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ポケットから取り出した 
懐中時計が、暖かい。 

妻の贈りものの蓋を開け 
秒針の刻む、時を視る。  

僕は今、在りし日の詩人の書斎で椅子に座り 
木目の机上をスタンドの灯が照らして ....
天気がいいですね
きれいな庭ですね
(踊りませんか
いいえ、食事中です

目が赤いですね
ちゃんと寝てますか
(あの作戦うまくいきましたか
いいえ、忘れてました

陽が暮れて血がで ....
メスのなまはげを期待して今年も悪い子  直線って
 一種類しかないのね

 だから
 想像力のない奴らには
 ちょうどいい物差しなのね


 曲線って
 もうイヤってくらい
 いろいろとあるのね

 そのどれ一つと ....
「ゆっくりと腐っていくなら
 火にくべた方がましさ」

「でも
 腐葉土は緑を育む
 揺りかごは惰性から生まれるよ」

 太陽が笑ってる
 海が唸っている

 誰も
 僕 ....
黒板にくりかえし
書いては消されるチョークの文字を
私たちは書き写した

文字は
やがて白い粉となり
先生の足元に降り落ちた

粉となる前に
書きとめなければならなかった
この手に ....
 

緑の斜面で
息つぎしながら
遠くはなれて 青いしんこきゅう
くりかえすたび
さざ波
うまれては きえてゆく



五月の水際に よりそう
ゆるやかな
春の終わりを編みこ ....
昔は風俗街だった
生まれた街で
僕も自然な欲望を晴らしたかった
釣り糸を垂れ
行き交う人の流れに交じる
君も生きた
そして
その入り口からたたき出された


電車に乗るとき
 ....
愛用のマグカップは

幾歳かの誕生日プレゼント

一番多く注がれた飲み物の第一位は

きっと緑茶だろう

お水よりも?

と問われても

自信をもってそうだとは言い返せないけれ ....
 私は何でも食べる
 例えばあなた

 あなたの息を
 あなたの足跡を
 食べる

 見上げる空を
 闇の奥に見る夢を


 私は何でも食べる
 例えばわたし

 わたしの ....
黄色の帽子をかぶった一年生が
朝の登校の集団に 交じっている

今時はピンクのランドセルもあり
小さな背中一杯に背負い込んでいて
初々しさに 車を運転しながら
自然と微笑み 見ようとしたが ....
どうしても海が見たくてしかたない時は
海の すぐ傍にまで行くか
それとも
あえて離れた場所に立つ
たとえば山を削った住宅地のはずれの公園
ゆるい長い坂の上から
遠く見る海は
白い岬をした ....
絵画空間
言葉による現実認識
目の当たりにする現実の
非現実的な風景

土台が剥き出しの広大な廃墟
コンクリートの心象の
風景と言うには殺風景
埃にまみれた野草が茫茫
土埃の薄くかか ....
与えるふりして奪うえごいすとよお前の美学を教えてくれ

鏡をみて対峙するのは簡単だえごいすといつもの手口で泣いてみろ

自由を持たないえごいすとただ粗末な己れも知らずに意気揚々と勝ち名乗りでも ....
夜に旅をしていた
亡骸の
軽い足音を聞いていたら
もう戻れなくなってしまう

草ばかりが広がっている
広い場所だった
帰り道はわからないし
どこへ向かっていたのかも分らない

声だ ....
鳥山が立つとき
海の深層には
おおきな迷いが泳いでいる、と
あの日 あなたは教えてくれた

あなたの育った長崎の海は
いつも
あなたを包み込んで
すべてを許し 微笑んでくれた
そんな ....
静かな朝に
とおくとおく
列車の音がする
私達のあらましを
紙に綴った日
小さな子供は
おろかしい大人を
黙って観ていた
列車が走る音に
夢を重ねて
傘をさして外に出れば

藍色の灯火が揺れている

深海魚のまなこの奥に眠る

遥か太古の記憶が

生温かい雨粒と一緒にこめかみを撫で

息がとまる

藍色の雨が深く私を染めてい ....
タイムマシンに乗って同じ過ち 覗けば透明な熱い風を纏う 緑の葉葉
ああ 再び二度とない夏を浴びる ああ。

気休めの音楽を耳でしか響かず 閉ざす葉葉 それでも緑色

生きるくたびれ 黄泉の邦を夢見る

小波の琥珀色の ....
タンスの上置き 小引き出しの奥深く
潜められていた桐の小箱
黒ずんだ表面に彼の名が沈んでいた

初めて見る彼自身の臍の緒(へそのお)
波立つ胸を押さえ 箱を開く

 母はこの管を通して
 ....
                     
 
ひんやりした部屋の鴨居(かもい)
黒い額縁の若い女に寄り添った老人
の真新しい写真に目をやり
タンスの引き出しを開ける
引き出しいっぱいに満 ....
我が家には
クイーンサイズのベッドと
アッキーの為のロフトベッドがあります

わたしがずっと寝ていた時には
社会人と起きている時間がずれるので
和室に布団を敷いて寝ていました
 ....
いつまでも

生身。
の、おんなでいたいと願うなら

恋をするべきなのだろうか

けなげにもまだ疼く
下はらの臓器

ここにあるの
と主張する

と、裏腹に 枯れてゆく ....
体重計にのれたなら 勝利
のれないなら 敗北
豚の体脂肪率は十四パーセント程度と聞いて 愕然とする
そうすると 私は豚ではなく 
豚よりも ぷるるんとしている 

ひ ....
青空の描かれた箱庭の中で
或いは、人と時の消えた大都市で
僕はたったひとり歩いている

終わりのないこの場所で
あの日見た夢の続きを
まだ探している

皮膚は{ルビ嗄=しわが}れて
 ....
 

棺は静かに炉に入り 錠が下ろされた。
男は 合掌している彼を扉の横に連れて行き
ボタンを押せと言う
「それが後を引き継ぐあなたの役目だ」と

うなり始めた炎の音を確かめ控え室に戻る ....
 

病室に眠る人の腕に滴下する液は
機能を失った腎臓をすり抜けて全身を潤し 
枯れた膚に青く透けるような艶と張りをみなぎらせた

目で合図を送って廊下に出た医師は
一緒に出た家族に覚悟 ....
新緑がこころに刺さる季節は君と手を繋いで歩きたい
野辺の花を愛でながら世界をいとしく思うことだろう

背に負った荷物も軽くはないがそんなものこの五月にくらべればなんでもないんだ
大地からの息吹 ....
父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた

その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
ただのみきやさんの自由詩おすすめリスト(14116)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩人の書斎_- 服部 剛自由詩8*13-5-3
ほとんど地獄- 左屋百色自由詩10*13-5-3
メスのなまはげを期待して今年も悪い子- 北大路京 ...自由詩313-5-3
直線に飽きた(クネクネ)- まーつん自由詩4*13-5-3
会話- まーつん自由詩313-5-3
白い文字- Lucy自由詩10*13-5-3
海の五月- 佐東自由詩4*13-5-3
心の淀み- 番田 自由詩213-5-2
ムーミンのマグカップ- しょだま ...自由詩7*13-5-2
無題Ⅰ- まーつん自由詩413-5-2
花の傘_雨道に- 砂木自由詩13*13-5-2
遠くから見る- Lucy自由詩16*13-5-2
抽象画- ……とあ ...自由詩9*13-5-2
えごいすと- 梅昆布茶自由詩613-5-2
僕たちの今を正しく生きる術はない- 瀬崎 虎 ...自由詩113-5-2
鳥山が立つとき- 草野大悟自由詩9*13-5-1
愚手- 自由詩613-5-1
藍色の雨- 灰泥軽茶自由詩5*13-5-1
タイムマシンに乗って同じ過ち- 北大路京 ...自由詩1913-5-1
透明四季感_未完章- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-5-1
儀式4_転生- イナエ自由詩7*13-5-1
儀式3_追葬- イナエ自由詩6*13-5-1
ベッドルーム- 鵜飼千代 ...自由詩12*13-5-1
生身- 森の猫自由詩17*13-5-1
やわらかい、かわいい、きれい- るるりら自由詩15*13-5-1
現実- 莉音自由詩4*13-4-30
儀式2_移入- イナエ自由詩4*13-4-30
儀式1_喪失- イナエ自由詩4*13-4-30
五月の音- 梅昆布茶自由詩18*13-4-30
弔辞- yo-yo自由詩1513-4-30

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