すべてのおすすめ
いつからだろう
背中に川が流れている
岸辺には
大きな榎の木がある

その川には
エノハという美しい魚が棲んでいた
むかし
榎の葉っぱが魚に変身するのを
おじいさんは見たという

 ....
 口には出さなくとも
 目つきで解る
 軽蔑の刃

 四角い花壇の隅を汚す
 ゴミを捨てたのは誰
 落とし主は現れず

 誰も手を汚したくない
 でも傷つけずにはいられない
 だか ....
小3の時お袋が内職の金で
買ってくれた少年向きの一冊の本
読み始めたら辞められなくなった本

高校性になってからそれが
コーネル・ウールリッチの
《黒衣の花嫁》だと知る

お袋は僕のい ....
無を弾ませろ
目を眩ませろ
トカゲノアタマ
トカゲノアタマ

その肉体を
すべてぶつけろ
記憶の底にヒビを入れろ
生きるが嫌になった時
読んでともらった本がある
古い栞がはさんであって
わたしに宛ててと書いてある

最後のページをみてみると
古書店の判が押してあり
初版の時代にふと気がつけば
わた ....
きのう爪を切った
生きていることを感じながら丁寧に切った
今朝、前髪が目にうるさい
しっかりと目覚めてから切ろうかなと思う

1ミリか2ミリで全然違ってくることは知っている
前髪を切ったら ....
埋められないもの
菫の青
肩に触れる風
新しい靴底で感じる地面の硬さ
夜にはずっと
夜の歌を
花には静かな
生きることがまだ
残されていた

帰り道の田んぼ
二週間遅れで水が引かれてる
昨日まではいなかった蛙
賑やかな音に
夏の風
ようやく
生返った。
夏至に生まれた子だけがよく匂った
しかたないから埋めてしまおう
(いや、いや)
なにか途方もない労働のまえやあとにある
くらいほうへつんのめるようなあの気配
わたしと
へその緒でつなが ....
眠るまえと
眠ったあとの
あいだ
同じ宇宙を
よだれが流れていった
 きょう、小学生のとき
 はじめて好きになった同級生と出会った
 
 いつものように
 タイムカードを押した後でも
 とりあえず売り場の前を
 いったりきたりしている、そんなとき
 彼女 ....
 トキエは泣いている。薄暗い納戸の奥の、
紅い鏡掛を開いた鏡台の前に座り、泣きなが
ら化粧をしている。「おかあちゃん」幼い私
はトキエに纏わり付いて、その名を呼び続け
ている。戸外から蜜柑 ....
誰かを大切に思う時 
心の家に住まう 
何者かの気配を感ずる 






 
陽炎の中溶けて 掬われることない
雪の中溶けて どこの道も傳えない
雨の中滴っている ただ
わたしと云う流体

てんてんてん、の信号に
折り重なる人の影 声の風向き
その間左右へ ....
 「こころいき」


奇跡の勾配を ころがる
空は水色、
水は空色。

鳥が鳴き
あたりという あたりに
しきりは 無い
緑の匂いがする
こけて膝小僧を すりむ ....
かつて僕は七つの海を知っていた
もちろんエーゲ海や神々でさえ

風は僕の味方僕は自由に世界中の港に停泊したものだ
もちろん君たちのジパングも遠い昔訪れたさ

僕にはエンジンというものはない ....
ため息ばかりが出る
思いどおりにゆかないから
当り散らしたくなる
思いどおりにできないことたちに

ナンセンスはわかっている
自分よりも大きな岩は動かせない
自分よりも小さな岩だって
 ....
かなしいような夜が明け
せつないような曇り空
これからはじまる一日は
わたしに意気地を呼ぶだろか

たったひとりの夜が明け
たったひとりの曇り空
オーガンジーのカーテンは
きょうもわた ....
絶対的な漆黒に支配されながら
もう消えてしまいたい、と
泣き続けた夜
だけどそんな闇でさえ 
萎え始める瞬間がある
私の意志とは関係なく
朝は必ずやって来るのだから―
地球が営みを辞めな ....
[妖怪(尻)べった]
  肥大臀部を横向きにした姿の妖怪。
  戸建の階段のカーブや集合住宅の脱衣所などに潜んでいる。
  これを見ると妻に萎えてしまうようになる。

[妖怪ココゾ]
   ....
ねじれ歪みながら
空を指す木々が
何かを言いたがっているのじゃない

何か言いたくなるのは
それを見ている私

そうやって
ねじれ歪みながらも
空をめざすのをやめないで
吹く風の中 ....
特異な衝動は
いつも側で息を荒くしている

誰もが異常な何かを
隠して忘れてしまうんだ

そこに居るんだよ?
僕の腹の底で
微笑ましくも目を座らせている
夥しい黒の獣達

暴いて ....
君の色はどんな色?
いじわるな質問ではないから
並んだ色鉛筆から
一本だけ取り出して
君の色で画用紙いっぱい塗ってみる
君の色はこんな色
赤 青 緑 黄色 黒 白
ご覧
僕が選んだ ....
ログインして現代詩
日の出より先に現代詩
自転車のチェーンがはずれて現代詩
鳥が着地する瞬間は現代詩
雲がちぎれて現代詩
水たまりは現代詩
玄関開けたら2秒で現代詩
スープの隠し味に現代 ....
山鳩の遠く鳴く朝
僕は旅に出る
心は遠く動いている
窓の向こう
あの坂を下った道に


風が梢をさやがせて
あれは空に向かって高鳴る心臓
緑の葉が一枚 また一枚
流されてゆく
風 ....
冷たい牛乳にガムシロップたっぷりいれて飲みたくなるような夜は、猫と描と字が似てるから、よくみ(ま)ちがえる。猫しか描かない絵描きは、ねこかき。いぬかきで泳ぐ。 お客様にはアニメ声 プチトマトの実がついたと
子供のようにはしゃぐ君の瞳は
まだ昨夜の喧嘩のことを
忘れていないよと言っている

後ろからのぞき込む
バツの悪い僕の視線は
幼いトマトと君の横顔の間を
 ....
【緑の風】

一輪車に乗った子供が
緑の風をうけてゆく

不安定なのに
軽快に

不安定だからこそ
愉快に

たったひとつの輪さえ
あればいい


【蕗によせて】

 ....
言葉が沢山散らばっている野原で 僕はその言葉達の背後にある哲学を編もうとした 多種多様な関係の枠組みを総動員して僕は一個の一貫した哲学を読み取ったつもりでいた だがもう一度その野原を眺めるとその哲学も ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
榎の葉っぱ- yo-yo自由詩613-5-24
屑の輝き- まーつん自由詩14*13-5-24
マザコン- HAL自由詩8*13-5-24
サンダーロード- 有無谷六 ...自由詩313-5-24
いま- もっぷ自由詩513-5-24
爪を切る- もっぷ自由詩913-5-24
夜の歌- 春日線香自由詩513-5-24
水田- くろねこ自由詩413-5-23
strings- 平井容子自由詩813-5-23
いねむり- 美砂自由詩713-5-23
後厄純情労働歌- 平瀬たか ...自由詩12*13-5-23
記憶- 壮佑自由詩25*13-5-23
霊の家_- 服部 剛自由詩313-5-23
わたしという流体- 唐草フウ自由詩15*13-5-23
【緑】こころ域_- るるりら自由詩14*13-5-23
沈没船の独り言- 梅昆布茶自由詩1013-5-23
たとえばツリーを壊すこと- もっぷ自由詩513-5-23
- もっぷ自由詩613-5-23
食欲- 夏美かを ...自由詩24*13-5-23
妖怪辞典(抄)- salco自由詩13*13-5-22
ねじれた木- Lucy自由詩18*13-5-22
狂気は傍らにいる- owl自由詩213-5-22
君の色- 乱太郎自由詩19*13-5-22
現代詩の現代詩による現代詩のための現代詩- 左屋百色自由詩13*13-5-22
山鳩の遠く鳴く朝- 石瀬琳々自由詩12*13-5-22
じゃれ・あ・ら・Mode- 阿ト理恵自由詩6*13-5-22
お客様にはアニメ声- 北大路京 ...自由詩313-5-21
10年後- nonya自由詩27*13-5-21
【緑化帯】_詩人サークル「群青」五月のお題「緑」から- そらの珊 ...自由詩26*13-5-21
twitter- 葉leaf自由詩813-5-21

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