すべてのおすすめ
郵便配達の仕事が余りにも忙しいので
命令とか責任とかで目の前が真っ暗になったので
思い切って溜まった郵便物を池に投げ捨てた
私は仕事から解放され池の縁に座っていた
はがきが水に濡れ ....
心と身体が離れている
その隙間に不安が滑り込む

いちいち手足に呼びかけないと
動作しない人間型ロボットみたいで

いろんなものを詰め込んだ
底の抜けた南京袋

唇から直腸まで
排 ....
良い薬を取り混ぜて
頭を平均化していく
世界に耐えれるように
人に耐えれるように

平均化された脳みそで
ピッキング作業をし箱にひたすら物を詰めていく

きっとその人には巨大なだれもの ....
真新しいパンプスを
履きながら歩く
晴れわたる春の路地裏
靴づれはひりひりとして
ドラッグストアに立ち寄る
店員へ傷跡に貼る
ばんそうこうを下さいと云う

    *

少し無愛想 ....
遠いベッドで寝転んでいると

小窓のカーテンの向こうから

おいてきぼり喰らった僕の声

銀河鉄道の夜を見送っていた

この世の悪も善も乗せてゆく

悲しみも退屈も希望も喜びも
 ....
梅俺杏桃桜の順で君から遠い 朝靄の中
白い影が一歩また一歩
呟く声の方向は
白い視界の中の山脈
吹雪いている心の中の
一線の黒い帯赤い線

ほんの三ヶ月前には
仄かな暖かさのため
身を寄せ合って生きてきた
そ ....
 四月の終りの西都の原は
 空の青と雲の白 
 陽光に映えた一面の緑の間に間には
 ミツバツツジの赤が美しい

 ゆらゆらと若草の間を歩くと
 目の前に左に右に草をまとった程々の墳丘が現れ ....
軒先のんきな風鈴が
遠くの空を眺めてる
空だか海だかわからない
水平線を眺めてる
子どもたちが遊んでる
白い浜がお気に入り
いったりきたりする波を
にやにやしながら眺めてる
ばかにきれ ....
これから幕を開ける
旅の予感を胸に
玄関のドアを開き
月夜の散歩に繰り出す

路面に照らされた
我が影は
我であり
我で無い…誰かのような

いずれにせよ――宇宙に只一人の僕
で ....
左脳の幽霊船追いかけ梅の花 風のあどけないそこは
ほんとうにすぐ、そこで
わたしは目を細めて手を振るしかし
わたしを 過ぎても わたしを
透かすように 行ってしまった一群の

残像を抱きしめて やがて
いつものよう ....
眠れないときは
ピストルを撃つに限る
男は二階に上がり
机の引き出しから
真っ黒い拳銃を取り出す
そして四方八方にむけ
引き金を引きまくる
弾丸弾丸弾丸弾丸
欲求欲求欲求欲求
星屑星 ....
私は昔千葉県の松戸に暮らしていた
それは天気の良い日だった
そして 忘れた 失業中だと言うことを
同じ通りにはヘルスと百貨店が見渡せた
そして ソフトバンクが あった

松戸は東京と埼 ....
眠れない春が君に似ている 心の芯に哀しみがある
それがどうしても声にならない

岐阜駅から長良川まで歩く
今日は少し増水している
空は曇り
私の心も曇ったまま

心がしんと冷えて
命の底を視てみると
どす黒 ....
自分の姿も見えないくせに 多くの人を傷つけて
その傷口に入り込んでは 自分の居場所を見つけたりする
端役のくせに 主役をエキストラにしてみたり
助けたと思った相手に 救われたり
大事な ....
あの火、
「ほ」が
やって来て
声も、血も、涙も、
水も、空気も、
ぜんぶ苦くなった

タ、タ、タ、
バ、バタバタ、
しんで
薄暗くなって寒い

カタチのない
「ほ」が
じ ....
あなたにうがいを教えたことはないけれど
あなたはうがいを体得していた
言葉で教えられるよりも
見て覚えることのほうが
きっと何倍も簡単なんだと思う

それでもあなたが
うがいってなんなの ....
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている

日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる

老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
地方都市の春が好きだ

雑駁な緑たちが

蔓延ってゆくさまが好きだ

世界が桜の花から解放されて

自由な死体のように日を浴びている

だだっ広い街道に地元の店舗

低い建物が ....
  果樹園の頭上を滑る鳶の影  
  廃材が積まれた惨めな河辺
  男がトラックの荷台に腰掛け
  たばこを吸いながら私のほうをみている
  私の人生から消えていったあらゆる者たちが
 ....
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。

まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
三日前のビニール袋に入ったままの新聞
チラシくらいは見たかった

 日々 育児に追われている
 はい 喜んで追われている

トイレにハイハイでついてくる
ドアを少し開けていないいないばあ ....
玩具売り場の前から幼児の泣き声が
人の溢れた地下街広場に響いて
若い夫婦の困惑が子供を叱る

幼児と親と対立する主張は
地下街の雑踏を立ち止まらせ 
黙らせる

  己の主張が通らない ....
死ぬまで生きるしかない
兎に角死ぬまで生きるしかない
どうせ生きるのなら
清らかに、力強く生きたい
青空には虹が見えるじゃないか
近づくと消えるけど
虹は確かに見える
僕たちの生と死みた ....
春のゆたんぽ
ぽぽぽと踊る草の匂い
たんぽぽ色の光は
そっと鼻をなでる
なでなでゆたんぽ
ほころぶこころは暖まる
ゆっくりとほぐし
軽やかな跳躍
すういすいっと風は
私をどこか遠くへ ....
ビー玉みたいでキレイな目
この目がほしくて
飼い猫を見つめる

猫の光る目と見つめ合うと


この目の奥の世界は
この猫の頭蓋骨以上の広がりがあるようだ

この目の奥に広がる暗い光 ....
運河沿いの斜面に座って
ビールを飲んだ
目の前をくすんだ色の船が
行き来した
昔の音楽ばかり流れるラジオ番組を聞きながら
休日に凭れかかり


(潮の匂いは 遠くの国の話のよう
 あ ....
全ての生命が鉱物のようにまどろんでいる
太陽は新しく昇ったばかりの新人で
世界の照らし方がわからない
ぎこちない光を浴びながら
水のように低くしたたかに歩道を歩く
私はすべてを根拠付 ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忙しい仕事- 葉leaf自由詩515-4-23
地図- 梅昆布茶自由詩1215-4-22
平均的脳みそ- 這 いず ...自由詩615-4-22
傷跡は春に包まれて- りゅうの ...自由詩9*15-4-22
今日という日に- 吉岡ペペ ...自由詩715-4-22
梅俺杏桃桜の順で君から遠い- 北大路京 ...自由詩715-4-21
狐夫婦- ……とあ ...自由詩11*15-4-21
西都原古墳群- 秀の秋自由詩415-4-21
風鈴- 花咲風太 ...自由詩615-4-21
月夜- 服部 剛自由詩6*15-4-20
左脳の幽霊船追いかけ梅の花- 北大路京 ...自由詩415-4-20
一群- もっぷ自由詩415-4-20
冒険活劇- やまうち ...自由詩4*15-4-20
松戸の幻- 番田 自由詩215-4-19
眠れない春が君に似ている- 北大路京 ...自由詩615-4-19
太陽- 渡辺亘自由詩1015-4-19
盲目ピエロ- 為平 澪自由詩8*15-4-19
あの火、- atsuchan69自由詩7*15-4-19
うがい- そらの珊 ...自由詩21*15-4-19
風が休みの日- 金子茶琳自由詩2115-4-18
- 吉岡ペペ ...自由詩815-4-18
廃材- 草野春心自由詩715-4-17
四番目の息- 宣井龍人自由詩19*15-4-17
もうすぐ赤ちゃんを卒業する- 朝焼彩茜 ...自由詩15*15-4-17
自己主張- イナエ自由詩16+*15-4-16
- 渡辺亘自由詩615-4-16
ゆたんぽぽ- 灰泥軽茶自由詩815-4-15
見つめ合う- 南川きま自由詩6*15-4-15
15- きるぷ自由詩215-4-15
- 葉leaf自由詩815-4-14

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