- HAL自由詩412-2-25
age3- たもつ自由詩512-2-25
表面張力- nonya自由詩28+*12-2-25
ハーモニカ- 草野春心自由詩5*12-2-25
埋めるために- 竜門勇気自由詩5*12-2-25
お日様の願い- たにい自由詩512-2-25
Days_of_cat- そらの珊 ...自由詩10+*12-2-25
言葉と祈りと拳のなかで- 石田とわ自由詩12*12-2-25
ガラスの教室- 吉岡ペペ ...自由詩712-2-25
生まれたばかりの光- いねむり ...自由詩112-2-24
お空の_なみだ- そらの珊 ...自由詩912-2-24
定規- ブロッコ ...自由詩5*12-2-24
愛はウスバカゲロウ- 花形新次自由詩2+12-2-24
鋒鋩- 瀬崎 虎 ...自由詩112-2-24
_- 番田 自由詩212-2-24
欠けた塊の怒り- beebee自由詩27+*12-2-24
オツタエシマス細胞- 乾 加津 ...自由詩16+*12-2-23
通奏低音- HAL自由詩412-2-23
雨とプッチと毛糸玉- そらの珊 ...自由詩14*12-2-23
精なき生活- シホ.N自由詩412-2-23
就寝前- 北村 守 ...自由詩612-2-23
だもの- 一 二自由詩712-2-22
つぼみ- 森の猫自由詩13*12-2-22
平行線- HAL自由詩712-2-22
もうふ- 凛々椿自由詩10+12-2-22
詩人へ- yamadahifumi自由詩212-2-22
【自己分析__】- 泡沫恋歌自由詩10*12-2-22
_- 番田 自由詩212-2-22
八朔- とろりす自由詩812-2-22

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