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太陽の体温はこのところ高めです
切立つ木の足下さえ掬えないのに
躍る毛先をさらう風
愛と調和こそ全体主義の理想だと
あなたは言っていましたね
硝子に映ったしらない町で
わたしの理想は
ほんの少しの財産と
ほんの少しの自由と
抱えきれないほどの愛にかこまれ
生きていくこと
逃げ水みたいな理想郷
照りつける太陽は理不尽で
果てしなく広がる砂漠にひとり
....
このろくでもない
ごみ溜めみたいなタマシイの
日陰に生えた
雑草どもは
ことによると
わたしが産んだ
唯一の生命であった
ソメイヨシノは
夢想していた
練香を一筋塗った
乙女のように
満開に咲き乱れ
ほのかに満ちる初恋の香り
気まぐれな風に遊ばれて
さやさやと宙に翻ったとき
透き通った蝶の{ルビ羽=は}に ....
夏の夜には
哲学者がやってくる
重たく湿った空気を裂いて
纏わり付いた夏の残滓を背負いながら
のっそのっそとやってくる
窓の格子がぼんやりと
月の明かりで光っていた
乳母車を引く質量の響 ....
ただのみきやさんの迷亭うさぎさんおすすめリスト
(5)
タイトル
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日付
あなたはあの子と出掛けている
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迷亭うさ ...
自由詩
2
15-5-23
すべては遠き理想郷
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迷亭うさ ...
自由詩
2
15-3-7
生まれ出づる
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迷亭うさ ...
自由詩
1*
15-3-5
ソメイヨシノ
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迷亭うさ ...
自由詩
2*
15-3-5
孤独なこころ
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迷亭うさ ...
自由詩
2*
15-3-3
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