すべてのおすすめ
紫がかった白い花を幾つか摘んで

古い白い穴のあいた小舟に乗る

湖へゆっくりと漕ぎ出しながら

細切れにした思い出は通った道に浮かべてある

穴のあいたこの舟はちょうど湖の真ん中で沈 ....
ジェラシーが食欲を奪ってくれない 遠く奥から
暗い雷鳴

生きる勢い
逃走のための闘争

自ら見ず
意識の儀式

他人の谷間
孤独な鼓動

頭たまらず
強い酔い

髄の不随意
心身の芯

命 ....
うそのそとに いつわり
うそのそとに いいわけ
うそのそとに くちがあり 
くちがあれば うそをはく

嘘から覗く虚ろな社会の本音で悪口 三枚舌で赤く丸める
嘘が強かに実しやかな ....
愛をまに受けて 焼けていく
わたしをみて
かける言葉がなんにしろ
それさえも まに受けてしまう

見える ほとんどすべてのものは 焼け
ドーナッツの穴だけが
残った
「皆殺し」

眠れないので改造しておりました
極彩色のペンチで
灰色をたくさんつくったのです
死んでいるみたいな街が
ついに
本当に死ぬ
夜の反対側で
針金みたいな警察官が
ド ....
「夕暮れ症候群」というものがある
認知症の老人などに見られる症状で
夕暮れ時になるとそわそわしはじめ
そこが自分の家であるにも関わらず
どこかへ帰ろうと外へ飛び出すのだという
ある時、そうし ....
子供のころ
とりかえっこが大好きだった
友達の靴はわたしには窮屈だったし
弟の枕は乳臭かったけれど
自分以外の人を感じる楽しいゲームだった
とりかえっこのあとには
必ずとりかえっこが返され ....
右足左足また夢が見えるまで歩こう 生きてるって
綺麗事じゃなくて
グロテスクで
情けなくて
格好悪い事かもしれないよな

だから人は
夢や美に心惹かれ
それに命を賭けることも
辞さないんだろう
 
都会の夜にまたたく星は必要だ

手をのばしても届かない それ

わたしにも、必要だ



 
西日の強い秋の日に 
燃え落ちた赤ピーマンの残骸に目をやりながら
駅前のツタヤと惣菜屋へ向かう

ジャーのご飯に合う惣菜を
ツタヤで十代に戻れる私を
選んだはずなのに
コンビ ....
きらめく街に二重映しに
廃墟が黒々と微笑んでいる
何からの自由 何への自由

星が降る 壊れながら降る
その欠片が傷つけてゆく無数の意識
何からの覚醒 何への覚醒

君はいつ泣いていた ....
キッチンのテーブルで
言葉をこねくりまわしていると
いつしかガイコツになっている
ガイコツは書く
普段の僕が言わないことや
普段の僕が知らないことや
普段は誰にも聞けないことや
普段の世 ....
はじめ名刺は刃のように
私を私から切り離した
名刺の上には私の生首が乗っていて
所属や肩書など嘘ばかりべらべらしゃべる
私は生身の人間だ
そんな機関にはまだ身を任せていないし
 ....
自転車に羽根つけて坂の多い街 家族の中にあって孤独を感じる魂が木の十字架のある教会に飛んでゆく。
縁も由もないこの教会に慰めを求める気持ちは分からない。
消えてしまいたい。
愛したはずの人達が頭の中を駆け巡り、記憶の糸は縺れ ....
凍てついた夜道で
640年前のベテルギウスの光を見上げながら
今日は星が綺麗だね
って僕のポケットに手を突っ込んでくる

見えないサソリから
ただ逃げ回ってばかりいるとても臆病な僕を
 ....
昨日から降り続いた雪は根雪となった
近くの川は冷たく骸のように流れている
どこかで枯れた木の枝が
石と石の間で水流にもまれ
とどまっている
流木の体の中までしみこんだ水気が
さらに流木を冷 ....
いま闇の底トカゲになる クルトン入れ放題のスープが薄い
空のめだま

味方じゃない
敵か?
そうでもない

いやなことも
いいことも
みている

きっと
ぜんぶ知ってるんだ
だけど
なんにもしないね


だからかな
 ....
あたしはすごく疲れてしまって
家までたどり着けるのかひそかに心配で
空気はきんきんに冷えていて
闇を泳ぐようにふらふら歩けば
月が煌々と夜空を照らしているんだった
なのに街灯の明かりの下で ....
見つめ合う 香水と煙草

出会いと出会いが通過していく、お互いの横目で
記憶を垣間見る 痕

口紅では 押し付けがましい
ネクタイでは 束縛し過ぎる

灰色の街を 太陽が落ち ....
夜と朝が交差する一瞬
藍色の空めがけて解かれる
淡い黄金(こがね)の帯
その真中を引き裂いて
真っ直ぐに飛んで行く 
お前は名も無き一羽の鳥

霊妙なる森の奥深く
未だまどろみから醒め ....
垂れ下がるこうべ五十数個、
効きの悪い空調がため息と空咳を掻き回すのを不可動式の椅子に座って眺めた、
ノートと感度は真っ白け

夜光心理学概説b/後期金3
蛹谷 空二郎


隣のヨシザ ....
テーブルクロスが
一瞬にして失せたけれど
食卓の上に置かれた
皿やグラスは
微動だにしなかったので
私たちは
それについて話すこともせず
もちろん
見つめ合うこともせず
そのまま
 ....
(善いものも悪いものも美しいものも醜いものも高いものも低いものも、平に成りますように、祈りを込めた反証)

8-octo Pulse
紙に記された文字を読み上げる
それは神示、
拍動を失 ....
大声で笑う鶴を蝶々結び 猫の寝息は
眠りの根
夜もよろめく四つ脚お化け
可愛い蛙は冠おろし
月をまるめてまたあした
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そこにある町- 北井戸 ...自由詩6*14-12-9
ジェラシーが食欲を奪ってくれない- 北大路京 ...自由詩414-12-9
命ののち- シホ.N自由詩214-12-8
うそのそと- 為平 澪自由詩714-12-8
やけのこり- はるな自由詩414-12-8
いつかみんな死ぬよ/3つの下書き- 左屋百色自由詩1114-12-8
帰りたい- やまうち ...自由詩6*14-12-8
とりかえっこ- そらの珊 ...自由詩1314-12-8
右足左足また夢が見えるまで歩こう- 北大路京 ...自由詩314-12-8
グロテスク- 渡辺亘自由詩414-12-8
必要だ- 殿上 童自由詩19*14-12-8
正体- 為平 澪自由詩12+*14-12-7
奇妙な祝祭- 塔野夏子自由詩6*14-12-7
ゴーストライター- やまうち ...自由詩614-12-7
名刺- 葉leaf自由詩314-12-7
自転車に羽根つけて坂の多い街- 北大路京 ...自由詩414-12-7
悲しみのエチュード- ヒヤシン ...自由詩9*14-12-7
<はるか>- nonya自由詩16*14-12-6
流木- 山人自由詩6*14-12-6
いま闇の底トカゲになる- 北大路京 ...自由詩314-12-6
クルトン入れ放題のスープが薄い- 北大路京 ...自由詩414-12-6
月は泣いている- 朧月自由詩314-12-5
冬が来た- Lucy自由詩16*14-12-5
香水と煙草- 為平 澪自由詩8*14-12-5
鳥よ—- 夏美かを ...自由詩22*14-12-5
さるのがらんどう- 吐水とり自由詩7*14-12-5
魔法使いになりたかった- そらの珊 ...自由詩1514-12-5
8-10- 衣 ミコ自由詩214-12-5
大声で笑う鶴を蝶々結び- 北大路京 ...自由詩214-12-5
可愛い蛙のうた- はるな自由詩314-12-5

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